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【四国最西端】日本では絶滅したと思われた「オシウリ」に出会った

ワタシ、イマ日本一周中。
毎日コノ国のキレイなモノイッパイ見テル。

なのに今日記事にしたいのは、この旅初日に地元愛媛で出会ったアレのことなのだ。


ことのはじまり

あの日、わたしたちは国道九四フェリーで四国から九州に渡る予定で、乗船までの時間愛媛を満喫していた。

チケットを買いに行くところ
チケット買うところ。勇ましい足取りですね。

愛媛?九州?なにそれ?という人のためにかるく説明させていただくと、

愛媛はプーマを反転したような形になっており、そのしっぽの先っちょがETの指先のように今にも九州に触れんとす! ってとこがあって、そこを渡るフェリーに乗るとたった70分で四国から九州へ渡ることができるのだ。

佐田岬から大分がいかに近いかの図解
こーゆーこと

伊方町

我々愛媛県人といえど、このしっぽのあたりにくることはあまりないので新鮮だった。

伊方原発のビジターズハウスに行ったり

中央制御室のレプリカ。
本物じゃないのにボタン押すのがこわい

ここはネトフリでみたThe Daysを思い出してこわかった。
原発の稼働については…うーん、多角的すぎる問題で、わたしはまだ意見を述べれるほどの知識がないのが現状。

そして道の駅でサカナをおいかけたり

さわったらハリセンボンがボッてなるんよ

そしてせっかくだからと四国最西端、佐田岬に行ってみることになった。

われわれを呼ぶ声

人気のほぼない田舎道を岬に向かって走行中、
突然大きな声で「お〜い!お〜い!ちょっと〜!」とわたしたちを呼び止める声がした。
声の主を見ると道路端に座ったおばあさんだった。

そのまま止まらず車を走らせた夫は
「タイにいたときの癖で、押し売りかと思ってスルーしてしまった!日本にはそんな人いないのに!どうしよう!」と激しく後悔していた。

わたしは
「体調が悪くて助けを求めてるって感じでもなかったし、大丈夫じゃない?」と言ったんだけど、
「きっとミカンをくれようとしたんだ!それを僕ってやつは…心臓が苦しい…チキショウ!この国はこうやってしばしば僕に罪悪感を抱かせる…」
みたいな感じで大変動揺して
「帰りにまだおばあさんがいたら絶対止まる」と言っていた。

佐田岬

そんな動揺しながらもついた佐多岬はこんな感じ

顔がヤバかったのでかくします

あまりに風が強いので灯台まで歩くのはあきらめた。
そして注目すべきは岬の駐車場にあるこの看板。

押し売り注意の看板
ええええええ!!

夫よ、気に病むでない。あなたの危機回避本能は正しく作動していたのだ。
看板のおかげで我に返ったわたしたちは帰りもまた激しく呼び止められるのをスルーした。

その夜

結局あのおばあさんはいいおばあさんだったのか押し売りのおばあさんだったのか、気になって「佐田岬 押し売り」などのキーワードでググると、けっこうな数のブログやyoutube がヒットした。
動画で見ても、やっぱりわたしたちが遭遇したのは押し売りでまちがいないようだ。

ウニかミカンを買わされるようですね。
断ったらひどい捨てゼリフを言われるとかなんとか…。

ひどい言葉は一生引きずるタイプなのでお手合わせを免れて本当によかった。

夫は「信じられない。アレが日本にもいたなんて…」とゾウにでも会ったような反応だった。
わたしはそれが活気のある観光地ではなくあんなにさみしい場所にいるという異様さが心に残った。

オシウリは観光資源になるか

どうですかね?オシウリ
アマビエみたいな感じに聞こえなくもないですね。

人里離れた半島で、1日に何人も通過しないような寂しい通りで

あなたを待つオシウリ。

きっと出会える、オシウリ。

多分人懐っこいオシウリ。

突然繰り広げられる心理バトル。
勝つのはあなたかオシウリか…

ドキドキ、愛媛旅…

ね〜、楽しそう!ワクワクしちゃう!

わたしはいやだけど!


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