ヒンドゥー教❗が分かる❗
宗教は勉強をしているとすごく面白い。
大勢の人が信じ、集まるコミュニティ。
私は宗教について簡単にそう考えています。
よく、この企業は宗教染みている。という言葉を耳にします。
自分も思ったことがあります。
多分これは当たり前の事なのです。
宗教というものは、人間1人だけなら生まれないものだと考えます。
人と人が繋がるとき、小さくともそこには必ずコミュニティが形成されます。
そのコミュニティでの人と人との関わりを円滑にするため、価値観をある程度統一するために宗教。もしくは会社等の決まりが出来上がるのだと私は考えています。
もし、あなたの隣にいる人が嫌なことがあったらすぐ人を殺す人だったら絶対に嫌ですよね?笑
そう考えれば法律も一種の思想と考えることもできるのかも知れません。
これは良い。これは悪い。
もともとそんな善悪も人間が作ったもの。
法律もない頃、
その善悪という区別のベースを人類ができてからまず最初に作られたのが宗教。
こう考えると非常に面白い。
善悪だけでなく、人間の好きなもの、自然と集まるもの、色んな人間の心理が宗教にはつまっている。そんな気がします。
そして、、、
今回紹介するヒンドゥー教もたくさんの学びがつまっています!
このヒンドゥー教、キリスト、イスラムに並ぶ世界の三大宗教の1つとされていて、人口11億に及び、ほとんどがインド、ネパール人で形成されています。
あの日本で有名なもののルーツがこのヒンドゥー教にあるのではないかと思う内容もでてきます。
できる限り簡単、簡潔に紹介していきます❗
さぁ、いきます❗❗
ヒンドゥー教の歴史
アーリア人襲来
舞台はヒンドゥー教の聖地、インド。
紀元前3000年前、北の方からアーリア人という白人系民俗がバラモン教という多神教の宗教とともにインドにやって来ます。
このアーリア人はバラモン教を軸にインド先住民を支配していきます。
「カースト制」という言葉を聞いたことあるのではないでしょうか?
「カースト制」とはバラモンをトップとした身分制度のことで、身分を以下に分けられます。
このバラモン教のカースト制をうまく利用し、アーリア人はインドを支配しました。
各宗教の誕生
こうしてバラモン教が広まっていくわけですが、やはり、厳しい制度についていけなくなる人達が現れ、各地でバラモン教より優しめな宗教が誕生していきます。
この辺は他の宗教と似ていますね。
これがだいたい紀元前5世紀ごろです。
ここで生まれたアンチバラモン教の宗教が仏教とジャイナ教という宗教です。
この内、仏教はカースト制を否定します。
みなさん、仏教はインドの宗教というイメージがあると思います。
ですが現在インドでは80%がヒンドゥー教徒で、仏教徒は1%にも満たないのです。
この時代にアンチバラモン教としてインドで生まれた仏教が中国、朝鮮へと広まり、インドでの誕生から約1000年後、各地でアップデートされていった形が日本に伝わります。
仏教やジャイナ教。
その他、アーリア人がバラモン教を持ってくるまでに、先住民により信仰されていた土着の宗教も再び流行り始めます。
ヒンドゥー教の誕生
そんな中危機に感じた支配層は、ある秘策に出ます。
それは
「国をまとめるため、各地それぞれの宗教の神をバラモン教に取り入れ、全て合体させよう」
という作戦です。笑
バラモン教のカースト制度、支配する方法としては都合がよく、これを崩したくはなかったのであくまでもバラモン教をベースとし、
「実は仏教の仏陀(ブッタ)はバラモン教のこの神が変身した姿なんだよ」
といった理由であらゆる宗教の神をバラモン教に取り入れ、
こうして完成した新しい形がヒンドゥー教で、今現在も世界3位という多数の信者が信仰しています。
ユダヤ、キリスト、イスラムのようにそれぞれ独立して争いあうわけではなく、各宗教派閥の全てを取り入れ都合の良い宗教を作るということで、まとめあげました。
多神教ならではの荒業です。
ヒンドゥー教成立の歴史はここまでです。
次からはヒンドゥー教の中身を少し紹介していきます❗
「叙事詩」ヒンドゥー教神々の物語
このヒンドゥー教の神ですが、ほんとに無数の神が存在します。
最も人気があり、有名な三体の神がこちら↓↓↓
パズドラや、モンスト等の携帯ゲームにもよくでてくる名前なのではないでしょうか?
