113: Helen Shapiro / Don't Treat Me Like A Child

「涙のバースデイ・パーティ」のオリジナルはレスリー・ゴーアですが、最初に録音したのは、実は彼女ではなく、イギリス人歌手、ヘレン・シャピロでした。
レスリー・ゴーアが録音する前の1963年2月に、ヘレン・シャピロはアルバム『Helen in Nashville』用の曲として録音します。しかし、アルバムのリリースは同年の秋となり、その間の6月にレスリーのヴァージョンがUS1位となったため、「大ヒット曲にあやかったカヴァー」となってしまいました。
先に録音していたのに、しかも遥々ナッシュヴィルまで行ったのに...
さて、本題ですが、この曲は1961年リリースのデビュー曲(UK3位)。当時14歳!
14歳で「子ども扱いしないで!」って、どんだけおマセさんなんだか...
日本では弘田三枝子さんが「子供ぢゃないの」のタイトルでリリースしています。(こちらも、当時14歳!)
この曲に続き、「悲しき片想い」「夢見る恋」が連続でUK1位になり、人気絶頂を迎えます。
ビートルズ初のイギリス国内ツアー(1963年初頭)は、彼女のサポーティング・アクトだったことからも、当時の人気をうかがい知ることが出来ます。
しかし、1963年を境にヒット曲は途絶えます。まあ、ビートルズが台頭した時代ですし、一気に「時代遅れ」になってしまったということなのでしょう。

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