なんだか、ギャルソンドレスを購入して、1週間で春服を買うという行動を起こし、買い物し過ぎにドキドキしている。

もう、このSSは買い物しない！！Tシャツすら買わない！！（予約してるのは別！）

春と秋の服は、毎年悩みだった。
ブラウス一枚で過ごせる気持ちのいい季節のはずが、私はお気に入りの服に出会えていなかった。

私は、黒シャツを探していた。
去年からたくさん試着していた。ワイズ、ヨウジ、コムデギャルソンなどなど、などなど。

もともと黒シャツは私に似合いにくいアイテムで撃沈を繰り返す中で、自分に似合う黒シャツがわかってきた。

コットンで、ややゆったり目。
しかし、コットンはシワになりやすく、洗濯後もアイロンが必要だ。
店員さんは、「私はアイロンしないでシワのまま着ていますよ(^^)」と教えてくれたが、果たして、シワシワのコットンシャツが自分に似合うのかどうか、やってみなくてはわからないので、購入する勇気は出なかった。

「アイロンいらずの素材で、これだ！と思える物があればなぁ。でもそういう素材は、似合いにくいんだよなぁ。」と悩んでいた。
黒シャツを探す中で、楽しそうな柄物にも惹かれ始めていた。

最近の自問自答の中で、私が生きてるうちに日常で着てみたいブランドは、コムデギャルソンとミーイッセイミヤケと杉崎製作所だな、と思っていた。
この３ブランド以外はしばらく着なくていい、と思うくらい、猛烈に惹かれていた。

実は相変わらずコンセプトについて迷走していたが、
心では「カラフル⭐︎ワクワク⭐︎紅白歌手！」にしようと思っていた。
（また変わってる！と言うツッコミは抑えといてください😂）
カラフルは、心の感情を色に例えているので、実際にカラフルな服を着たいわけではなく、自分自身の全ての感情を肯定して心をカラフルにして、何かワクワクしながら生きていきたいと思っていた。

コムデギャルソン青山店

そんな中、コムデギャルソン春夏の立ち上がりに、2/1青山店へ行った。
入り口にコレクションで使われたドレスたちが飾られており、うぉー！！！と1人叫び、ワクワクを通り越して、大興奮した。

店内はお祭りのように賑わっており、ファンミーティングのようにみんな楽しそうで、誰が店員さんで、誰がお客さんだかわからないくらい全身でギャルソン愛を表現している人々ばかりだった。

オープンして間もない時間に伺ったが、レジはライブコンサートのグッズ売り場のようにたくさんの人がカードを出してお買い物をしており、ファンの人は、狙ったものを即ご購入するのだな…！と、決して安くない、私にとっては高額のお品物がポンポン売れていく会場に驚いた。

試着室も混んでいた。
私も試着してみようと目星をつけていたコレクションラインのワンピース2着を試着。試着途中で、何回か試着室のドアを開けられそうになるハプニングがあったが、なんとか試着できた。ワンピースは、南国の姫のような気分になれ、とても素敵だった。

そして本命の黒シャツ2枚や黒パンツの試着へ。
試着室前でふと1着の色柄物のトップスに目が止まり、「あ、あのトップスも着てみていいですか？」と店員さんに伝え、急遽持ってきてもらった。

黒シャツは、襟に大きな大きなフリルがついたポリエステルのもの（襟フリルシャツ）と、袖にゴムがついたコットンの物。

襟フリルシャツは、なんだか「デビルになったぞぉ！」という気持ちになり、気分が上がった。でも、ギャルソン初心者の私には、日常で着るには勇気がいるなぁ、せめて襟が取り外しできたらなぁ…と思った。

コットンシャツは、猛烈にシルエットが可愛かった。最近の黒シャツ試着で一番可愛いし似合ってると思った。しかもこれなら日常生活に馴染む。気兼ねなくどこにでも着ていける。でもやはり、コットンはアイロンが…！と思い断念した。

ついでに目に留まった色柄物トップスを試着した。
驚いた。
「え！うそ！めちゃかわいい😍すごいすごい！！似合ってる気がする…」
私には似合わないと思っていた色味と柄。なんてなんて可愛いのでしょう。。。こんなカラーが、こんな柄が、私に似合うなんて…！すごく嬉しかった。
でも、日常で着れるわけないよね。と冷静に考え、お返しした。

２階では、ガールを試着。
ジャケットやパンツがとても綺麗なシルエットで、5年後の子の卒入学式の候補にしようと思った。

そのあとは、コレクションラインでリバーシブルジャケットを羽織らせて頂いたりして満喫して帰宅した。

試着室で撮った写真を見返す。
襟フリル付きブラウスも、色柄物トップスもとってもかわいい。
下に履いたギャルソンらしいパンツも、似合わないはずなのに、似合って見えた。
でも、日常で着れないよね…。と思い、素敵な服を試着できた大切な思い出にしよう思った。