みなさんお馴染みの「ガネーシャ」という象の顔をした神もヒンドゥー教の神で、右側のシヴァの息子になります。
このシヴァが牛を乗り物として使っていることからヒンドゥー教では牛は神聖な生き物とされ、食べることが禁止されています。
こういった無数の神々が登場する物語が収録されたヒンドゥー教の本を「叙事詩」といいます。
(だいぶ砕いて言いました)
1つ紹介します。
先ほど紹介したシヴァの息子ガネーシャの話です。
ある時、シヴァの外出中、シヴァの妻が自分の垢(あか)を集めて子供、ガネーシャを作りました。
(この時頭は象ではなく普通の頭です)
数分後シヴァが帰り、見知らぬ子がいてビックリし、自分の子とは知らず首を跳ねてしまいました。
それを知ったシヴァの妻はすごく悲しみ、それを慰めるため、シヴァは近くにいた象の首を跳ね、ガネーシャの跳ねた首に付け替えました。
それがガネーシャの頭が象な理由です。
はい。といった感じで最初から最後までなかなかカオスな話です。笑
自分の垢で子供を作るって時点からよくわからないですし、自分の息子の首を切って、象の頭をつけてそれで解決。
となるのもよく分かりません。笑
それぞれの神が非常にキャラが濃く、
先ほどの有名な三体の神の真ん中にいた
維持の神ヴィシュヌなんかは
「3歩で地球を一周できる」とか、
「他の神でもヴィシュヌには絶対勝てない」
といった少年漫画のような世の中の男子が好きそうな設定があります。笑
ほかにも誘拐された王女を兄弟と、途中で仲間になる猿と助けにいくという
日本の人気ゲーム、マリオのような話もあります。
この途中で仲間になる猿がハヌマーンといい、ヒンドゥー教の中でも人気の神の1人で
かなり強く、物語の終盤、大猿になったり空を飛んだりと、DBの孫悟空を匂わせます。
さらにこのハヌマーン。
服装があのワンピースのモンキー・D・ルフィにも少し似ています。
(物語の終盤ハヌマーンは、巨大化したり山を切ったりとかなり自由な発想で戦います。これも最近のルフィのギア5とすごく似ている気がします。笑)
そうなのです。
このヒンドゥー教の神々の物語が収録されてある「叙事詩」
これは古代から続く少年ジャンプのようなものなのです❗笑
ヒンドゥー教は結構自由で、修行をしているおじいさんとかが、
「夢でみた!!」
とかいって物語を追加し、神々の物語は今もまだ増え続けているらしいです。笑
今の日本の漫画、アニメ、ゲームといったたくさんの人々に愛されるコンテンツ。
このルーツも昔から人間を惹き付けてきた宗教等の延長線上にあるといっても過言ではない気がします。
現在のインド。ヒンドゥー教
ヒンドゥー教成立の歴史とその中身について簡単に紹介しました。
なかなかユニークな宗教だなと感じてもらえたのではないでしょうか?
ですがこの忘れてはならないのがバラモン教の時からかわらず残る「カースト制」。
歴史からみればこの制度を残すために人々が親しみやすいヒンドゥー教という形を作ったといっても過言ではないでしょう。
今でもインドで根強く残る「カースト制」。
・カーストによって職業がきめられている。
・同じカーストでなければ結婚できないといったことから、同じカースト内にいい人がいれば、10歳未満の子供でも早めに結婚させてしまう「児童婚」。
・違うカーストの人とは同じテーブルを囲み、食事を取らないといった古くからのルール。
こういった「カースト制」による様々な問題が現在も残っています。
現在、インド政府自体も時代の流れにしたがってこの「カースト制」をなくそうと努力しています。
ですがなかなか根深く、田舎の方等ではまだまだなくなりません。
バラモン教からの考えで「輪廻転生」といった考え方があります。
自分のカーストに従い生きれいれば生まれ変わったときに上のカースト(上の身分)に上がれる。
逆に従わなければ下のカーストに落ちてしまう
といった考えで、これを信じて生きている人にとっては、いくら政府が言っても、それは自分のカーストに逆らうことになるから・・・
となるため、簡単には無くならないのが現状です。
こういった様々な問題は、私たち外部の人間が外からみて思うことだけで、簡単に判断できるような問題ではないのかも知れません。
まとめ
キリスト、イスラムに続く世界三大宗教
ヒンドゥー教。いかがだったでしょうか?
先ほどカースト制があることでの職業選択の不自由の問題をあげましたが、今現在、インドからIT業界の技術者達が輩出されています。
これは、今までにないITというジャンルの仕事はまだカースト分けされておらず、どのカーストの人でも就くことができ、一発逆転を狙った若者達が多くいるからみたいです。
このヒンドゥー教、なぜ11億とこんなに人口が多いのかというと、それは単純にインドの人口が多いからという理由みたいです。
こうしたら幸せになります。とか、こんな考えがあったんだ。
とかそういった教えのようなものは少なく、家がヒンドゥー教だから私もヒンドゥー教、、、
といった感じで信者が形成されています。
日本のアニメや漫画のルーツもヒンドゥー教にあるのではないかと思う物語が多く、
日本で一番信者が多い仏教が生まれたのもインド。
日本とインドという国は意外と共通点が多いなと感じます。
他の宗教も同じで日本と共通していたり、似たような考え方があるように思います。
日本という国は昔から色んな物を取り入れ、良いところを抽出し、独自の「日本」という国色を作ってきた国。
そんな風に思います。
今回はヒンドゥー教を紹介しました。
ぜひ、これを読んだきっかけに、ヒンドゥー教の魅力的な神々を一度調べてみてください。
きっとあなたの推しの神が見つかるはずです😁
読んでいただきありがとうございます🙇♂️🙇♂️
このnoteを通して皆さんと一緒に自身の教養も高めていきたいと考えているので、なにか間違った知識等ありましたら遠慮なくコメント欄までお願いします🙇♂️
このnoteはある目標に向かって日々、勉強したことについつ更新しています。こちら↓にまとめてますので良かったらご覧くださいm(__)m
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