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あなたは社畜をつくる謎の研修を知っているだろうか?

10何年前に会社に日創研だかの研修に行かされた。
「研修に参加すれば幹部待遇になる」
「あなたに期待している」
「出ない人との差は歴然」
モンキーな私は(どうせ大した事ない)
と余裕で参加を決意した。

良く考えないのに行動力があるバカっていますよね。思えば何時もこうだったw
リターンライダーになって大型スクーターを買いに行った時もマジェスティ買う筈だったのに、なぜかキモいゴールドジェンマを買ってしまった。
仲間には
「走るスケベ椅子やんw」と笑われた。
実際小さいカッパを容れるおしゃれポケットしか無い上ヘルメットも内蔵出来ない。
(これがSUZUKIの変態バイクか…)
と慄いた。重い、長い、遅いw

ラクダが歯茎出したかの様なデザインw

初めて買った車はオートザムのAz-1だ。ミッドシップと言ってエンジンが後ろにあるから車内は狭い。めっちゃ速い理由の1つはボディがFRPというプラスチック、すぐ死ねるw後ワイパー1本何で大雨時には前に見えずガルウイングを上げて走行した事もある(絶対ダメ)


運転時頭が天井についていたw

コイツに乗ってていい事は横の原チャリのオネェちゃんのパンツが見れる事と助手席に女子を乗せる時にパンツが見れる事だ。
写真では見にくいがガルウイングは開閉手動何で大体の女子は閉める時に手が届かない、だから外から閉める。出る時も車高が低すぎて助けが必要なのだ。
現在の安全基準を著しく欠いた性能なので中古価格はえげつなく上がっている、そのたびに
(置いておけば良かった…)と悶絶する。

要するに人との同じは嫌だし、取締りに評価される自分は有象無象の輩では無いと変なプライドをぶら下げていたと思う。
恐らくはそれを見抜かれていて、社畜研修に放り込まれたのだろう。当時の私はウキウキで江坂の日創研研修センターに向かった←アホw

会場は満員だった。司会の人が言いました。
「あなた方は会社の期待の星です、何故ならこの研修には高額な料金が発生していますが、それが会社からあなたに掲示された期待なのです!しっかりと学んで利益を還元出来る様になって下さい!」とか言った。
(このオッサンよくわかってるな、俺はリーダーで会社を回しているむしろ俺の居ない3日間現場は大丈夫か?今頃メールばんばん着てるやろ)
など考えていた。なんせモンキーなんだからぁぁ!
携帯は会場持ち込み禁止だし窓も黒いカーテンで潰されているのをみて少し違和感を感じた。
外界との寸断されているのだと。
俺達を褒めながらも長時間司会のオッサンにスポットライトが当たったり熱の入ったその抑揚は俺に何かを思い出させる。
(君たちが愛してくれた我が弟ガルマ・ザビは死んだ!何故だっ!)
あっ!ギレン総帥の演説だ。俺が気づいたのはなぜかヒトラーではなく尻尾のほうだった。
これ洗脳ですやん。

ある密室に閉じ込め(この場合外部との接触を絶たれトイレなどの自由を奪ってコントロール)長時間の座学で思考停止にして考えさせない。
飴と鞭で仕事意外の事を自分で決めれなくする。

はい、洗脳決定w

CIAとかの本で見たヤツ。

実際トイレ休憩で色んな人と喋ったが疲れている様子がうかがえた。
いろんな職種の方が居られた、介護業界、外食産業、美容師、果ては風俗のお姉さんまで。
みんなもうプールの後の試験に出る大切な授業みたいな感じに睡魔と戦っていた。
そうして1日目は終わった…

