見出し画像

㉑【認知症】できる所まで戻ってみる

私が事務員として働いている児童発達支援事業所で勉強会があった。
その内容が認知症の人にも言えるかなと思ったので、noteに書いてみようと思う。
私自身は、発達障がいの子どもに対する知識がほとんど無いので、間違った解釈であったり、別の捉え方もあるよ!と言う場合は、ぜひコメント下さい✨
では書いてみます…

発達障がいの子どもが、外遊びの時間が終わったのでお部屋に入りましょう!と言われた時、素直にお部屋に戻らなかった場合。
聞き分けがないとか、先生の指示が入らないとか、そのような判断だけでは充分でない事があるらしい。
物事には始まりと終わりがあると言う事が、理解できていない場合があるらしい。
それが理解できるまでには何段階かあり、
今何才だからどうだと年齢で判断するのでは無く、どの段階まで理解できているか逆上ってみていく。
例えば一番初期の段階は、丸く穴のあいたところに丸い積み木をすぽっと入れる。最初は手元にあった積み木が、穴に入れた事で目の前から無くなり終わる。
始まりがあって終わりがある。
理解できていない場合は、そのように逆上って教えていくことも必要らしい。


認知症は色々な事が出来なくなっていく病気で、家族は失っていくことばかりでやるせない気持ちになってしまう。

あんなにしっかりしていた母が…
と考えると辛くなるばかりだが、子どもの発達段階を今は戻っているのかなと考えると、ほんの少しだけ気持ちが楽になった。

私の母は手芸が趣味で、色々な物を作っていた。それが出来なくなった時に塗り絵の本と色鉛筆を渡してみた。最初は気に入って塗っていたが、それが意欲が無くなったせいか出来なくなってきたので、次はシール絵本を買ってみた。付属のシールを絵の中の形に合わせてはっていく。昨年末まではそれができていたが、それも無理になってきた。なので、今日はパズルを注文してみた。赤ちゃん向けのようにピースの数が少ないもので、絵は昔のお正月の風景になっている。
シールよりもパチっとはまる感覚が、良いかもしれないと思い注文してみた。

私は、
無くなっていく機能にはあまり執着せず、今できることに焦点をあてて楽しめればいいのかなと思っている。

そう思うのは母に対して、「違う!」「しっかりしてくれ!」と必死で繋ぎ止めようとする父を見ているからかもしれないが。

私の考え方が正解かどうかはわからないけれど、今ここに存在している母が楽しめることをその時どきに探してみようと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?