コムデギャルソン新宿伊勢丹店

2/3百貨店ギャルソンでのシーズン立ち上がり。
ひょんなことから、スケジュールが空いたので、朝から伊勢丹のギャルソンを除いた。ここでもお祭りのように大混雑していた。
青山店よりも狭いため、もっと混雑して見えた。

私は、再び、襟フリルの黒シャツと色柄トップスを試着した。
やっぱり、どちらも、とってもとっても可愛かった。
特に色柄トップスは、もうなんだか、可愛くて可愛くて、欲しいけど日常で着れないよな！！という葛藤で悶絶した。

「少し考えてきます！在庫はまだありますか？」と店員さんに伺うと、
「もう全然ないです！ラスト一点です！！」と。

なんてこった。シーズン立ち上がりとは、なんてスリリングな現場なんだろう。とにかく、とにかく、冷静に考えようと思い、ひとまず退店した。

他の店舗も見ようと、タオ、ワイズで数点試着し、高島屋に移り、ミーイッセイミヤケを覗いた。

ミーイッセイミヤケ

私がミーイッセイミヤケに惹かれているのは、素材の不思議さと、カラフルで楽しい色使いだ。今の私は、黒が多く、カラーや柄を取り入れられずにいるが、いつか、ミーイッセイミヤケの服を着て、カラフルでワクワクするようなコーデをしてみたいなと思ったのだ。

今回のミーでは、つりのパンツが目当てだった。しかし、発売日の2/1に売り切れてしまい次回入荷は未定とのことだった。
せっかくなので、気になっていた、トップスと黒ボトムスを試着。

ショッキングピンクの物や、ピンク地に謎の顔が書いてある物やお魚柄など、色柄物初心者の私には、思わず笑みがこぼれるようなインパクトのあるカラーと柄だった。

全身黒づくめの私が、カラフル&ド派手なトップスを試着したので、店員さんに「どなたかに頼まれていらしたんですか？」と聞かれた。
そうか、確かにミーは外国人に頼まれて買いにくる日本人も多そうだな、と思った。
「自分用なんです。いつも黒なのですが、楽しい雰囲気のものを着たいと思って探してるんです。初心者向けのオススメコーデはありますか？」と聞いてみた。

私が選んだ派手セットは、色物や柄物に慣れている人ならオススメだが、色柄もの初心者の私には、黒地に格子状にカラフルな色が入っているトップスをお勧めしてくれた。
そのトップスは以前、他店舗で試着したことがあり、とても素敵だなと思っていたものだった。。しかし、なんとなく、大人っぽくなり過ぎてしまう、かっこよくなり過ぎてしまい、「なりたい」イメージと離れてしまうかな？と思っていた。

これからのSSで出る他の柄や色を教えてもらい、退店した。どうやら、今回のミーのSSでは、私に合いそうなトップスは出なそうだなと思った。この春の私の制服はミーではないようだ。
ミーへの憧れは、またの機会に取っておこうと思った。

自問自答タイム

とすると、私は、やはりコムデギャルソンの服を日常でも着たい、と思った。
高島屋の地下、千疋屋でフルーツサンドイッチを食べながら、考える。
コムデギャルソンにしたい。しかも、買うなら、あの色柄物トップス。
でも、日常で着れるのか？

好き、なりたい、100日着られるか、について

私は100日着られる服が欲しい。100日着るためには、全TPO対応でないとダメなのだ。特別な日用、保護者会用、公園コーデなどわけてしまうと100日は着れないことが、この一年の自分の経験で分かったことだった。

この色柄物トップスが猛烈に欲しかった。大好きだった。
コムデギャルソンのこのSSで一番惹かれているものは、その色柄物トップスなのだ。大好きなのだ。大好きなのだ…！

でも、日常で着れるのか？？？
学校に来ていけるのか？
習い事送迎で着れるのか？

私のコンセプトを思い浮かべる。
カラフル⭐︎ワクワク⭐︎紅白歌手！

ぴったりじゃないか😱このトップス以外にないくらい、ぴったりだった。
私の「なりたい」は、このトップスで実現できるのではないだろうか…！！

そうだ。日常で、色柄物トップスを着るというチャレンジをしたら良いのではないか？
しかし・・・
なりたいになるには、なんて勇気がいるんだろう。
なりたいになるための、ハードルの高さに悲しくなった。

近所のママ友に何て思われるだろう。
でも…、私は近所のママ友に良く思われたいために生きているんじゃない。
私は、私のために生きたいのだ。

今まで全然オシャレじゃなかった私が、急に色柄トップスを着ていたら「どうしたんだろう」と思われるだろう。でも、思われても良いじゃないか。
もし聞かれたり、かわいいねと褒めてもらったりしたら、笑顔で答えよう。
「最近やっと自分の時間ができたから、お洋服が楽しくて、私服を制服化してるんだ。今回ちょっと冒険してみたの」と。それだけのことだ。

