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世界一周物語 第10話 〜マレーシアの秘島プルフンティアン島〜

たまたま宿で出会った少年とせいじ。

平成3年のゆとり世代組。末っ子。関西人。

世界一周中。

ズッコケ2人旅が始まる。

大量の蚊に悩まされ、
海の綺麗さに心癒される少年。

 さあ本編どーぞ!


少年はクアラルンプールの宿を後にした。
少年の横にはせいじがいた。
そう、少年はせいじと共にプルフンティアン島を目指し、バスに乗り込もうとしていた。少年は全く興味がなかった、プルフンティア島へ。というか、その島の存在を知らなかった。

せいじのプル不安島にの魅力を語る熱いプレゼンに負けて、一緒に行くことに。


『ゆとり世代✖︎末っ子』同士の2泊3日のズッコケ2人旅


せいじと旅をしたので、写真は何枚かある。

プル島にはバスと船を乗って行った。
僕たちは、ビーチ沿いの1番安いドミトリーの宿にチェックインした。
その宿は、二段ベットが20台ぐらいあって、部屋は隙間だらけ。

蚊が半端じゃなかった。寝れたもんじゃなかった。
熱いし、蚊に刺されるし、蚊がうるさい。


寝不足で朝を迎えた少年とは裏腹に、せいじはぐっすりな様子。
やっぱり彼は凄かった。



貧乏旅特有のシュノーケル。


ダイビングとかはお金が高いので、僕たちはシュノーケルを選択。

足のフィンをつけるかどうかで迷ったが、レンタル料も高かったので、ゴーグルだけをレンタルして、いざ海へ。

めちゃくちゃ綺麗な海。
僕たちは、ビーチから見えている、100Mぐらい離れた岸みたいな所へ行ってみたくなった。 100m先の岸へ向かう冒険が始まった。

2人で泳ぎながら、岸へ向かう。
行きは難なく無事到着。
行きは波に揺られて、ラクだった。
しかし、帰りは波が逆だった。
なので、これを帰るのは大変だった。
ビーチに向かって泳げど、泳げど、進まない。

陸路で生還


そこで、陸路で帰ることに。
しかし、陸路は砂利で、裸足だとかなり痛かった。
僕は奇跡手に、サンダルを持っていた。

しかし、せいじは裸足。
裸足では鋭利な石がたくさんあったので、かなり痛い。
という事で、1人がおんぶをして、1人がおんぶしてもらう。
この作戦で行くことに。

暑い中、おんぶするので、汗びっしょり。
しかも、男の汗が混じり合う。
気持ちが悪い。笑
しかし、無事、宿の生還するには、せいじの汗を我慢しなければならない
そして、お互い成人した大人。重たい。
普通だったら、帰りのことを考えるだろう。
そんなこんなで、無事、宿に到着。

バカ同士だから、行く時はどうやって行くかしか頭になかった。
帰りのことを考える頭はなかった。

末っ子はお兄ちゃんがいるので、なんとかなるやろ精神で生きてきた。
しかし、末っ子同士ともあなると、はちゃめちゃだった。
頼る人がいない。笑

そして、宿に着くなり、シャワーを浴びて、ご飯。

夜ご飯中に「明日の朝ごはんどーする?」と質問するせいじ


夜ご飯を食べに、宿の併設のレストランへ。
そして、せいじはいつしになく真剣な表情でメニューと睨めっこしている。
何をそんなに悩んでいると聞くと、フライドライスの大盛りを頼むか。
中盛りにするか、で悩んでいるそう。

僕は、しょーもないことで悩んでるな〜と思いながら、聞き流していた。

「しんや、明日の朝飯どーする?」と真剣に聞いてきた。
なぜ、夜ご飯も食べていないのに、明日の朝ごはんの事を悩んでいるのか僕には理解できなかった。

そう、せいじはご飯を大盛り食べて、明日の朝を我慢するか。
夜ご飯をセーブして、朝ごはんを食べるか、それを考えていたらしい。

そんな悩み事、聞いたことがない。
貧乏旅行をしてきたつもりだった僕だったが、彼をみて、まだまだ甘いなと思った。

「食後の歯磨きは歯に良くなよ」とせいじ。

そして、僕は晩御飯を食べ終えて、宿に戻り、歯をすぐに磨こうとした。
その瞬間、せいじはいつになく強い口調で、
『しんや、さっき言ったやろ。』
『食後に歯を磨いたら、あかん。』と。

そう、食事中にせいじはこんな事を喋っていた。
食後に歯を磨くと、食べた物を消化するための胃から消化液が出ている。
だから、歯が溶けてしまうから、食後に歯を磨くな、と言っていた。

聞いてはいたが、なんか言ってるわぐらいで聞き流していた。
変な所に細かいせいじだった。

久々に会ったせいじ


この旅中に色々な人と知り合った。
しかし、今でも会うのはせいじだけだ。
日本に帰ってからも、よく遊びに行った。
そしてせいじの実家にも行った。

10年後の今でも、飲みに行った。
現在は東京の家賃10万円を超すええ部屋に住む彼。
あの時の金銭感覚とは全く違う。
しかし、人間は変わっていない。

そんなこんなで、せいじとのプルハン島の旅を終え、2人は別々の目的地へ行くことに。
せいじに僕は日本からPCを貸してあげる事に。
PCは重たいし、ケータイがあったから、
何も持っていないせいじに貸す事にした。

せいじは多分オーストラリア。
僕はタイのバンコクへ戻った。
次なる国ミャンマーへ移動する飛行機に乗るために。

ズッコケ2人旅はこれにて終了〜。


スカイツリーでのブリッジ 2023
マレーシアクアラルンプールでのブリッジ 2013

次回に続く。
第11話『ミャンマー編』GOOD BYE ボクのカメラ。


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