神戸讃歌と浦和レッズとガンバ大阪

私はヴィッセル神戸のファンだ。
幼い頃から応援している。
そしてヴィッセル神戸に欠かせないのが神戸讃歌だ。
阪神大震災の日に生まれたヴィッセル神戸を神戸に復興になぞらえて歌われる名曲だ。

個人的には「幸せ運べるように」よりこの歌を神戸の歌として歌った方がいいと思っている。
さて、この歌はJリーグのサポーター間でも知れ渡っており、一旦、応援を止めるチームが多い。
ただ、去年はホームゲームを、ほぼ観に行ったのだが神戸讃歌に大声でのブーイングを重ね合わせるチームが2チームあった。
ガンバ大阪と浦和レッズである
その中でニュースを見ていると、浦和レッズのブーイングは問題視され、ガンバ大阪はあまり問題になっていないように思う。
浦和レッズのサポーターのマナーは度々問題視されていることから、取り上げやすい側面はあると思う。
ただ関西人として感じるのはガンバ大阪のブーイングからは身内ノリのツッコミの匂いを感じるのだ。
「こういう時、気取って悦に入るから嫌いやねん神戸は」
のような。
実際、神戸讃歌を歌っている間のヴィッセル神戸サポーターは悦に入っている
そして、そこに突っ込めるのは大阪くらいだ。だから、私はヴィッセル神戸のサポーターとしてガンバ大阪のブーイングは許せる気がするのだ。
だからニュースにもあまりならない気がする。
そして浦和レッズのサポーターのブーイングからは単純に邪魔してやろうという悪意に満ちたものしか感じなかった。
浦和レッズのサポーターはブーイングも“愛”の一つだというのかもしれない。
だが、決して気持ちの良さを感じるものではなかった。
あれだけ素晴らしい応援ができるチームなのだからこそ、相手チームへの分かりやすいリスペクトを示すことが、浦和レッズのチームとしての格をあげていくことにつながると思う。
神戸讃歌へのブーイングは“ノリ“の分かるガンバ大阪に任せてほしい。
神戸の人にとって阪神淡路大震災は癒えない傷だ。
神戸讃歌はそこから立ち直る姿を日本に見せることで、希望を見せるんだという気持ちの入った一曲である。
だからこそ、その思いを汲んでほしいと思う。
もうすぐJリーグが開幕する。
Jリーグは日本の生み出した素晴らしい文化であると思う。
欧州のような殺伐としたものではなく、牧歌的と言われるかもしれないが、相互にリスペクトしあうものになって欲しいと思う。
(ヴィッセルサポーターもホームゲームの“ようこそ神戸へ“の時はブーイングなく全ての人が拍手で相手サポーターを迎え入れてほしい)

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