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僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第66話 怖い顔のおじさんと女子大生(26)

#創作大賞2023
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 第66話 怖い顔のおじさんと女子大生(26)

 だから家の怖い顔のおじさんは自身の脳裏で。

(儂の策は成功じゃ。上手くいった)と確信するから。

(イッ、ヒヒヒッ)と自身の脳裏で嫌らしく微笑む。

 だって沙也さんが、家の怖い顔のおじさんから商品を買う。

 購入するのだと。

 彼女の友人……。

 沙也さん以外の女子大生へと告げたのだから。

 彼女の友人が最低でも一人、二人は……。

 そう、三分の一は購入してくれる可能性がある。

 だから家の怖い顔のおじさんは、シメシメと思いつつ。

 いやらしく微笑みながら女子大生のお嬢様達の様子を窺っていると。

「沙也っちがお土産で買うならば。うちも両親のお土産に購入しようか」と。

 やはり家の怖い顔のおじさんの予測通りで。

 俺【紫芋けんぴ】のマドンナ様、沙也さんの友人達は、少なくても一人か。二人の購入者は出るみたいで。

「私、どれにしようかな?」と。

 沙也さんの友人が呟きつつ。

 また試食を始めだすと。

「う~ん、私はこれにしようか?」と。

 また沙也さんの友人から声が漏れ。

 俺【紫芋けんぴ】をパクリと咥え。

『ムシャムシャ』、『ガリガリ』と食音を立てつつ。

 俺【紫芋けんぴ】の細くてしなやかな肢体を貪り始めだす。


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