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思いたったので、深大寺

休日に突然、出かけようと決めた。
向かった先は、東京都調布市にある深大寺。

歩道沿いの崖に咲くつつじを見ながら、
ふらふら歩いているうちに、店が。

だるまがたくさん並ぶ店

入り口辺りに案内所があり、パンフレットが並んでいる。そこの案内人のおじちゃんおばちゃんにご挨拶。
すると、パンフレット類のそばにある小さな箱に、丸っこい木の実が入っていた。
どんぐりやらなにやら、木の実っていうのは、なぜだか心が踊る。
にやつく私に、おじちゃんとおばちゃんが、木の実の話をしてくれた。
この木の実は「ムクロジ」というらしい。
振ってみてごらん。
うながされて、木の実を振るとコロコロと音がした。半透明の磨りガラスのような、硬い木の実の中に、うっすらと黒い玉らしき影が見える。
その中にはいっているもの。
それが、羽子板の羽根の重りだという。
たしかに!
半透明のものは去年のもの。おととしのは…。
そう言って、案内所の奥の方から出してきてくれたおととしのムクロジは、真っ黒に変色していた。
今年のものは、5月くらいになったら、採れるのだそう。

ムクロジの実

この木がムクロジよ。
そう言われて頭上を見上げると、大きな大きな木に、たくさん実が成っているのが見えた。

ムクロジ

ようやく、入り口を入る。
いきなり左手に鬼太郎茶屋。たしかに、ここらへん一体の森感と、鬼太郎茶屋の日本家屋の感じ、似合っている。土産やグッズを取り扱っており、喫茶店でもあるらしい。
他にも、土産物屋、蕎麦屋に楽焼屋さんなどがある。店が立ち並ぶ通りは、店先で売られているだんごが焼けて、香ばしいかおりが漂っていた。

そして、山門をくぐれば深大寺。目の前に、どんとかまえた本堂。遠くの景色が、また、よい。

お賽銭を納め、一礼して、手を合わせる。じんわり、ぼんやり、感謝の念が浮かんでくる。また、一礼して、失礼する。
交通安全と身代わりのお守りを買った。

山門を出て散歩道をゆけば、神代植物公園に続いているのだが、閉館間近だったため、急いで車で植物公園へ移動することに。
ゆっくりしたかったのに、残念。
次回は、一日中、時間が空いてる日に来よう。

神代植物公園に入ってすぐに、つつじ園。ちょうど今が見頃のつつじ。満開。こんなに赤やピンクに囲まれることって、日常では、なかなかない。ひとつひとつ花の違いを見ながら、ゆるゆると歩く。

撮影用の高台もあって、カメラを持った人々で賑わっていた。
池もある。
松の木も多い。松の木自体が松ぼっくりみたいなのもあって、なんだか可愛らしい。

植物公園をすべてみるのは、またこんど。今日は、苗を買って帰ろう。前から欲しかったオリーブ。4種類おいてあった。どれを選んだらいいものか、店員さんに相談する。
オリーブは、1種類だけ買っても実がつかないのだそう。受粉のために2種類買えば、実がつくという。
木と木の相性や、枝の広がり方など、店員さんがうまく見繕ってくれた組み合わせで購入。
「ルッカ」と「レッチーノ」という品種だ。
ホームセンターで売られているオリーブ専用の土で、充分に育つという。
晴れたタイミングで植えてみた。
これからの成長が楽しみだ。

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