見出し画像

スニーカーを買って防御力アップした話

私は一年のほとんどをスニーカーを履いて過ごしている。
たくさん歩く子連れ生活なことや、
足のサイズが実寸22センチないくらい小さく、幅もかなり狭いので、バレエシューズやローファーは合うサイズを見つけられない事も理由の一つ。

自問自答ファッションを始めてから、まず靴!スニーカーを探そうと思い、ZOZOで片っ端からチェックした。が、その時履いていたスニーカーもかなり気に入っていたので、スニーカー探しはゆるりと片手間くらいに進めていた。

でもここ最近、試着の旅の時に、スニーカーが古くなり、汚れが目立つ事が気になり始めた。かといって、手持ちのレースアップシューズは着脱が面倒で試着旅に向かない。
ここら辺で本気で、スニーカーを新調したい気持ちが高まってきていた。

私のスニーカー探しのポイントは…
①ソールに厚みがあり、身長が盛れる。(最低3センチは欲しい)
②靴の先がシュッと細めになっている。
③キレイ目にも履ける
④もちろん歩きやすく、つかれにくい
⑤色は黒
⑥軽さも大切
試着をする中で、色は黒でも、ソールが白だと重たくならない、ということも感じた。

なかなか条件に合うものが見つからず、悩んだ。
色々みていく中で、条件に近かったものたち。

まずソールに厚みがあるもの。ノーネーム(伊勢丹新宿)


ノーネーム 厚底タイプ
ノーネーム(傾斜があるタイプ)

マイケルコース(伊勢丹新宿)

マイケルコース 

これらは、足長効果すごかった!しかも軽い…!

でも厚底すぎたり、傾斜があるものは、慣れていなくて歩きにくく感じた。
厚底すぎるものは、私には難しいな、とわかった。

次に、厚底ではないけど、つま先部分がシュッとしていてかっこいいもの。

パトリックのネバダ。つま先が細くてかっこいい
オニツカタイガーのカリフォルニア。シルエットがキレイ

パトリックとオニツカタイガーのこの2つは、つま先がシュッとしていて(ノーズが長いって言うのかな?)、とても好きなんだけど、厚底ではない。
オニツカタイガーの方は、ギリギリ3センチあるかな?と思ったけど、「3センチはないですね」と店員さんに教えてもらい、断念。
オニツカタイガーは、伊勢丹新宿だとあまり在庫が多くない(何回か試着に通ったが、サイズ切れが多かった)ようで、銀座中央通りの路面店が個人的にはオススメ。



ここで思った。
実は、1年ほど前からずっと気になって、何度も店舗で試着しているものがあった。サイズも履き心地も問題なかった。
でもスニーカーにしては私にとっては高価で、迷いがあった。

でも、もうあれしかない…のかもしれない。

それは新宿高島屋に入っているお店「ash」のもの。


アッシュのニットスニーカー。

シークレットヒールで5.5センチ厚みがあり、でも傾斜はそれほど感じない。つま先もシュッと細身。軽い。全ての条件に合う。
これしかない…!と思って、公式ホームページやZOZOを再び見てみるも、
あれ。売り切れてるー!ガビーン。。
店舗で聞いてみたけど、やっぱり売り切れで、後継モデルはこちら。

そっくりだけど、前のと違って星の模様が入ってる。

うーん、星の模様か〜と思い、試着させてもらう。
あれ、履き心地も、以前は良いと思ったけど、なんか、靴の中で足が動いてしまう気がする。。あれれ。そしてやっぱり、以前のデザインの方が、足がシュッと見えてたかな〜と思う。

うーんと考えていると、近くに別のデザインのものが目に留まる。

アッシュ。スタッズ付き

この靴、実は、スニーカーを探し始めた一年前に、1番初めにスクショして妄想クローゼットに入れた靴。
かっこいいけど、スタッズなんて、私には…冒険すぎるよね。と思って、試着すらしていなかった。

