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しょぼい起業で生きていく えらいてんちょう

00.
この本は起業の概念を変えさせてくれる本です。

 僕たちがイメージする企業とは、たくさんの開業資金を集めて、綿密な事業計画書を描いて、成功すれば大金持ち、失敗すれば借金を背を負いホームレス生活。しかしこの本に書かれているしょぼい起業は従来の起業の概念を変えさせてくれるものである。

01.
生活の資本化

「いつもやっている行為をお金に換える」と言う発想は、しょぼ起業(しょぼい起業)の基本的な考え方である。農業であれば、自分が普段食べている野菜を生産します。自分がスーパーで買っているものを、自分の労働で作れば、その分の支出は減り、事実上収入が増加することになる。そして、自分達で食べれない分を売って現金収入を得る。

02.
覚悟しろ、おじさん

「店を開くには大金がかかる」は大ウソ。店をやるには大金がかかるから覚悟しろと言うおせっかいなおじさんがいます。しかし、実は起業はお金はかけようと思えばいくらでもかかるし、書けないと思えばそんなにかからないのです。結婚でも、子育てでも、起業でも同じです。

03.
自分でできることはやる

起業して応援されるには、自分でできる範囲のことはやってみることがめちゃくちゃ大事である。自分で何一つやってない状態から、資金の調達をお願いしたり、アドバイスを求めてしまうのは、あまり応援されません。頑張った成果物がそこにないから。だから、自分でやった何らかの成果物を持ってくる必要がある。クオリティーが低くても、途中で放り投げずに何かをやり通した、というのは信用に大きく寄与します。


04.
足りない部分が出てきたら、それを足して上げる


一般的な起業では、開業前に大きなお金を銀行から借りて、準備を完璧にしてから、綿密な計画をたてて、開業する。しかし、しょぼい企業では、最初はできる範囲の低コストで開業して、足りてない部分を充足していく。100の資金があれば、1個の事業に100ぶち込むのではなく、10ずつ投資していく。

05.
転ぶことが前提

大きな起業では、転ぶと致命傷になり再起不能になることもある。しかし、しょぼい起業では、転ぶことを前提としている。だから、店舗に住んだり、お客さんが来ない、売上が上がらない前提でお店を設計する。最低限の投資で、最大限の利益率を!! うっかり大金を借りられて、うっかり大きな商売を始めてしまうと、大きな負債を背負ってしまうのでご注意を。

06.
自分の中の何をお金に変えられるか?


 しょぼい起業とは、つまりは自分の中の何がお金にできるかを考えることである。自分は他人よりここが優れているかと言うことである。しかし、自分の頭で考えていてもなかなかわかりづらい。なぜなら自分はそれを当たり前だと思って生活しているからである。だから他人に聞いたり、とりあえず興味がある方向に歩き出したり、して見つけていく方法が一番の近道である。

07.
最後に

 しょぼい起業は、一般的な起業とは逆の方向での起業である。よく言われる"一点集中して、これだと思ったものに全力で取り組め"死ぬ気でやれば何事もうまくいくみたいな根性論が巷ではよく言われている。しかし、この本では失敗を前提に設計して、成功して売上が上がることはラッキーでその場合は再投資しなさい。と言う風な意見である。だから、誰でもできそうな気がする。起業と言うものの概念を変えさせてくれる一冊である。

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