Goro Kimura

ネパール在住15年目。 天真体技をネパールやチベット子供たち約900名以上へ教える。稽…

Goro Kimura

ネパール在住15年目。 天真体技をネパールやチベット子供たち約900名以上へ教える。稽古歴31年目。マヤネットワーク事務局長。ティミ市、世界遺産バクタプール市等、5市と共に生ごみ堆肥化事業。世界遺産ボウダ地区等、レストラン、カフェを共同経営。日常を生きる基盤は“赦し”の不二一元。

最近の記事

人間殺すのやめられない!

◆『人は戦場だから異常心理になったの だろうといふが、決してそうではない。 文化の仮面で覆われていた人間内部の獣的な本性が 偶々機会を得て露呈したに過ぎない。 人間は動物であることを全く脱したものではない。 赤裸な人間は必ずしも純粋ではない。 むしろ人間の原罪性は戦場のような所では 剥き出しになると云うべきだ。 私はそれをこの身をもって味わったのだ。』 ◆北原白秋のご子息の隆太郎さんの戦争手記の抜粋。 この方は久松真一禅師のFAS協会(※1)にて 生命かけて座った方

    • 【集中から融和へ】

      【集中から融和へ】 ▼友人を朝6時から待ち合わせ場所に車で送ってあげた。学校開始まで時間ある。学校から20分ほどの滝に向かった。 ▼滝は周囲を巨石に囲まれてる。その裏は洞窟になっている。朝から数人の方が洞窟の中で儀式をしてた。自分は静かな雰囲気で滝行を楽しみたい。滝場に儀式のサウンドが裏から響く。 もう一つ下の滝に向かった。 ▼下方の滝は、ワンバンドして流れる。乾季は3−4mほど岩を這いつくばり登らないと滝行が出来なかった。一度、自分は他の滝場で岩場から3mほど落ちて

      • 【無限の許し】

         真は真と観て、偽は偽と観る。 その識別をしっかりする大切さある。いつまでたっても妥協の妥協で糞味噌一緒にしていたら混沌状態を離れられるわけがない。 日々、味噌は味噌壷へ。糞は便器へ流す(笑。 あたりまえのことをあたりまえに“認識”でやるということである。    徹底して大疑団の塊となって己の認識を研ぎ澄ます。識別力を磨きに磨いて鏡のように照らす。“観照力”を生活の中で日々身につけていく。稽古人にとって生命であろう。 さて、偽を偽としてあるがままに認識したならば

        • 【長期絶食で思い出した〈下〉】

          絶食の一つの醍醐味は休息と安らぎであろう。 しかし、二年半休んだのですっかり忘れてたことあった。二日目からすぐに気づいたのが、己のエッセンスが天とか理想とか神と呼ばれるものへ自然に急上昇していくのである。 アッー!そうだった! 思い出したー。 実は、1日目の夜に耳の中で、飛行機の音がゴーゴーとなるごとく、面白い現象が続いて、胎内へいるごとくだった。絶食になれば絶食の心身へどんどん移行していく。 絶食始まれば、毎日毎日刻々と心身は変わっていく。 とても身体的には弱くて

        人間殺すのやめられない!

          【長期絶食で思い出した〈上〉】

          ⚫︎水だけ八日間絶食が今夜終了。長期絶食では短い方だろう。2年半ぶりだった。実践しつつその感覚を思い出した。 ⚫︎先ず、絶食により五感の感覚が鋭く研ぎ澄まされていった。これすっかり忘れてた。カトマンドゥの上水道は汚くて有名。シャワー浴びてると水の土臭さ、その浴びた感覚のなんとも言えない気持ち悪さ感じた。 ⚫︎歯磨きする時に上水道の水でうがいする。その泥臭い味に吐き気を催した。たまらんとペットボトルの水でうがい。しかしペットボトルの水もプラスチックの匂いがするのだった😆

          【長期絶食で思い出した〈上〉】

          【寒 山 拾 得】

          【寒 山 拾 得】  禅の系列から輩出された和合二聖として大変に有名な唐時代の伝説的な僧。禅画や文学などのテーマとして、禅僧や詩人や文学者によく取り上げられる。  二人は7生の因縁で生まれ変わり続けたソウルメイトだと言われるが、豊干禅師(阿弥陀如来の化身)のもとに因縁を解消する。 拾得の方は、豊干禅師に拾われて、掃除ひとすじで解脱した普賢菩薩の化身(慈愛と理知と菩提心の象徴)。他方、寒山は俗世を嫌い、巌窟に住んで詩を書きながら解脱した文殊菩薩の化身(智慧)とされる。

          【寒 山 拾 得】

          チューラパンタカー愚鈍と呼ばれた阿羅漢

          初期の仏教でも、教えの理解や読経など宗教活動と直接に関係ない、生活の”行”をつうじて瞑想で悟った方がおられるのを発見。 しかも、当時、賎民のやる仕事だった足拭きをして、釈迦の弟子の中で最も早く大悟したというから、やっぱり現実はそうだったとガッテンした次第! その人の名前は、チューラパンタカ(周利槃特】といい、自分の名前さえも覚えられない、記憶障害のようなところがあり、そのあまりの愚鈍さに他の修行僧からは馬鹿にされ続けた僧であった。 実の双子のお兄さんからは、お前が

          チューラパンタカー愚鈍と呼ばれた阿羅漢

          【古傷とトラウマ】2017年5月11日

          【古傷とトラウマ】 2017年5月11日 己の身体は左側が弱い。 冬の季節など面白くて気温が低くなっていくと途端に流れが悪くなる。あるいは、今のように日中の暑さの後にガクーンと寒くなったりすると弱くなる。 一つのバロメーターである。 身体とは暑さ寒さ湿気や乾気に絶えず影響されてコロコロ転がされ変化していく。ウチのカフェのコーヒー豆もそうだしエスプレッソマシーンも同じくである。 ”物”とはそういうものだろう。 あるいは、ここ3,4年ぐらい左側が弱くて右に身体がどん

