あなたは今まで使ったカメラを覚えていますか?

パンの枚数…ではなく、使ったカメラを覚えていますか?
…え?使ったことない?
あるでしょ。この記事見てるのスマホじゃないの?スマホで写真撮ったでしょ。じゃあスマホもカメラよ。

カメラ買ったのはいつだっけ?

私が初めてカメラを買ったのは、23歳くらいだっけな。
その時はね、コンデジのstylusってのを買いましたよ。元カノとの思い出を保存したくてね。
そのカメラ持って元カノといろんなところ行きましたわなー。そこから2年くらいして、後輩がカメラやってましてね。その後輩達はレンズ交換式のカメラ使ってましたわ。写真撮影に誘われて、夜景とか撮って、そんでカメラいいかもなーって思いました。
そういう時に限って、ヨドバシのカメラコーナーとか見ちゃうんですよ。そしたらさ、レンズ交換式のカメラが7万円のところ6万円の値段で売ってるのよ。ちょっと見ててさ、型落ちだから特売してますって言うわけさ。しかしね、わたしゃ考えましたよ。この時の私にとって、カメラ6万円は高かったのよ。最初のコンデジが3万円だったからね。その倍。ちょっと躊躇した。でもね、このまま断るのもあれだから、店員さんに「5万円だったら買ってましたわー!すんませんね!」って言って去ろうとしたのよ。そしたら店員さん「ちょっとお待ちください」ってレジの方に行っちゃってさ、戻ってきたら「5万円でいいです」って言うもんだからさ、後に引けなくなっちゃったのさ。
そんでヨドバシのカードでカメラを買いましたと。帰り道、「うわーやっちゃったなー」って思いました。6万円だからね、かなりの出費ですよ。
そんなネガティブな感じでカメラ買ったもんだから、実はパッケージ開けるのに半年かかったのよ。半年、部屋の隅っこにあったの。開けずに。
それがですね、さっき書いた写真やってる後輩と静岡旅行することになって、初めて使ってみっかーってなったのよ。まずパッケージ開けてさ、充電してさ、ストラップ通してさ。そんで静岡持ってって写真撮ってたら、結構楽しかったんですよ。全然使い方とかわかんないですよ?PモードよPモード。でも楽しかったんだよねー。

レンズを交換するということ

そのカメラは、マイクロフォーサーズのダブルズームレンズキットでしたね。なので、レンズが2本入ってるのよ。大きいのと小さいの。大きいやつは遠くのものが撮れるからっていって、カチャカチャしながら交換したのさね。そしたら確かに遠くは撮れる。でも近くのものはアップで写っちゃうのさ。そしたら小さい方に付け替える。っていうのを繰り返してたら、だんだん楽しくなっちゃった。ズームレンズだから、ある程度距離を詰められたんだけど、しっくり来る写真があんまり撮れなかった。というか、逆の感想もあったんですよ。
すげー!良い写真!っていうのが、2枚くらい撮れたのね。これが大きかった。
また良い写真撮りたいって思ったら、もうネットでカメラの使い方とか写真の撮り方を探してましたよ。

ズームレンズと単焦点レンズ

調べを進めると、何やらズームレンズと単焦点レンズというものがこの世にはあるらしいと。ズームレンズはズーム出来て便利だけど、単焦点レンズの方が写りが良いんだとさ。そしたら単焦点レンズも欲しくなるじゃない!Amazonで探しましたよ!LUMIXの25mm、あれは絞り開放いくつだっけなー…。とりあえず、よくわからないなりに標準レンズってのを買ったのよ。でもね、それが5万円くらいするわけさ。カメラ本体と同じ値段だよ!?マジかって思った!ビックリした!これ買うんか!って思った!けど買っちった。
そしたらさ、うん、確かに違うわ。なんかね、奥行きが出てきた感じ。でも同時に思った。2つのことを思った。
これ以上レンズ買えねぇな、ということと、もっとレンズ交換したいな、ということ。
俺が買った標準レンズは、1番安かったのよ。それで5万円。他のレンズ見たらさ、10万円超えてるレンズもあるのさ。とても買えない。しかも、レンズってなんでもカメラにくっつくわけじゃないの。俺が持ってるマイクロフォーサーズのカメラには、マイクロフォーサーズの規格のレンズしかつかないんですよ。全然知らなくて、どうにか安いレンズがないか調べてたんです。
そしたらあったよ。5,000円のレンズ!