次の日会場に欠席者はあまり見られず、参加率は良かった。あれだけ褒められたし会社の期待を背負っているのだから頑張らないと!
と思っているのだろう、しかし俺はこの後の展開を予想出来ていた。
開始時刻から30分たってもオッサンは現れない。ザワザワしだす会場からアシスタントの黒服女に「まだはじまらないの?」など声がかかるが何も言わない。
後から知ったがこの黒服もこの研修の3段階目でやっているので所謂洗脳済の人達だ、ショッカーの戦闘員だwそしてオッサンが来ないのも演出だ。
そして誰かが言いました。
「みんなで呼びに行こう!」もう海賊王の様にw
この内容は勿論言ってはイケないのだが出世の為に来たヤツ何かは先に先輩に内容を教えて貰ってるかもしれないよね?俺ならそうする誰だってそうするw海賊王は知ってるヤツだろうが、その時は気づかなかった。
みんなに呼ばれオッサンは登場した。
こころなしか何か怒っているっポイ。
「あなた達の主体性の無さがこれだけの学びの時間を無駄にしました!」
「あなた達は社長の信頼を裏切り、そのお金を捨てたのと同じだ!」飴と鞭の鞭だオッサンは昨日のオッサンとは別人の様に怒鳴りつける。
個人の人格を否定したり質問に挙手させて
「今挙げなかった人は立って理由を述べて」
など槍玉に上げ、当たらなかった者は内心
(良かった…)と思わせその生殺与奪をコントロールしするのだ。
まるで数学の先生だw
でも何故か俺は数人のリーダーになっていた。この程度のプレッシャーなんぞ職人時代に超えていた。
親方からの安全靴でのキックは安全では無いw
メンタルも鉄とか言わんがアルミ位にはなっていた。独り焼き肉なんか余裕だ。
オッサンにアピールして点数を稼ぐ事は給料をアップさせる事だと信じて。
そして最終日、チーム対戦で何か思考ゲームみたいなヤツをやらされた。
船が嵐にあい沈没して俺達は無人島へ流れ着くという設定で各チームはどう行動するのが正しいのか?っていうヤツでした。
流れ着いた資材で筏を作り脱出、助けを求めるのを誰にするか?そんなんだった。
俺は適任者を任命し島に残ってリーダーシップを発揮する!と答えたがオッサンは
「何で貴方が自分で行かないのですか?」
と半ばキレ気味に怒鳴られたw
(何じゃコイツ、シバイタロカ!)と思ったがこれは正解が無い問題で、オッサンは俺の精神パワーを削るのが目的だと判断した。
なのにサブリーダーの彼は泣きながら
「マヨさん!何でですかっ!」と俺の胸ぐらを掴んでくる。洗脳がガンギマリだw素直なんだね♡
俺はプレッシャーには強いが優しさには弱かったw彼は真剣にチームの事を考えて自分が犠牲になってもリーダーの俺を生かそうとしていたのだ。
その気持ちに少しウルッときてしまった俺はスクールウォーズの食いしん坊の様に泣いてしまったのだ。万歳w
オッサンにしてみれば俺もサブリーダーも洗脳成功!
気づけばみんなで肩くんでゆずの「栄光の架橋」を熱唱していたw
エンディングはまず暗闇の中に立たされ、目をつぶらされる。
電気がつき目を開けると花束を持った取締りが涙を流して立っていた。
感動の再会w
ホテルで豪華なディナーをご馳走になり
(明日からやる事いっぱいあるぞ!)と目を輝かせたと思う。勿論ヤバい笑顔で。

そして3日間は頑張ったw洗脳がすぐ解けた。
しかし人間なんて簡単に操られる。いろんなメディアで今も誰かに操られているのかもしれん。
みんなが手にしているソイツに人類は屈したのだ。
(もう考えなくていい、言う通りにしていればそれなりの安心と安全を与えるから)とね。

言い忘れたが休憩前にオッサンが
「このトイレ休憩の間一言も発してはいけません」と命令してきたが、たまたま持参していたエバァシンジ君の(逃げちゃダメだ)タオルを使っていたので、みんなに掲げるとめっちゃウケた。


代わりはいるから…じゃなくて良かったw

その後更に上位の洗脳を受けるが1週間持たなかったのでスパイに向いているかもと独りで笑った。







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