588: The Kinks / Johnny Thunder

「ジョニー・サンダース」というステージ・ネームの由来は、キンクスのこの曲に出てくるバイク乗りの名前でした。
キンクスが1968年にリリースした『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』は、古き良き時代の英国風田舎暮らしへの敬意を表したコンセプト・アルバムで、非常に評価の高い作品です。
しかし、発表当時、UKチャートにはチャートインすらせず、セールス面では失敗作となりました。
そうなった原因の1つが、リリース前のゴタゴタでした。
当初の希望であった20曲入り2枚組にすることはレコード会社に却下され、12曲入りとなる予定が、レイ・デイヴィスはギリギリまでこだわり続け、ついには発売日を変更してまで15曲入りでリリースされることとなりました。
そうして実際に発売されたのが、ビートルズ『ホワイト・アルバム』、ストーンズ『ベガーズ・バンケット』とほぼ同じタイミングになってしまったことは、不運としか言いようがありません。
この曲は、アコースティック・ギターを中心とした、ストレートなロック・ソングですが、途中で入るホーンが印象的なナンバーです。

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