見出し画像

Summer Eyeに聞いてみる、いくつかの質問

いよいよ近づいてきたSummer Eyeの九州ツアー。[熊本は8月13日(sun)@tsukimiにて]。熊本でのライブを企画した自分は、居ても立っても居られず、彼にメールでいくつかの質問を投げかけてみました。

summer eye
●Summer Eye 九州ツアー "吸収"



●九州、もしくは熊本についての印象が何かあれば教えてください。また、これまでの九州ツアーでの思い出のようなものがあれば教えてください。

「熊本のライブハウスに着いたときに、会場が水漏れ被害に合っていてフロアがびちゃびちゃだったことが一番思い出深いです。急遽別会場でライブをすることになりました。九州はどこもノリがいいから毎回楽しいっす。ご飯美味しいし。風通しいい人が多い気がします」

●今回の九州ツアーのきっかけはもともと鹿児島でのコラージュ展+ライブだったかと思うのですが、そもそもコラージュを始めたきっかけのようなものは何かあるのでしょうか。コラージュ制作が音楽をつくるうえでの互いの共通点、もしくは影響などがあれば教えてください。

「昔から常々音楽以外のものを作ってみたいなーと思ってました。デザイナーの小田島等さんに「ミュージシャンもギャラリーを使ってもっとなんかやったらいいよ」と言われたこともきっかけの一つです。最初は暇潰しで始めました。コラージュ制作と音楽制作の共通点についてはよく聞かれるんですけど、いつもあんまりいい答えが思いつかないです。トマトとリンゴの共通点は?と聞かれて「赤いです」とか「食べれます」と答えるのに似たような手応えのなさがあるからです。コラージュ制作が音楽制作に与える影響はないです。音楽制作がコラージュ制作に直接影響を与えることもないですが、音楽制作もコラージュ制作も生活の一部なので、切り離されてるわけもなく。完全に無関係ではないかもしれないです。でもあんまり考えずにやってます」


●バンドを辞めて数年活動していなかった時、「次はお豆腐屋さんになるつもりもあったらしい」と言う話をどこかで読んだのですが、本当であれば、それはなぜお豆腐屋さんだったのでしょうか。


「半分冗談です!豆腐作りは一生取り組めそうだし、なんとなく静かな作業な気がして惹かれました」

●今更ながら、なぜミュージシャンの人生を歩んだのでしょう。もしミュージシャンになっていなかったとしたら、自分はどんな仕事についていたと思いますか。


「ミュージシャンが一番かっこいいと思ったからじゃないすかね。仕事になっていなかったとしてもミュージシャンにはなっていたと思います」


●バンドとソロの活動で創作やライブを共に経験してみて、それぞれ一長一短あると思いますが、ソロ活動でのいちばん良い点はなんでしょう。さらに長年のメンバーでのバンド活動が急に恋しくなったり、またいつか再び正式なバンド活動をやりたい思い等は現在あったりするのでしょうか。


「全ての面において一人の方がいいです。気が楽です。何か決める時は意見を合わせる必要がないから早いし。すきな時に休めるし。いい事ばっかりです。前のメンバーが恋しくなることは全くありません。今後「このメンバーでこういう名前のバンドです」っていうバンドをやることはないです。もう十分やりました」

●毎日音楽は聴きますか。配信やレコードやCDなど、音楽は普段からどのような形で聴いて、新しい音楽にはどんな形で出会っていますか。また、音楽を生み出すことにおいて、最新の音楽とこれまであった過去の音楽と、どちらの出会いに重きを置いていますか。

「聴かない日もあると思います。多分。サブスクで聴いたりYouTubeで聴いたりレコードで聴いたりとかです。古いのも新しいのも好きです。どちらに重きを置くとかは考えた事ないです」

●好きな食べ物はなんですか。また、料理は自分でしますか。以前から夏目さんの歌詞にはクノールのポタージュとかとんかつとか具体的な食べ物が印象的に出てきますが、それは意識的なものでしょうか。音楽(歌詞?)と食べ物の関係、のようなものについて、もし何か語れることがあれば教えてください。