オールドレンズ…それは沼への入り口

Amazonで5,000円のレンズを見つけて、よっしゃー!ってなってすぐに注文したんだけど、なんかね、カメラにくっつかないの。

なんで?
調べたら、カメラとレンズは共通したマウントじゃないとくっつかないらしい、と。そんで、ご丁寧に私の持ってるカメラにくっつけるためのマウントアダプターがAmazonに売ってるわけですよ。ただし1万円でね。
こりゃやられたぜーって思った。うまい商売してんなーとかも思った。今じゃそんなん当たり前だし、別に提携してるわけじゃないのはわかるんだけどね。
とにかく、レンズを試したい私はアダプターも買って、ようやっとカメラにレンズがくっついたのさ!そしたら大変だ!シャッターボタンを押してもピントが合わない!壊れてんのか!?と思ったね。不良品だから安かったのか!とも思った。でもそうじゃなくて、オールドだから、オートフォーカスじゃなかっただけだった。マニュアルフォーカスって言って、自分でレンズをキュルキュル回してピントを合わせるレンズだったんだって!だから回しましたよ、ヘリコイド。ピント合わせるリングのことね。そこ回して、適当にリビングのテレビとかに合わせて見た。
そしたらねー。
なんだろうね、カメラでピント合わせたのは初めてだったのに、懐かしい感じしたのよな。変だよね。初めてやったんだよ?デジャヴ?みたいな?
写りはふんわりモヤがかかったような感じ。でも嫌いじゃない。まぁ知識ついてからわかったんだけど、カビ玉だったわけよ。でもその時はおおー、これがオールドレンズってやつかーって思ったね。

私の周りにはカメラ趣味の人がいた

大学時代にお世話になった先輩がいるんですが、その人もカメラが趣味だったんですな。だから写真撮りに行ったりしたんです。そしたら、新宿のカメラ屋さん巡りしようという話になって。
そんで新宿のカメラ屋さんいくつか回って、やっぱ中古でもレンズって高いなーって思ったんですよ。でもね、オールドレンズはそこまで高くなかった。だから、私はしばらくAmazonとかでオールドレンズを探してましたね。そんで、取っ替え引っ替えレンズつけて遊んでました。その先輩も忙しい人だったし、私も当時大学院生の忙しい時だったから、あんまり撮りには行けなくなったけどね。

デジカメってデジタルなんです

デジカメの真ん中、レンズつけるところに四角いガラスが貼られてるんですよ。そこがデジカメのセンサーです。ここに写ったものが写真になるわけですな。そんで、調べていくと高いカメラと安いカメラがあることがわかった。どうやらセンサーサイズってのが違うらしい。当時は大きいセンサーだと良いとか、小さいセンサーだと安いとかしかわからなかったので、小さいセンサーでいいよなーとか思ってた。だってプロになるわけじゃないし。写真もカメラも詳しくないし。でもねー、新宿の某中古カメラ屋さんで見つけたのと、とある人のYouTubeを見てしまったんだよ。
そこは今度話すとして、そこで運命の出会いをしてしまったんですね。そのカメラはセンサーサイズがマイクロフォーサーズより大きいAPS-Cというセンサーサイズだったんです。だから高い。しかもね、その当時知ったばかりの有名カメラブランド、ライカ。高いんですわなー。高いのよ。どれくらい高いかって、中古で7万円。
レンズ無しですよ!?本体だけですよ!?中古ですよ!?なのに7万円もするんですよ!高いよ!
でもねー、そのルックスに惚れてしまったんですねー。
程なくして私はカードの2回払いで買いました。買ってしまいました。しかしこのカメラは素晴らしかった。外観はカメラらしくないし、ファインダーもない。でも薄くて小型で、上着の大きいポケットに入るくらい!でも、やっぱり持ってるレンズはくっつかない。つまりレンズがない状態なんですよ!早く撮りたい!でもレンズがない!あまりにも気持ちが浮ついてた私は、あろうことかまたもやAmazonで新品のレンズを買ってしまったのです!しかも!お値段!驚愕の!
14万円!
うげー!カメラの2倍!そんな買い物して俺大丈夫なのか!?破産しないか!?もう貯蓄崩れちゃうんじゃないのか!?でも欲しい!欲しくて欲しくてたまらん!だから注文してしまった…!
そして届いた…。14万円が。それをカメラに付けた。写真撮った。そしたら…そしたらね…見たこともない写真を撮らせてくれた!

そして沼へ

そこからはカメラにどっぷりハマった。オールドレンズを使うようになったからか、強制的にAモードで撮るようになって、まず絞り、F値を知った。オールドレンズだったから、実際に絞り羽が動いてわかりやすかったし、取り込む光が制限されるってのもわかった。中学と高校では生物選択だったから、物理はよくわからなかったけど、でも光の屈折とかは朧げになんとなーくわかったようなわからないような感じだった。シャッタースピードは、強い光を感じた時に目をしぱしぱした体験から、なんとなーくわかったようなわからないような感じだった。この時、感度とかはまだまだわかってなかった。
でも写真を楽しむには充分でした。充分楽しめました。本当に楽しかった。
この先、フルサイズと呼ばれるセンサーサイズの大きなカメラを買ったり、フィルムカメラに手を出すことになるんだけど、それはまた次のお話。

唐突に終わります。

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