なつめ0602

人間とネコさんたちの奇妙な生活と怪奇な世界

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よく頑張ったね いちくん。猫風邪で死にかけていた「市松」くんを保護して10年。

 6月の蒸し暑い夜のこと。仕事帰りの道端に、痩せこけ生まれたてのヒナみたいな小汚くとても小さな猫を見つけた。  思わずその痩せこけた子猫を手に取ると、か細く「ニャー」と泣き動かなくなった。 私は近くの動物病院に(時間外だったが゛)駆け込み、彼を見てもらった。  猫風邪「カリシウイルス」で酷い目ヤニと鼻水で顔は、ガビガビの状態で口でやっと息ができる状態。体もガリガリで183グラムしかなかった。  一見した先生が「どうします、この酷い状態で処置しても助かる確率はありませんが

    • あなたならは どうする

       朝 散歩をしていた。 前方から蛇行運転しながら、軽自動車が迫ってくる。  だがなんか変だ。 赤ちゃんより大きめの何かが、車に飛び掛かっている。それも4・5体。車の屋根に飛び乗り、中の人間を威嚇している。体は人間の子供のようで、顔は獣。眼は怒りのせいか、真っ赤だった。    もちろん 車内の人間はパニック状態。  中央分離帯に衝突した車に、それらは襲いかかっている。 運転していた若い男性は意識がないようだが、あとの二人は慌てて外に出てきた。  その何かは、出てきた二人目

      • 家に帰ると、美由紀ちゃんがいた。

        仕事から帰ると、リビングに美由紀ちゃんがいた。 いつも明るい彼女が、私を見るや「なつめさ~ん。」と言って私に飛びついてきた。まるで 小さな女この様に。 「どうしたの、彼氏となんかあった。」 「・・・。私 彼氏くん…投げ飛ばしちゃいました。」 「投げたって。どうして。」 「私 男の人があんなに自分勝手で、独占欲が強いって知らなかったんです。」 「彼氏くん チョットLINEの返信が遅いと、鬼の様に電話してきて。それに他の同級生と話していると、「あれは誰だ、浮気するな」

        • 人間社会の底辺、俗に「地獄」は人の心の闇で覆いつくされている。

           地獄への道は「正義」と「偽善」で彩られ、そこは人の心の闇で満たされている。  そこで 生まれ育ったものは、はるか彼方に微かに見える光を求める。 だが決して その光を手に入れることは出来ない。 何故なら そこで生まれたものは、闇しか知らないから。 光が何なのか、温かいのか・優しいのかも知らない。 今も彼は常闇の中、もがき・苦しみ・孤独を感じている。

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        よく頑張ったね いちくん。猫風邪で死にかけていた「市松」くんを保護して10年。

          慎君が施した私の設定を書き換える

           慎君(オリジナル人格)が私に施した設定、「無感情」・「痛い・苦しい・辛い・寂しいなどの負の感覚の排除」・「比類なき目標達成力」。  つまり より人間に近いロボットでる。当時の過酷な環境に耐えうる人格である。  人生も終盤を迎え、自らそれを書き換える事にした。 「感情を出す」・「笑い・泣き・喜ぶ」 時間はかかっても、人間らしさを取り戻す。

          慎君が施した私の設定を書き換える

          可哀そうな人生

          人からよく「可哀そうな人生ですね」とか「私なら 耐えられない」とか言われる。 確かに 普通に生まれた人達からすれば、余りにも悲惨で過酷なのは判る。 だが 私からすれば、その地獄のような環境も虐待を受けていた毎日もあたり前の日常。これが 私の普通。 その環境を辛い・苦しいと思う余裕のない位の日々。 常春のような環境で育った人から見れば、信じられないのもよく判る。 でもお願いがある。 可哀そうだと思わないで欲しい。変な優しさもいらない。 卑屈になっているわけではない

          可哀そうな人生

          浅草の仕事帰り、ニューハーフののひとから・・・。

           今日で彼女にお会いするのは、3回目だった。  最初は仕事帰りどこかで食事し雷門通りをあるいていると、私を見るや歩みを止めジッと私を見る。 (この人もある程度見える人で、後の二体が見えて固まっているのだろう)と思いながらその場から離れた。 私 なつめの人格は人に対し嫌悪感など抱かないし、恋愛感情などもない。そんな私が「キレイな人だな」と思うくらいの人。決してイケメンではないので、その時は後ろの子達(白と黒の龍)が原因だと思った。 違う日 また食事を終え雷門通りを歩いて

          浅草の仕事帰り、ニューハーフののひとから・・・。

          美由紀ちゃんの近況報告

          美由紀ちゃんは先月の末、彼女のお婆さんが足を折り一人のため。そのお婆さんの家に居ます。 日中はヘルパーさんが見てくれるそうですが、夜間一人だと心配と言う事でそうなりました。 美由紀ちゃんのお母さんは、弟君の受験があるので動けないそうで。 以上簡単ですが、美由紀ちゃんの近況報告でした。