いつも黒ばかりの私には、ハードルが高い。でも、なりたいになるためには、越えなければならないハードルなのかもしれない。
まず100日着てみよう。
そのあと、また黒シャツを探すでも良い。
一度、このトップスを着るという経験をしてみよう。

似合うについても考えてみる。

私自身は、この色柄物トップスを自分に似合っていると感じている。
だが、実はイメコン要素と照らし合わせると、カラーも顔タイプ的にも全く一致しないのだ。
もしかしたら専門的に見たら、あの人のあの服は似合っていないなぁ、となるかもしれない。あの人、あのカラーを着ていると顔色悪く見えるなぁ、という印象になるかもしれない。
イメコンに合わない服を着ることは、自分の魅力を半減させてしまうような物なのかもしれない。

イメコンからはたくさんのことを学んだ。自問自答ファッションを始めたばかりの頃、右も左も分からない私の服選びを大きく前進させてくれたのはイメコンだった。しかし、イメコン結果に囚われてしまっていたのも事実。

私は、イメコンからも自由になりたい。イメコンよりも自分を信じてみたい。
イメコンの結果をかなぐり捨ててでも、着たいと思える服に出会ったのだ。

私は、自分で選んだ、自分が着たい服を着るのだ。
自分の「なりたい」に合った服を着るのだ。
私はこの服が大好きだ。
私はこの服が、例え似合わなくても着たいと思う。
私はこの服を着ている人になりたい。

誰にも文句は言わせない。これは私の人生だ。
この服は「私の魂に似合っているのだ」と思った。

再び伊勢丹へ。

そう思い、再び伊勢丹に向かった。
奇跡的に私のトップスはまだそこにあった。
相変わらず混雑していたが、店員さんは「お帰りなさいませ☺️」と私のトップスとパンツを試着用に準備してくれた。
試着の順番を待った。

この色柄物トップスは青山店も含めたら三回目の試着だった。
やっぱり可愛かった。すごくすごくすごく可愛かった。
黒の手持ちのカーディガンを羽織って、子供の学校にも着ていこう。
100日着よう。これを春の制服にしたい。

ボトムスは、手持ちのものでも良いかなとも思ったのだが、そうすると結局違和感を感じて着なくなってしまう可能性もあったので、上下セットで揃えたかった。真夏にも履けそうなギャルソンらしいパンツを選んだ。
それは私がずっと憧れていた「エステル」素材のものだった。

でも私にとっては大きな金額の買い物に、不安もあった。
店員さんも忙しいのに私の話に付き合ってくれた。私はギャルソン初心者で、でもギャルソンを日常着にするチャレンジをしたいことを話した。店員さんも、この組み合わせなら初心者でも大丈夫！または手持ちの太めデニムに合わせると、もっと着やすいと思いますよ！と教えてくれた。トップスも、始めはカーディガンやセーターを上から着て、見える面積を少なくして、でも慣れてきたら可愛いから見せたくなっちゃうと思いますよ！と。

「買います…！！」私は汗だくで顔を真っ赤にして店員さんに伝えた。
店員さんは「え？！」と少し驚いた。ギャルソン初心者の目の前の私が、色柄物にチャレンジするということに驚いたのかもしれない。
でもすぐに「わかりました！すぐお包みします！」とレジに案内してくれ、
「似合ってましたよぉ！」と力強く言ってくれた。私も「似合ってましたよね…！」と力強くうなづいた。

レジにいた他の店員さんが「お客様！！み、水をどうぞ！！」とペットボトルの水をくださった。私の顔がよっぽど赤かったので心配してくれたのかもしれない。

店員さんが出口まで見送ってくれ、品物を渡しながら
「たくさん着てくださいね」と言ってくれた。
私は 「はい、これから毎日着ます！」と答えた。
店員さんは、ふふふ☺️と笑ってくれた。

私は、大きな大きな勇気を出して、「なりたい」服を買った。

そして、大きな大きな勇気を出して、「なりたい」服を毎日着るんだ。

これからの100日間、毎日、着よう。

私は、勇気を出して「なりたい」姿になっていくんだ。

勇気を出せば、「なりたい」になれるのだから。

これからの自分は、どんなふうになっていくんだろう。
どんな道を歩んで行くんだろう。
いつかこの日のことを振り返った時に、この色柄物トップスを選んだ今の自分を誇らしく思えるように、堂々と歩んでいきたい。
コムデギャルソンを日常着として過ごすこれからの日々に、すごくすごく、ワクワクドキドキしている。

お読みくださりありがとうございました😊

※画像はいつもの有料マガジンに、春頃アップしようかなぁ？と考えていますので少々お待ちください(^^)

なかまちん