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話の主導権を相手に渡せる人が結局、最後は主導権を握ることになる

人の話を否定せずに誤解しないで
ちゃんと聞き受け入れてくれる
人のところへ人は自然と集まっていく。

常にまわりに人が
いっぱい集まっている方々を
注意深く観察していると
そんな共通点があることに気づきます。

本当に頭のいい人たちは
話の本質を理解することに、
ものすごい時間を使う。

人の話を聞いて、
大事なことを伝えるのに
すぐに言葉にするような事は
絶対にしない。

言葉に発するという事が
いかに大変な事なのかを
十分、理解している。

たった一言の言葉が
大きな飛躍のきっかけに
なることもあれば、
取り返しのつかない事に
なってしまうこともある。

成熟社会、多様性の時代では、
いろんな価値観を持った
人たちと共存しながら
生きていく必要があります。

うまく共存していくためには、
他人のことを誤解せずに
ちゃんと理解する能力が
必要不可欠です。
当然、自分のことを他人に
理解してもらう能力も必要。

自分と真逆の考え方の人もいるんだな。
そう理解しておかないと
自分とは違う考えの人と
会うとすぐに
『正気かお前』と
いう風になってしまう。

相手のことを
『理解する能力』と
相手に自分のことを
『理解してもらう能力』
は全く別の能力です。


それぞれ、別の能力として
磨いていく必要がある。

ただ、当然、両方には
深い関連性がある。
人の感情を動かすような
分かりやすい説明ができるかどうかは
その人の理解の深さと正比例する。

僕の中で『理解する能力』とは
仕分けする能力のこと。

相手の話の中にある
重要な事とそうじゃない事。
主役と脇役。相手が本当に求めている
結論や答えなどを見極める能力のこと。

相手が本当に聞きたい事、
言いたい事を見つけ出す能力。


そのために必要なのは、
相手の話をちゃんと聞くこと。
相手の話をいっぱい聞くこと。
相手の話を誤解せずに聞くこと。

そもそも、情報源がないと
何もはじまらない。

本当に頭の良い人たちの
行動を見ていて、
最近、気づいた事があるんですよ。

本当に頭の良い人たちは
話の主導権を相手に
渡していることが
ものすごく多いということ。


以前、元警視総監だった方と
一緒にお食事させて
頂いたことがあります。

警視庁約50000人を
束ねるトップリーダー。

そんな方が僕のような若造に
話の主導権をたびたび
渡していたのをよく覚えています。

僕が話をしている間は
黙ってじっと、ちゃんと
聞いてくれる。
それが今でも、
ものすごく印象に残っています。

だから、この方は
トップに立つことが
出来たんだと思いました。

相手のことを理解するために
一番手っ取り早く、確実なのは、
相手の話をちゃんと聞く事。

それは、むしろ、
唯一の方法と
言ってもいいんじゃないですかね。

人は自分のことを
ちゃんと理解してもらった上で
投げかけられる言葉に
感情を動かされて、
その人のことを信頼する。

この人は理解していないな、
誤解しているな。
そう思った瞬間に
心の扉を完全に閉じてしまう。

相手の話を黙って、ちゃんと聞く。

やる事は簡単なのに、
なんで、あんなに
難しいんですかね(笑)

それを出来る人の
ところへ人が自然と
集まっていっているのは
間違いないようです。

話の主導権を相手に
渡すことが出来る。

それは、今の時代、
大きな武器になると思います。

話の主導権を相手に渡せる人が
結局、最後は主導権を握ることになる。


頭では分かっていても、
なかなか出来る事ではないです。

それを当たり前のように
やってのける人たちのことを
尊敬せずにはいられません。

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