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娘が、ではない。私が漫才師さんを推してるんだと気づいてしまった。

私は特にお笑いライブが好きで、娘を連れて月に2〜3回ペースで行く。一流漫才師が勢ぞろいするような大きなキャパシティの物は必ず。ホール系やLUMINEや∞、ナルゲキ等にも行く。

娘も何かと忙しく、スケジュールの都合で行けない時がある。
娘の推しがご出演で選んだ場合、最初の方はまあ娘が居ないとね…、別にいいかと諦めていた。

だんだん、私が行けない時でも、普通に娘は一人でも行くように。
お母さんも、一人でも行きたかったな…。あの方たちの。


ん?


何故?
何故一人でも行きたいの?
彼等の漫才見に?
付き添いなのに?

なんでこんなに見に行きたいの?
どうしても行きたい。
ナゼ???


トークライブの情報が飛び込んで来た。それも片方だけがご出演
スケジューラーを見ると、娘は仕事で多分残業。私は仕事を早く片付ければなんとか間に合いそう…。
行きたい!どうしてもあの方がトークするのを聞きたい!
ああもうダメだ。完全に私がファンなんだ。認めなきゃ。
あの方のお話聞きたい。笑顔が見たい!どうしても行きたいの。
夜、相談してみよう…。


ごめん、娘。お母さんトークライブ行くね。そう話してみた。
娘はかなり驚いた表情。
そうよね…。ごめん、と言いかけた。
にっこり笑って、
はーい了解!と娘。

チケット発売日、電波時計とにらめっこしながらスタンバイ。
その時間にチケットゲット!
多分数分で売切れた。
整理番号はそんなに悪くない。
ただ、悔しい事に、到着がギリギリなので絶対座席は後ろの方…。
でも、あの方の楽しいお話が聞ける。笑顔が見られる。
それだけでも感謝。
心が弾む。

当日、
仕事終わりにダッシュ。
会場の最寄り駅から走りながらこの心臓のドキドキは走っているせい!と自分に言い訳。
電車でもドキドキしていたクセに。
入る前に汗拭きシートで軽く汗を拭う。
入口で電子チケットを見せる。
案の定後ろの方となった私は、実はほっとしていた。
お近くで拝見しないほうがいい。
崩れた化粧も、疲れた表情も、お目汚しになってはいけない。
マスクで隠れていて良かった。
おばちゃんファンを嬉しくないなんて思う方ではなさそうだけど、どうせ若くて可愛い人しか、目に入らないだろう。

ちょっと胸がギュっとなる。

いや、私は正当に対価払って笑うというサービスを受けるひとりの客に過ぎない。気にする必要もない。勝手にこちらが笑わせて頂いて感謝していればいい。
もし、おばちゃんファンを嫌がるような発言したら、その時そっと離れていけばいい。
お金の使い所が、別の方になるだけ。私はだたのお客。


トークライブが始まった。

あっという間の時間。配信無しレポ禁のライブなので、内容は書けない。

あのお方の事が増々好きになっていく。トークの内容も勿論、人に対して優しさが溢れ出ている。笑顔やテンポ、抑揚、笑い声全てが心地良い。

褒め言葉しかでてこない。
嬉しさが止まらない。
楽しかった!ありがとう…何度も心で感謝する。


家に帰ってから、すごく楽しかった話を延々としていたのを、
娘は少し眠そうに聞いてくれた。ありがとね。

はっきり認めざるを得ません。私が、好きなんです。
推しなんです。
一回り以上年下の漫才師さんが大好きです。

こんな話、リアルの社会で話せるでしょうか?


無理です…。

娘以外は内緒の状態。

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