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難解な漫才師が推しへと変化する前のプロセス。

真面目な性格なので
娘がファンになった漫才コンビのどこが良いのか探ってみた。

アドバイス通り、感じてみよう。考えないで。
オススメのネタを聞いた。
You Tubeに上がっているネタを数本見た。

…やはり何をやっているのかさえ解らない。
そもそもなにこれ?
どうしよう。初めて娘の事が理解出来なくなったのでは…??

そんな不安が過ぎった。

ある日

その日は突然訪れた。
昔、勉強だってそうだった。
ある日突然何らかのきっかけで理解できることもあった。

通勤電車の中で音を小さめにしてその方達の漫才を見ていた。
どちらかといえば、ボーッと。

ん?なんだろう、この豊かな表情は。動きだけでもコミカルで面白い。というか、もしかして表現力凄いんじゃない?
ただ、動いているわけじゃない。ちゃんと演じてる。

ああ、感じ取る意味が分かった。

この方達の世界に浸ればいいのね。この方達の面白いと思う世界に乗っかるのね…。

そうしたら、もう楽しくなって来て仕方ない。段々ではなく急に、だ。
電車の中で笑いが堪え切れず、そっと動画を止めたぐらいだ。


今でも感覚的にあまり変わらないが、表現力に磨きがかかったのがこの2年ぐらいからなのか、そこからが特に面白いと思っている。
だから、あまり昔に遡って見てはいない。だから特にネタに詳しい訳ではない。

でも、こんなに面白い人達を知らないなんて人生損する所だった。

それからというもの、幅広く見ていたお笑いライブから、その方たちがご出演なさっている物を中心にセレクトしていくようになった。少し狭い劇場にも足を運ぶようになった。
そのため初めて拝見する芸人さんも、ものすごく増えた。

テレビもコンビ名で録画されていくものを見る。
だんだん、トークや笑顔も好きになっていった。
たまによく解らないご出演方法なさっているけど。

ラジオにゲスト出演なさる時は、モードが色々あって、私は「ガチトーク」と勝手に命名したモードが好きだ。本当に面白い。

次第に配信も買ったりして、どっぷり彼等の世界にはまり込んでいった。

その方達と趣味は全く合わない。別の世界を生きていらっしゃる。
世代も違う。ジェネレーションギャップは確実にある。
お下品なお話や下ネタもたまにある。私はそういうの苦手な部類の人間。

それでも、彼等がニコニコしたり、おどけた表情したりすると嬉しい。コトバの抑揚やテンポまでも可愛く思えてくるのが不思議だ。
途中、何の話か分からなくて置いてけぼりになりそうになると、ちょっと解説を加えてくれたりする。後から検索してイメージを補完することもある。
少しづつ、世代が違っても、知らない世界でも、お話なさっている内容を理解できるようになっていく。
お二人の空気感もなぜか心地良い。
おフザケも可愛い。
なんだか楽しいな…。

それでもまだ、娘に付き合ってそういう感覚に陥っているんだと思っていた。

娘と楽しさを共有する。
そのために。


本当にそうなのかな?

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