でも、今回は勇気を出して試着!!
あれ。歩きやすい。4.5センチの厚底も感じないくらい歩きやすい。そして軽い。つま先もかっこいい。
あれれれーーー。これ、すっごくいい!
でもスタッズ…私に大丈夫かしら。
この日は一度帰宅して、考えた。

最近スキニーデニムを履いてみたいなって思っていた。
そういう細身のパンツにすごく合いそう。
子の保護者役の真面目コーデの時、真面目に見えすぎず、良いスパイスになってくれそう。
キレイ目にも合わせたら、すっごく素敵かも。
なめられやすい見た目の私に、防御力をプラスしてくれるかも。
だんだん、毎日の服装に、あの靴があれば…という気持ちが芽生えてきた。


実は、妄想クローゼットを作り始めたばかりの頃、この靴をはじめ、スタッズ付きアイテムでたくさん気になる物があった。なぜ自分はスタッズ付きアイテムに心惹かれるのだろうと自問自答した。
その時出た答えは、「私は、人や社会が怖いので、身を守るためにも、強いものが欲しいのでは」というものだった。
それに対して、その時は、「もう今は強いものに頼らなくても、この世界で安心して生きられるようになりたい。スタッズ付きアイテムは過去の自分だったら欲したかもしれないけど、今の自分には必要ない。この世界は怖くないと思いたい。そう思える人になりたい」と思って、スタッズ付きアイテムを選ぶのをやめたのだ。

でも!!あれから一年近く経ったけど、私まだまだ、割と人や社会が怖い。子連れの時は尚更怖い。
無理に「怖くない」って思い込もうとしなくていいんじゃないかなって思う。
怖いものは怖い。だから、防御力のあるスタッズ付きアイテム、必要なんじゃないかな。
いずれ自然に「怖くない」って思える日はきっと来るから、その時まで、スタッズの力を借りてもいいんじゃないかな。

ということで、買うことを決めて、再び新宿高島屋へ。
試着させてもらうと、また悩み出した。

スタッズなんて冒険すぎるよね?
買っても履きこなせるかな?
近所の人にどう思われるかな?

店員さんがとても良い方で、私の自問自答に口出しすることもなく、ただ静かに待っていてくれた。それも嬉しかった。

でも、数日前から買うことを決めていたのだ。
私の普段のコーデにこの靴が必要なのだ。
うん。たくさん試着して、やっぱりこれだって思ったんだった。

「買います…!」
店員さんにそう伝えた。

帰り道、とても幸福な気持ちに包まれていた。
自問自答ファッションを実践するようになって、明らかに買い物の満足度が上がった。
以前は、よく探さないで、その時その時に出会ったものを買っていた。買った後も「本当にこれで良かったのかな…」という気持ちがあり、買ったことを喜べないでいた。
でも、たくさん試着をして自問自答してからの買い物は、「やっと欲しかった物を買う事ができた」という満足感と自信で溢れている。
なんとも幸せである。

帰宅後、夫と子供に靴を見せた。
2人とも「いいね!かっこいいね!」と一緒に喜んでくれた。
今の私には、嬉しい時に、一緒に喜んでくれる家族がいるんだ…
今までのしんどかった人生に比べて、私はなんて幸せなんだろう…
しみじみ幸せを噛み締めた。

早速新しい靴を履いて、子供の習い事の送迎に出かけた。
履いた瞬間に、「防御力アップ〜!!」という気持ちになり、足取りも軽くなった。
今までは、出かける時に、
「心に分厚いバリアをッ!!心に分厚いバリアをっっ!!」と何度も唱えてから家のドアを開けていた。
でもこれからは、この靴を履くだけで、「防御力アップ〜!!」の自分になれると思うと、心も少し軽くなった。


いつの日かこの世界で安心して暮らせるようになり、人や社会が怖くなくなる日まで、この「防御力アップスニーカー」に守ってもらおうと思う。


お読みくださりありがとうございました。
スニーカーを探している方に少しでも参考になれば幸いです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?