女満別

真っ白な気持ちで行こう - エンジニア・コミュニティでの過ごし方 #とは

これの続編というか別の切り口のエンジニア・コミュニティ論です。

前回の四象限(ジャンルおよび、参加資格有無)で「よっしゃ勉強会行くぞ!」と決めた後の過ごし方です。

一つのもくもく会(#rettypy)主催者として、他のイベントに関しては参加者として、

・良い時間の過ごし方

・心構えとかやったほうがいいこと

について経験則多め、客観的視点ちょっとで書きますねと。

真っ白な気持ちで行く(すべてをゼロからはじめる)

特に、はじめて行くイベント・勉強会などがそうですが、

「郷に入っては郷に従え」よろしく、「(自分の考えとは違うけど)まずやってみよう!」とゼロベースから行ける「真っ白な気持ち」で望む事がその後の幸せに繋がります(断言)

自分の話をすると、エンジニア・コミュニティに参加してから10年近く、自分で主催とかするようになってもうすぐ2年経とうとしていますが、はじめて行くイベント・勉強会については、

・真っ先に「先入観」を捨てる
(ゼロからスタートするようにする)

・謙虚に、とにかく謙虚に
(自分が初心者だった頃を思い出しながら行動・考える)

・一人の大人として、運営の方、他の参加者に過度な期待
(=自分が甘える)ようなことはしない

を心がけるようにしています。

これは自分の失敗体験や、#rettypy主催者として色んな状況(トラブルとまでは言わない)での対応とかで感じるのですが、

・仕事や学校じゃない分?守ってほしいことやルールについてちょっと「甘え」が出てくる人がいる(平日夜もしくは休日のせいもあるかも?)

「ルール違反」や、違反じゃなくても「違和感ある(人に粘着するなど)」ことを他の人・運営から指摘されると「初参加だから」「初心者なので」「知りませんでした」と、使っちゃいけない「免罪符」を使っちゃう人がいる

・なんやかんやで最後は「運営がやってくれる」「(トラブルや過ごしにくさは)運営が悪い」っていう風潮になる

ホントに「初心者だから」「初参加なので」でしょうがいないことはある、というのは認めつつも、

どこか他の人(運営・参加者)に「(勝手に)期待」したり、「甘え」があって、それが悪い方向に繋がっていく

ってのが残念ながらあるのかなあと思います。
(&私もこの手の失敗を何度かやって反省・今に活かしております)

運営としては、「甘え」予備軍に対する対処(すぐ次の章で触れます)をするのがこれに対する処方箋かなと思いますが、参加者としては

「自立した」大人として、「先入観」を捨てて、「郷に入っては郷に従う」という「真っ白な気持ち」で参加するのがベストかと思います!

自分を通すのは慣れてからでいいんじゃない?って思いますよと。
(もちろん、ルールや空気の中で自分の意見・主張はしていいんだよ!はじめてでもね)

過去のイベントの様子・ログを読み漁って理解する

これも私が毎回やってることです。

最初にイベントや勉強会の空気を知っていれば、実際と自分が持ってる期待値のズレも収まるかなと思います。

なお、「過去のイベントの様子・ログ」は以下のものを指します。

・過去のイベント募集ページ。
特に「code of conduct(行動規約)」があればこれはマスト!

・SNS上の情報(Twitterまとめ、感想ブログ)

・友人・同僚で行った人がいれば感想を聞く

最後の「友人・同僚」はハードル若干高そうですが、残る二つはネット上を彷徨うなりググるなりすれば案外簡単に情報が手に入ります。
(ってのとこれぐらいは情報収集してから参加すべき!という持論も合わせて持ってます)

特に重要なのは「code of conduct(行動規約)」で、これは名前の通り

・イベント・勉強会の主旨とか意義

・守ってほしいこと

・運営からのメッセージ

これらが詰まっているので読むだけで目指している姿や空気感を把握できます。
(というのと、イベントによってはcode of conductを読んでない・理解してない人は参加できません)

なお、私がやってる#rettypyはcode of conductはありませんが、「主催者からの手紙」としてほぼ毎回メッセージを送っています(画像)

ルールは作りたくない(時間を守る、スクレイピング他、ルールに見えるものは外に出るなら守るべき常識に近い内容)、「自主性」を尊重しているので規約という形は取ってないのですが何よりも、

技術やエンジニアリングの話を肴にランチやおやつ、発表をする・聞くのが楽しみでこのイベントやってるので、その価値観わかってくれよな!

というのがメッセージに込められた強いお気持ちでもあったりします。

これらのcode of conductや「主催者からの手紙」は前述した「甘え予備軍」が寄り付かない(または何かあったとしても適切に処置できる)処方箋にもなるので、ちょっと手間ですがやっておくと良いかもしれません。

なお、「言うても初回のイベントって行動規約もログもなにもないじゃん!」っていうのもあると思います。

その場合は、

・類似のイベント・勉強会の情報を追う
(何かをリスペクトしてはじめてるイベントって結構ある)

・主催者や運営、(発表イベントの場合は)登壇者のSNSを追う
(そこのつぶやきや思想に何かが見え隠れするはず)

ぐらい追っておけば、同じような効果は得られると思います。
(というか自分は実際やってます)

「ぼっち」対策

これもよく耳にする・聞くのと対応に考慮してる(つもりなの)で少しだけ。

参加者の私としても、主催者の私としても、シンプルかつ、「これに対抗する対策法他にあるっけ?」ぐらいにやってることがあります。

それは、

自分から話すこと(成果発表なり自己紹介なり)

参加者のときは必ず名前とSNS名、所属と出来ることぐらいは端的に話す。

主催者のときは、自己紹介や発表を促し、後に「近そうな人」とつながるようなファシリテートを目指す。

人によって話すのが苦手だったり、話したくなかったりとか色々あると思いますが、

勉強会・イベントって自分の殻を破る所であり
殻を破って何かをした人は等しく称賛される
(中身の話は二の次、挑戦こそ正義)

と自分は思っているので、一人でも多く勇気をもって「自分の殻を破る」、これが最強のぼっち対策かなと思います。

「過ごしやすい」コミュニティをみんなで創る

最後に昨今のエンジニア・コミュニティに対する意見というか苦言を。

AI・機械学習でPythonがブームになったり、プログラミングがより脚光を浴びたりしてちょっと前よりコミュニティの人口や注目度が増え、業界的には良い状況だと思っています。自分より先にコミュニティや他の事で頑張ってきた先人の皆さまに感謝。

とはいえ、

人数が増えるとアレな人(主にハラスメントなど)も増える
→アレな人を「縛る」ためにcode of conductとかルールが増える

という、「コミュニティの綻び・滅びの予兆」も見えてきてるのが今だなとも思っています。
(つまり、安心してあぐらをかける状態ではない)

本当は「主催者からの手紙」もcode of conductもいらない世界が作りたいんじゃ!

...というのが私がもっとも言いたいことであるのでありました。

みんな、「真っ白な気持ち」になって、「過ごしやすいコミュニティ」が少しでも増えてくれたらなと思う所存です。

最後になりましたが、週末の#rettypyに来られる方、お待ちしております&楽しみに来てくださいね!
(&いっつも定員オーバーかつキャンセル待ち多くて面目ない)

ランチとおやつ、どうしよっかね?




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