「好きな食べ物は、焼きそば、ピザ、もも、うなぎ、とかですかね。料理もします。歌詞は無意識で書けるもんじゃないので、そりゃ当然意識的に登場させています。「印象的にしてやろう」と考えたことはありません。曲の主人公のキャラクターを描く上で必要な時に食べ物が出てくるんだと思います。音楽は主に耳、聴覚で感じるアートですけど、歌詞に食べ物が出てくることによって匂いや味を聞き手に意識させることができます。色や形もイメージされるはず。その他にも、食べる時のシチュエーションとか、その食べ物が好きか嫌いかとか、宗教的にどういった意味合いがあるかとか、いろいろなことが描けます」

●30代後半を迎えて、歳を重ねることについてどう考えていますか。それはそもそも自分にとって楽しく喜ばしいことですか。例えばミュージシャンで(それ以外でもいいですが)こんな感じの歳の取り方をこれからしたいんだがなぁという人がいたら教えてください。

「楽しい人間でいたいなと思ってます。その時その時で正直に無理なく表現している人が素敵だと思うんで、そういう感じで行けたらいいなと思います。あまり頑固にならずにやりたいです」


●「自分で考えた歌詞を書いてそれにメロディを付けてさらに人前で歌うなんて行為はそもそもどう考えてもイカれてるとしか思えない」と言うようなことをライブのMCでおっしゃっているのをyoutubeで見て(「Summer Eye | Live at 『exPoP!!!!!』)ほんとに最高だったんですが、それでも、その行為でしか得られない喜びや大きな何かがあるとしたら、それはいったいなんでしょうか。もし説明できたら教えてください。

「喜びかあ。あんのかなあ。ま、やってて楽しいし、周りも楽しんでくれてるように見えるんで、まだやれるかなあと。まだやりたいので。冷静に考えるとやはり、歌うことは滑稽なことだと思うんですけど。滑稽であればあるほどやりがいがあるというか、やるべきだと感じます。なんでこんな事してるのかわからないけどしちゃうことが本当にしたいこと、なのかもしれないですよね。とにかく、熊本楽しみです!」



(聞き手:vertigo 中村 慎)


✴︎✴︎✴︎

●チケット予約受付中!!!

“Vertigo 10th Anniversary Event 『Summer Eye 』Live ”
・日時
8月13日(日)
・場所
満月ビル
2F tsukimi(ライブ会場)
3F vertigo(グッズ販売)

・DJ &selecter
Kin(catejina)
Kaoru(picnic)
Shin(vertigo)
Dice-K(Jindagee spice)

・open 17:00〜
・ticket 前売3000yen /当日3500yen(共に+1Drink)
・予約
vertigoのInstagramアカウント@vertigo.shin、
あるいはメールへご予約希望のDMをお願いします。

https://www.instagram.com/vertigo.shin/

muvertigo0913@gmail.com


✴︎✴︎✴︎



Summer Eye(夏目知幸) コラージュ展
"吸収"
会期 8月5日~20日
会場 鹿児島 たんすの肥やし
https://www.instagram.com/tansu_no_koyashi5/
時間 11:00-17:00
定休 木・金

ーーーーーーーーーーーーーー

●Summer Eye 九州ツアー "吸収"

・8/10(木)別府ブルーバード劇場地下
Open 18:00
前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500(+1D)

https://tiget.net/events/253869

・8月12日(土) 鹿児島 たんすの肥やし
open 18:00
前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500(+1D)
https://www.instagram.com/tansu_no_koyashi5/


●profile
夏目知幸のソロ名義“Summer Eye”。2009年にシャムキャッツのヴォーカル&ギターとしてデビュー。日本語によるロックの探求とインディペンデントな活動を通して、多くの若者たちに支持されながらも2020年に解散。2021年12月、1stシングル「人生」のリリースとともにSummer Eye名義でソロ・デビュー。
2022年は、台湾のDSPSエイミーとのスプリット・7インチや、2ndシングル「求婚」をリリース。2023年2月、3rdシングル「失敗」と同曲のXTALによるリミックスをリリースし話題に。3月21日、1stアルバム『大吉』をリリース。先行トラックの「白鯨」はドラマ主題歌に。ライフワークであるコラージュ制作や、楽曲提供・執筆・DJなど、形態にとらわれない自由な表現で世界のおもしろさに貢献中。【official web】https://summereye.net


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?