プレミアムフライデーと個人消費

「プレミアムフライデー」が不発におわり、「シャイニングマンデー」が画策される昨今、もう一度「プレミアムフライデー」の意味を考えてみた。
目的は「個人消費の拡大」。これに尽きる。

ただし、条件付き。財源はない


プレミアムフライデーが登場した背景を考えてみると、まず個人消費を拡大させたい。
でも、財源はない。
個人消費って文字通り「モノ」や「サービス」が消費される事だから、みんなが新しい商品を買ったり飲んだり遊んだりすればいい。
でも、消費を促す財源はない。
消費税増税を控え、消費の落ち込みを避けたいのがお上の思惑でもある。


手っ取り早く「残業しないでみんなで呑み会でもやろうぜぇ」ってのがプレミアムフライデーの趣旨だと思う。
つまり、飲食業界には頑張ってもらって、その他の産業に従事している諸兄は遊びましょ、って事です。
飲食、サービス業界へのシワ寄せは前提事項
ここ、問題。

誰かの個人消費拡大のためには、
誰かが残業しなければならない

でも、残業した誰かが働いて得た賃金を消費に回せば、好景気へのサイクルが回り出す。
つまり、プレミアムフライデーの発想自体は個人消費拡大への第一歩として間違っていなかった、と思うんです。
問題は、誰も仕事を早引けしなかった事
そもそも、月末の金曜日に仕事を早上がりしましょう、ってぇのに無理があった。そこはお上のミス

ならば、みんなが仕事を早く上がったり休める環境を作ればいい。「働き方改革」っぽいですが。
もうすぐニッポンの恒例行事「お盆」がやって来ます。
お盆休みが集中しているから高速道路はじめ交通機関は混雑する。
でも、「個人消費」は一時的に伸びる。
これ、使えないだろうか?

お盆休みを法定化して期間を延長、産業別に期間を決めてもいい。
こうすれば、全産業が交替で休める。休んでいる産業従事者は思い切り遊んで個人の財布からバンバンお金を使う。
代わりに働いている産業(たぶん飲食・ホテル業界)は人材不足になる。これは高賃金で働きたい人を確保する。賃金の原資は宿泊費。元々ハイシーズンは宿泊費が高くつく。
高い宿泊費を稼ぐために普段の時期は思い切り働く。
それが出来なければ、交替休暇にして賃金の高い季節を作り、その時期に働いた人は優先的にハイシーズンに休める制度を創る。
つまり、賃金にメリハリをつけ働きたい意欲を募る。

プレミアムフライデーに代わる「プレミアムお盆」の制定を提案します。

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