          美由紀ちゃんの近況報告

          30数年ぶりに級友にあうも。

          浅草で30数年ぶりに級友にであう。 こちらから声を掛ける。 「あぁ~。」 私だと判ったようだが、いきなり嫌な顔。 私はそんなに嫌われていた事を確認。 その後もずっと「話しかけるな」オーラを放つ。 流石に気分が良くない。 確かに私のようなノラ人間などうでもいいのだろうが。 あんなにやさしく気立てが良かった人が、今では見る影がない。 時間とはホントに惨いもの。

          30数年ぶりに級友にあうも。

          今日浅草の地鶏料理「鶏よし」さんに行ってみた。

           今日 浅草に用があたので、先日 テレビに流れていた「浅草 鶏よし」さんに行ってみた。  浅草の日曜日 故か私が行ったときすでに店の前に、お客様が並んでいた。 ひとりでお店に行ったが、嫌な顔されずカウンター席に通された。 仲居さんにお勧めを聞くと、地鶏の親子丼を勧められた。 どんぶりモノを食べたくなかったので、お勧めの焼き鳥を頼んだ。 確かにいい地鶏を使っているのは判るが、全部 醤油ダレで私にはちょっと醤油辛い。 私が皆さんと感覚が違うせいなのかもしれないが、テレ

          今日浅草の地鶏料理「鶏よし」さんに行ってみた。

          泣けない私

           可愛がっていた「命」が亡くなって、今更思う。 私は泣けない。 感情に蓋をされている為、泣けない。 このままでいいのか。 泣くべき時には泣き、悲しむときには悲しむ。 この思い蓋をこじ開ける決意をした。 今は心に穴がまた開いた状態。落ち着いたら必ずこの重い蓋取り除いて見せる。

          泣けない私

          只今 ペットロス中

           先月の下旬に我が家のアイドル 「命」が天に召されました。 原因は判りません。朝起きたら召されていました。 齢 10ヶ月でしたが、やれることをした自負はあります。 故にNoteもブログも更新する気力がわきません。 ご容赦の程、宜しくお願いいたします。

          只今 ペットロス中

          逸材 家に招待してみた。

          今日も昨日の子と一緒の組。 今日は焦らず仕事をこなしている。と思った瞬間こけている。だが 今日はけがはない。 帰りにうちに誘ってみた。 「今日はこれから何か予定あるの? なければ うちにおいで。君に会わせたい子もいるから。あっ ちゃんと御馳走もするから。」 「勉強以外 別にありませんが・・・。」 「襲ったりしないから大丈夫だよ。」 仕事が終わり我が家に向かう、途中 彼女が話しかけた。彼女は愛知県飯富の生まれで、4年前大学の為上京したそうだ。彼女のお母さんは離婚専門

          逸材 家に招待してみた。

          逸材発見!!

           先日から早朝バイトを始めたのだが、そこで我が家の天災天然少女に匹敵する逸材を見つけた。  その子は土日祝日は早朝、平日は夕方からバイトに入っている。年齢は22才で日中は司法試験の勉強がしたいからこのシフトになったそうだ。  今日は同じ新人と言う事で、一緒に組まされた。 まずは構内のゴミ集めから一緒にまわった。  落ちているゴミを掃き集め、私だと思って警備員の人に話しかけている。その後 慌てて私の方に走り出した。2秒後 見事な前転を披露。  その子は眼鏡をかけていた

          逸材発見!!

          命の泉と一人ぼっちのお爺さん(Miyuki)

          ある村に病気のお母さんと二人だけで住む ラナという女の子がいました。 ラナはお母さんが心配です。でも薬を買うお金もありません。 ラナは村のお爺さんが言っていたことを思い出しました。 「あの山の麓にある泉は病気を治す。」 ラナは泉に出かけます。 その泉は深い森の奥にありました。 歩けど歩けど見当たりません。 ラナは大きな樹の股で休憩しました。 疲れていたのか、知らぬ間にラナは眠っていしまいました。 目を覚ますと、知らないお家にいました。 「起きたのか。で な

          命の泉と一人ぼっちのお爺さん(Miyuki)

          小さな龍は、睨まれる。

           ネコさん達は蛇が嫌い。 生まれての白龍は、慈愛に満ちた女性と仲良くしたかった。 でもその女性はネコさんを飼っていた。 まだ生まれての白龍さんは、ただの白蛇にしか見えない。 猫さんはご主人様を守るべく睨みつける。 「近寄ったら、承知しないわよ。」 怖くて怖くて白龍さんは近寄れない。 「お願い、気が付いて。」 チビ白龍さんは、心から願った。 女性にその思いが届いた。 「そこにいるの? まだ小さい龍さんのね。そうだ あなたに名前つけてあげる。」 「「白」ちゃ

          小さな龍は、睨まれる。