          【古傷とトラウマ】2017年5月11日

          【今日の稽古】2015年4月2日

          【今日の稽古】2015年4月2日 一昨日から風邪ひきかけの中途半端状態であった。毎日の課題のチャレンジ稽古も15日目となり身体に疲れが溜まり、風邪の原因を外へ出したいがなぜ出せないのだろうか? それで今日は3ヶ月ぶりに滝行へスンダリジャル国立公園へ行くことにした。 狙いは身体の疲れを取り風邪も完全に治す! 滝行はそれぐらいパワフルな行であり、いかなるヒーラーよりも見事に身体を調えてくれるし、いかなる師よりも確実に自然な瞑想状態へ導いてくれるだろうと思われる。稽古人にと

          【今日の稽古】2015年4月2日

          【今日のシンクロ】2012年8月31日

          【今日のシンクロ】 2012年8月31日  スンダリジャル公園へ滝行へ行く。 今日のスンダリジャル(美しい川)は濁流となって荒れ狂っていた。案の定、滝はマックスになっていた。  覚悟して滝の芯に入ると、見た目と違い、水が多すぎて四方へ拡散されたのだろうか、それほどの水圧ではなかった。  とはいえ、ちょっとでも気をぬいたらふっとばされかねないので、腰を割って不動立ちとナリ、ひたすら無になってはいった。  滝の芯の中は日常では決してえられないさまざまなき気づきが次々にや

          【今日のシンクロ】2012年8月31日

          【稽古人とは何か?】

          【稽古人とは何か?】 ▼今日、ネパールはホーリー祭の満月(プルニマ)。無礼講の色水掛け祭り。しかし、最近、政府の規制が大きく入り、街じゅうで行われる事は無くなりました。 怪我人続出で危険なところありました。 ▼早朝、雨がポツポツ降ってました。朝起きて心身を整えて、標高1500mほどの滝場に向かいました。自宅から30分ほどです。 ▼滝に入ると、春の滝でしたが峻烈でした。そして、いろいろ見えて来ます。最近、何ヶ月間か、棒術の基本稽古も続けて来ました。直ぐに、その影響に気づ

          【稽古人とは何か?】

          赦しの神秘体験

          ここまで書くとどうだろうーーー?!とも思いました。 きっと誤解されることでしょう。 思いっきり長ーーーくして、普通の方には読めないように結界を張っておきますが、神秘体験というのは自我ではとうてい理解しようもなく、論理や理性が触れるようもない覚醒とも言えるものでしょう~。  実は、数週間前の絶食前にこの文章を書いて己へ方向付けを行い、さらに皆さんへ晒そうと思ってましたが躊躇しました。  今日は大晦日なので来年に持ち越さないために思い切って晒します。  まず、始めにはっき

          赦しの神秘体験

          南無地獄大菩薩

          この世界は苦(ドゥカ)である なぜなら、世界は無常(アニッチェ)。 この世界は幻影(マーヤ)であるから。 シンプルに自分の実体験から言えば、 この世界は無い。 仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教徒、 世界最高峰の古典宗教は、 だいたい同じ如く言ってる。 上記は基本中の大基本であろう。 いつもここから稽古が始まり、 それを大基盤に稽古は続いていく。 自分には最重要事であると思われる。 そしてベテラン稽古人はベテランゆえに 初心を忘れた傲慢さ無知に堕ちる事ある。 俺は

          南無地獄大菩薩

          幻影からの卒業

          ▼このところ身心魂の一体とか、知情意の一体、身口意の一体とか、天地ワレ人々の一体とか、二元に分かれてるものを一体にしていく思想の土台について思います。それは日本の伝統体技では王道思想の土台であります。最高のゴールであり美徳であります。 ▼殊更にそれを師匠も稽古人も言及します。「身体を正し、呼吸を整え、自然と和合せよ。人と人とを融和させよ。そして“個”を解き放て!ひいては、世界の大和を達成する」という地上天国を目指していく“王道”があります。陰陽一体を目に見える引き合う力、強

          幻影からの卒業

          天真流自由滝行法~入滝の心得と手順等

          フランスの道友かつ親友のラファエルから滝の先導法を送ってくれと数ヶ月前に頼まれた。それですぐに思い出しつつツラツラ書いて送ったもの。10年前に日本からネパールに渡る際に送った16箱の段ボール箱は全て無くなり15年間の稽古記録も滝ノートも資料も本も全て消え去った。  多分、記憶違いで間違ってるところ多々あるかもしれない。  とにかく、滝行は百戦錬磨の先導者なしに初心者がやってはいけないのは言うまでも無い事である。なぜって本当に危険だらけであり冬山の登山を本読んだだけで行くの

          天真流自由滝行法~入滝の心得と手順等

          滝行に救われた時~

          ▼滝行は30年ほど打ち込んでやってきた。日本全国でもネパールでも滝があればどこでも単独で入りまくった。また先導の方も延べで言ったら1000人はやらさせて頂いた思う。 ▼天真体技の中でも、天真流自由滝行は頓悟禅において最高峰だろう。一切は心の投影である。認識のヨーガ(ジュニャーニャの道)に通じる天真華厳瞑想ある。そんな智慧の道も、なんて事もなく滝行を徹底で打ち込むとにより、易しく実体験得られる。 ▼さて、滝行を行じてくと日常の多忙かつ複雑さ極まるコンクリートジャングルの中で

          滝行に救われた時~