サッカーと愛国を読んだ。
私が知りたいことが端的に書いてあり、名著だと思った。

そして思う。
旭日旗の是非について。

私は日本人だが旭日旗には二つの意味があると思う。
一つは中韓が主張する軍国主義としての意味合いだ。
これをどうにか否定しようとする論者も多いが、日本人の大半は旭日旗を掲げている団体などを見たとき戦中を賛美しているかのような感覚や国粋主義者だと感じ眉を顰める。
もう一方で大漁旗に由来するハレとケの文化の中でハレの時に掲げる旗ということだ。
従来、日本代表戦などで掲げられてきたのは後者の意味合いが強かった。
日本人として戦い（ハレ）といえば旭日旗という感覚は強く代表戦の今の日の丸では少し物足りなさを感じる。
だが、同著を読んで中韓の旭日旗に対する感覚や拭えない傷もよく理解できた。
当面の間、旭日旗を控えるべきであることは言うまでもない。

だがいずれ旭日旗が日韓戦で翻り、中韓の人間が「未だ戦中時代を引きずっている保守的な懐古主義者共が」と鼻で笑った時、この問題は解決するように思う。
日本が中韓と必要なのはジョークの関係である。いずれ彼らが旭日旗を笑い飛ばしてほしい。

一方でJリーグのスタンドではクラブカラーに染め抜いた旭日旗がはためいている。
色が違うから旭日旗ではないと言う理屈だろうが、発想がダサいと思う。
実際に親日家として知られるパクチソン氏からも苦言を呈されている。

まずは旭日旗に対して、自衛隊旗としては許されている等の、どうこう理屈をつけるのではなく、極一般的な日本人が感じる軍国主義としての部分と、ハレの日に掲げたい旗、意匠であることを理解してもらうことが必要だと思う。

一サッカーファンとしては代表戦で旭日旗がはためいてほしい。
それは軍国主義ではなく日本のハレの象徴として。
だが今はまだその時期ではない。
いつか中韓が旭日旗を笑い飛ばせた時、
「あんなものがないと盛り上がる事すらできない日本人」
などと嘲けられた時、一つの日中韓友好は完遂するのではないだろうか。