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High Tech High 大学院での学生生活

サンディエゴで学生生活が始まり1ヶ月。ようやくキャンパスライフのサイクルが落ち着いてきましたので、大まかな留学生活についてまとめてみました。

OnlineとResidents:2つのコース

僕が通う大学院の正式名称は、High Tech High Graduate School of Educationです。現地では、HTH GSEと呼びますが、このnoteでは分かりやすく「HTH大学院」とします。大学院はOnlineで受講できるコースと、Residentsと呼ばれるサンディエゴ現地に住んで受講するコースの2つがあります。僕はこのResidentsコースを受講しています。クラスメートは合わせて30人ほどです。大まかに、サンディエゴに住んでいる人は半分弱ぐらい。

大学院のクラスメート

留学の大まかなライフスタイル


<平日>
 8:30 ~ 15:30 :高校で実習 (週4~5)
16:00 ~ 18:00:大学院の授業 (週2~3)
Homework:2~3時間
日本との仕事、GTPの企画運営:1~2時間
<週末>
Homework:4~6時間
日本との仕事:2~3時間
街にお出かけ。ショッピングしたり映画観たり。
友達やHTHの先生とスポーツしたり、飲みに行ったり。

週にも寄りますが、例えば以下はある1週間のスケジュールです。HomeworkはReadigやWritingだけでなく、クラスメートとディスカッションをするような課題が出たりもします。また、大学院の授業の一環で実習校以外の学校でフィールドワークを行うこともあります!

1週間の大まかなスケジュール

高校での実習

High Tech Highは、小学校,中学校,高校合わせて16の学校があります。(HTH International , HTH Elementary などなど)僕はその中の「High Tech High」という名前の一番歴史の長い高校で実習をしています。Most Likely to Succeed というHTHを舞台にした映画もこのキャンパスがメインです。日本で言うところの教育実習にそこそこ似ており、メンターと呼ばれる現役教員の元でほとんどの時間を共に過ごします。序盤は見学が多いですが、先日は「日本の食文化」をテーマにしたプレゼンを任せていただきました!
入学前に「小・中・高のどこで実習をしたいか」、「どんなメンターの元で働きたいか」などヒアリングをされた上で配属が決まります。僕のメンターは、Johnという12年生(高校最終学年)のEnvironmental Scienceを担当しているベテラン先生です。日本にも何度も訪れて、日本の学校のProject Based Learningのアドバイザーも務めているスーパーアクティブな先生です。

HTH Media Arts
Most likely to succeedで登場した生徒の作品

大学院の授業

大学院の授業は、毎週開催の授業と隔週開催の授業が1セメスターあたり合計で3つあります。今開催されている授業は、「多様性に配慮された教育の重要性」「学校改革のためのデータの集め方」など、教育改革のための土台になるような授業が中心です。11月からは「Project Based Learning Design」という授業があるので、とても楽しみです。
大学院では、卒業論文に近い位置付けでCapstone Projectというものがあります。教育改革の理論を学びながら自分の関わる教育現場での課題解決のためのプロジェクト (Capstone Project)を実施することが卒業要件となっております。僕は、「日本の学校における多様性への配慮の視野の低さ」と「HTHにおける海外の文化や言語を学べる機会の不足」という課題にフォーカスして、「日本から教員や学生を連れていきHTHで交流プログラムを開催する」というプロジェクトを企画しています。ほとんど僕が7年間やっているGlobal Teacher Programです(笑)。HTHの根底には「議論するだけでは教育は変わらない!アクションが重要!」という哲学があるので、僕のプロジェクトは先生方にもおもしろがってもらえています。
そもそも留学目的のメインが「GTPのパワーアップ」、サブが「サンディエゴでGTPを実施すること」なので、まさに僕みたいな人にぴったりのカリキュラムですね!

Homework

勉強をしにアメリカに来たので覚悟はしていたのですが…めちゃくちゃでます(笑)。アメリカ人のクラスメートでも「多すぎる、、、」と言っているぐらい。英語のReadingは日本語での5倍ぐらい時間がかかる上に、理解度も100%とはいかないので、僕の場合はもちろん休日も含めて勉強です!
これから海外大学院に進学する英語非ネイティブの方には、渡航前に初めのセメスターで使う教科書を調べて事前に読んでおくことを強くオススメします!TOEFLのReadingは長くても1000words弱なので、数万wordsの本を読む訓練はもっとしておくべきでした。。。泣

たまには息抜きも

教育を学ぶためには現地の生活文化も体験することが大切!という大義名分を元に(笑)、サンディエゴ観光もちょこちょこ楽しんでおります。サンディエゴには世界最大規模の動物園、San Diego Zooがあります。王道のキリンやゾウから、カリフォルニアコンドルなど日本では見られない動物までたくさんいます。西海岸はビーチが最高なので、授業後や週末にビーチに行ったりスポーツをしたりすることも。地元の人とビーチバレーをしたのは最高でした!

ビーチバレー

長期休みは、アメリカ国内や中南米を旅行する予定です。コロンビアで教員をしているクラスメートがたくさんいるので、11月には🇨🇴コロンビアに行く予定をしています!!


留学サポーターの募集

留学サポーターは、これからも継続的に募集しておりますので「応援するよー!」という方は、ぜひこちらご覧いただけますと幸いです😁



【追伸】ご支援いただいたお金で教科書を買いました!

大学院で使っている教科書

留学サポーターの方にご支援いただいたお金の一部で教科書を購入させていただいております!ありがとうございます🙇‍♂️

Improvement Science in Education
「改善科学」というビジネス現場でもよく使われる手法を、どのように教育改革に活かすかという本。データをしっかりと測定して科学的なアプローチをすることが大切とのこと。

Street Data
ビッグデータでは数値解析が難しい重要な点が教育にはたくさんある。生徒や保護者との対話をしながら、Street (地に足付いた)なデータを意識的にとり、もっと教育改革に活用しようという本。

In Search of Deeper Learning
ハーバード大学の教育大学院のMehta博士が世界の様々な事例を紹介しつつ、探究学習への理解を深めてくれる本です。HTHもこの本の中で紹介されています。

日本ではあまり見ないような内容の教科書もたくさんあるのは嬉しいですね。次回のnoteでは、HTHの高校でどのようなプロジェクト型学習が行われているのかをシェアします!

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