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ゲームのマリオはよく出来ている

今回は、災害ボランティアで出会ったある友人とお酒を飲みながら話したことが楽しすぎたので、みんなに共有したくて書いてます。少し長めの文章なので、お時間ある時にどうぞ!

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僕は3月の頭から、今回起きた能登半島地震の災害ボランティアとして石川県に来ています。そこでは、ある団体に受け入れてもらってシェアハウスをしながら生活しているので、僕以外にも何人かの大人や学生ボランティアの方がいらっしゃいます。
その中に、古民家リノベーションに興味がある学生Y君という同い年の子が居て、彼とお酒を飲みながら話していた時に話題に上がったのが、
「人生の目標や将来のビジョンって大事だけど大事じゃなくない?」
という話です。

というのも、「何年後かの自分はこうなっていたい!」や「この目標や夢を成し遂げたい!」という将来を見据えた中長期的な目標は、自分自身の方向性を定めるにあたりとても重要です。しかし、そこばかりに意識が向いていて、普段僕たちが生きている「今」を見失っては元も子もないよねとのことでした。

これは、まさに最近僕が悩みんだり、考えていたりしたことの一つだったので大共感の嵐でした。
「人生こういう風に生きたい!」「この夢を成し遂げたい!」という思いが出てきた時に、それと同時にそこまでの道のりが長すぎて、さらにそこまでの道のりや到達した自分のイメージが想像出来なさすぎて、生きるのが億劫になることが最近の悩みにありました。
この悩みを解消するにはどうしたら良いのかなーって考えて出た自分なりの意見は「今(目の前のこと)に集中すること」でした。
目の前のやるべきことを行うことでしか、定めたゴールに近づくことは出来ないし、自分自身が何とかできるのは、過去でもなく未来でもなく、現在進行形で動いている「今」しかないはずです。

これって実は災害ボランティアでも似たようなことが言えるなって個人的に思っていてます。
というのも、災害復興の最低ラインでのゴールはきっと「災害前の日常に戻ること」だと思います。でも、それには数年・数十年というスパンで考えなくてはなりません。それを思った時に、ため息が出るほど長いなと感じることや、そこに辿り着くまでの道のりをイメージすることが難しいことがほとんどだと思います。でも、だからといって今やるべきこと(倒壊した家の撤去や炊き出し、物資配布、災害ゴミのゴミ捨てなど)から逃げるわけにもいかないし、何もしないと現実は何も変わらないので少しづつでも進むしかありません。

この話をしながら、「何かこの感覚に近いものがあったなー」と記憶を振り返っていると、僕の頭の中に"マンマミーヤ"とマリオが出てきました。
マリオをしたことのない人のために説明すると、マリオはいくつかのワールドが用意されてて、さらにワールド一つ一つの中に、いくつかのステージが用意されています。最初からいくつかのワールドやステージがあることは分かっているけれど、最後のクッパ城までの道のりでどんなステージがあり、どんな敵がいるのかなどは全く分かっていません。けど、1-1をクリアすることで次のステージである1-2が開放されます。そしてその繰り返しを経て、最終ゴールであるクッパ城まで辿り着きます。
勘のいい人は、もうお気付きかもしれませんが
「これってまんま人生やん!!!」と思って、二人で感動と爆笑をしていました。
きっと1-1をクリアしなくても、好きなステージを遊べる設定だったらつまらないだろうし、かと言っていきなり最終ステージのクッパ城でも楽しめないと思います。
始める前は多すぎると思っていた無数のステージも、一つずつ目の前のステージをクリアすることで進んでいる感覚があるから、マリオも人生も楽しいのだと気がつきました。

なので、みんなもこれからのことや人生に対して嫌気が差したら、一旦DS開いてマリオをしましょう。
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以上、最近あった酒のつまみの話でした!
長かったと思いますが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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