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動画撮影=ジンバルという方に気をつけてほしいと思うこと

「動画撮影=手振れをしてはいけない=ジンバルを使う」と考えている方、要注意です。これから動画を始めようと思っている方、すでにジンバルを購入した初心者の方へ向けていくつか知っておいた方がいいと思うことを書きます。


注意してほしいこと

・動き過ぎ、回し過ぎに注意

ジンバルを持つと、カメラを縦横無尽に動かしてもある程度手ブレのない映像が撮れるようになります。
その結果、トラッキングと呼ばれる被写体を追い続けるようなカメラワークばかりになってしまいがちです。
そのような画がずっと続くと、映像を見ている側からしたらメリハリがなく手振れの無いただのホームビデオという印象を与えてしまいます。

・映像表現の幅が狭くなる

映像表現の中にはFIX(フィックス:カメラを固定する)というカメラワークがあります。
FIXを映画のワンシーンで例えると、重要な事柄をクロースアップで伝える場合で用いる!ということがあります。このとき、画角・配置・明暗・アングルというような"構図"を考えて撮影します。
FIXのようにカメラの動き以外の要素で、どうやって視聴者に伝えるかということを考える行為(チャンス)をジンバルを使うことによって失ってしまうことが考えられます。

どうすればいいのか?

・使うシーンを決める

ジンバルというのは、ある種ドローンと同じ位置付けだと考えると使うシーンが見えてきます。
例えばドローンを使うシーンというと空撮が思い浮かぶと思います。
空撮以外にも、民家の外庭から廊下を横切って中庭に抜けたり(多いケースではないですが)など、ドローンにしか出来ないような表現するために使われると思います。
ジンバルも同様で、ジンバルにしか出来ないような表現は何か?を考えると、ジンバルも表現の一つに過ぎないと捉えることが出来き、効果的にジンバルを使用できるようになると思います。

まとめ

動画撮影を始めようとしている方は、まず初めにジンバルを購入すると考える方が多い印象を受けますが、自由に動き回れるが為に、使い方次第では逆に表現の幅を狭めてしまったり、工夫する幅も狭めてしまうことがあります。
まずは手持ちや三脚で撮影できる幅を増やしていき、ジンバルでしか出来ない表現が必要であると感じた段階で購入を検討してみてもいいのかなと思う次第です。
もちろん、カメラに手ブレ補正機構が付いていない等、購入する理由があれば最初から導入してもOKです!ご参考までに。


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