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本物の情報は人を通して直接、やってくる。

人は自分にラベル(レッテル)を貼ると、
そのラベル(レッテル)通りに
行動するという性質を持っていて、
それを『ラベリング効果』
というそうです。

それは他人に対しても
同じだと言われています。


『ステレオタイプの脅威』
スタンフォード大学の
心理学者の研究から幅広く
知られるようになった概念です。

『ステレオタイプ』とは、
多くの人に浸透している
固定観念や思い込みのこと。

世の中のテレオタイプの多くは、
メディアなどによって簡単に
形成することが出来たりする。

『婚約指輪の価格は?』

と聞かれたら
いくらくらいを想像しますか?

『給料の3ヶ月分』と
思い浮かべる人が
多いんじゃないですかね?

でも、よくよく考えたら、
誰が決めたんですかね?

本来、買う人が
自由に決めていいので、
いくらだっていいはずなのに、
つい、給料の3ヶ月分を
イメージしてしまう。

この『婚約指輪は給料の3ヶ月分』
というフレーズは1970年代に
ダイヤモンド関連のデビアス社という
企業が広告キャンペーンで
使った言葉です。

現代人は、SNSやテレビや
広告、ネットなどから
あらゆる情報を簡単に
入手する事が
出来るようになりました。

その一方で、それが本当に
正しい情報かどうかについて、
時間やお金や労力をかけて
調べたり、確かめようと
する人はほとんどいない。

目に入った情報をそのまま、
つい、信じてしまう事が多い。

日々、みんな忙しくしているので、
いちいち、調べている時間なんかない。

そもそも現代人、特に若い人ほど、
インターネットの情報を
信じ切ってしまう傾向がある。

日本人は世界一、メディアなどの
情報を信じる国民だと
言われています。
世界一、コントロールしやすい
国民だと言う人もいます。

ステレオタイプ(固定概念)を
持ってしまう一番の要因は
現代人が『思考停止』
になるように仕掛けられた
からだと言われています。

何を選ぶにもSNSなどで
話題のモノやその分野の
インフルエンサーや
有名人がすすめるモノ、
テレビで紹介されたモノ、
というパターンがほとんどです。

レストランを選ぶ際もネットで検索して、
『ランキング』や『食べログ』
などを見て選ぶことが多い。
当然、僕もそうです。

自分の判断で
選んでいるように思っていても、
実は他人の評価で
動かされているだけだったりする。

自分で選んでいるようで、
実は自分で選んでいない。

僕らが何かを選ぼうとする時、
どんな言葉を使って
検索するのかは
全部、見透かされています。

ネットにアクセスするたびに、
つい、行動してしまうような
科学的な心理学に基づいた、
甘い言葉たちが常に
僕らの感情の胸ぐらを
掴み続けてくる。

僕らの行動のほとんどは、
仕掛けられています。

何かを選ぶって、
人間にとって、
ものすごい負荷です。

だから判断を
誰かにゆだねた方が
ものすごく楽です。

それは人間の本能だから
ある意味、しょうがない。

そんな状況を批判したり、
悲観的に思っている
という話ではないです。

世の中、そういう
状況になりましたね。

というだけの話です。

ただ、本当の情報を得るために
人との繋がりの重要性が
今後、どんどん、増していくような
気がしています。

その人との関係性の深さと
その人から得ることが
出来る情報の深さは正比例する。

『本物の情報は人を通して
 直接、やってくる』


ネット社会になればなるほど、
いろんな意味で
『人と交流する能力』
の必要性がどんどん
高まっていくと思っています。

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