292: The Clash / Stay Free

ザ・クラッシュの代表作と言えば、パンク全開のデビューアルバム『白い暴動』か、音楽的バラエティに富んだ2枚組『ロンドン・コーリング』を挙げる人が多いと思います。
その結果、どうしても陰に隠れがちなのが、この2nd『動乱(獣を野に放て)』ですが、楽曲のクオリティは前述の2作にひけを取らない名作だと思います。
ザ・クラッシュのリード・ヴォーカルは、大多数がジョー・ストラマーですが、このアルバム収録曲の中で、唯一ミック・ジョーンズがリード・ヴォーカルを取るのがこの曲。
シングルヒットしたわけではありませんが、ザ・クラッシュの個人的ベスト盤を作るなら、間違いなく収録する、大好きな曲です。
友人とヤンチャしていた若き頃を回想し、最後に「自由でいろよ」とエールを送る。どこまでが実話で、どこからが創作かは分かりませんが、切ない歌詞が心に残ります。
こういう曲には、ストラマーの低く野太い声よりも、ジョーンズの高くか細い声の方が合っていますね。

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