のほう

「耳障り」とまでは行かないのですが、ちょっと引っかかる言葉遣いとして、「のほう」があります。

例えば。

「最後の走者にバトンが渡りました!応援席の保護者の皆さん、応援のほう、よろしくお願いします。赤ガンバレ白ガンバレ」の「のほう」です。

「応援をお願いします」でいいのでは?と思ってしまいます、どうしても。それに囚われてると応援ができなくなってしまう。

郵便局でも、なんかの書類にサインなり印鑑なりが必要で、それをうっかり忘れて書類を提出しようとしちゃうと、窓口で「こちらにサイン(印鑑)のほうお願いします」。出ました「のほう」。

ちょっと前には詐欺の手口として、区役所職員でも何でもない奴が家に来て、インターフォン越しに「区役所のほうから参りました」と言って対応した人を騙すから気をつけろ!というようなことが言われてました。

その「のほう」とはちょっと違うかな?あれは「方角」を意識して発言してますからね。でも前掲した「のほう」から着想を得ているという意味では同類と捉えて良いのではないでしょうか。

何を訳の分からんことを終わりのほうで話しているのだ、私は。


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