他人を下げても自分は成長しない

タイトルの言い方を変えれば、他人の足を引っ張ったところで何の意味もないということで、似たような表現で出る杭は打たれるがあります。

日本の教育制度のせいなのか、みんなと同じことをやらないといけないという風潮があるため、個性的な人や抜きん出て成功する人は指を刺され、たたかれる傾向にあります。特にネットやSNSでそれが可視化されたように思います。

成功している人をたたいたところで自分が成功するわけではないし、自分に迷惑が掛かっているわけでもないのに自分が気に入らないというだけで妬み、たたき潰すという傾向は結構根深いのではないでしょうか。

のび太くんが出木杉くんの勉強をジャマしたところでのび太の成績は上がらないのと一緒です。出木杉のジャマをする時間を勉強する時間に充てれば良いだけなのに、なぜか日本人は他人を下げようとすることに不必要な時間を割いているように思います。

自分の利益が減っても相手を陥れようとする行為をスパイト(悪意、意地悪)行動と呼びます。日本人、米国人、中国人を比較したところ、相手の利益を減らそうとするスパイト行動は日本人が顕著だったことが明らかになっています。
日本人は他人の足を引っ張る傾向が強いということですね。嫉妬や同調圧力が強いということも間接的に証明されています。だから個性的な人は浮いてしまいますし、余程のメンタルの持ち主でないと、この世界で挑戦的に生きることは簡単ではないと思います。
多種多様な生き方、考え、境遇もあるので尊重してみんなが生きやすい環境にすることは、自分にとっても幸せなことだと思うんですけどね。これこそが、ダイバーシティの許容ではないかと考えます。自分を正当化するために相手を叩く、理解が追いつかないととりあえず叩く…。
未来ある子供たちにそんな生きづらい世界は残したくないし、徐々にそうなっていく様を見て見ぬ振りもしたくないと心から思います。一個人として出来ることなど限られていますが。
しかし、たまたまスポーツ業界という夢のある、子供たちに影響力のあるお仕事に関わることが出来ているので、心していきたいと思います。「周りがどうこうではなく、自身がどうしたいか。思いっきり自分の人生を歩もうと。」

残念なスパイト行動 より

話は変わって、ふと平成から令和に変わった2019年5月1日のことを思い出しました。たしか祝日をうまく組み合わせて世間が最大で10連休になったおぼえがあります。

元号が変わるこの機会、ようやく日本が好景気に、良い方向へ上向くかもしれないと本気で思っていました。この当時は。

しかし、翌2020年に新型コロナウイルスが拡大し、世界が一気に自粛モードになってしまいました。未知の感染症だったために時間がかかってしまったことは致し方ないのですが、このコロナ禍でなぜか他人にだけは厳しくする世の中だったように思います。
やれ感染した奴はこの地域から出ていけ、マスクは鼻までつけろ、県外への移動は自粛しろ、県外からの客はお断りだ、夜8時以降は酒飲むな、店は営業するな、ワクチンはどうだのなんだのかんだの。
これが2020年、2021年ならまだわかるのですが、さすがに2022年になってまでもまだ言い続けている世の中にはさすがに異変を感じていました。
そして、日本より先に世界の各国がだんだんと通常に戻っていくのを見て、これでは日本は取り残されていくと思ったのです。

さすがに何かを感じたのか、2022年から旧つみたてNISA(現・新NISA)を始め、ネットリテラシーだけでなくマネーリテラシーも身に付けることにしました。
どちらも学校で学ぶことが無かったので知識が無いというのは仕方ないですが、それでも大人になってからでも知識は身に付け続けないといけないと思っています。

そんな2022年の4月に円安が加速していきます。
直線的な因果関係は無いと思いますが、ただ世界はコロナが明けて通常モードになっているのに、日本だけがいまだにマスクだのなんだの言っていたわけです。経済活動が遅れているのですからそりゃ円の価値が下がっていくのは当然でしょうと。
世界と差が付き始めている、いやむしろ引き離されていることに気づいていなかったんでしょうね。

そしてさらに2024年になってさらに円安が加速傾向にあります。
新NISAは国が推奨する数少ない非課税制度ですので、年齢とか金銭的理由とか、許容リスクの範囲内でしたらやらない理由は無いんですよね。そこで米国株のS&P500や全世界のオルカンを買っているのですから海外に円が流れて円安が進むのは当然です。日本株も買われているのですが、単に海外投資家からすると安いから買われているだけで、これを経済大国ニッポン!円安で輸出で大儲けだ!と言っている時点でもう時代遅れなんだと笑うしかないんですよね。

そしてこの失われた30年、私たちは低賃金で働かせられてきたことにようやく気付き始めたのです。
これから賃金が上がっていくから好景気だ!なんて思われているかもしれませんが、この恩恵を受けるのは実は若い世代で、何せ若年層の労働人口が少ないですから、会社側は賃金上げて若い世代を呼ぶしかないんですね。逆に40代以降の世代は同じ仕事をやってきたのに若年層よりも賃金が上がらず、不公平感を抱くようになります。

そして、その格差による苛立ちを自分では解消させることができないため、どうするかというと他人を下げようと必死になります。自分が学んで成長すれば良いだけなのに、他人の足を引っ張って自分が優位に立とうとするのです。
まさに冒頭で書いたことが起きるんですね。

そんな人を相手にしていたら人生棒に振ってしまうので、距離を置きましょう。あまりにひどい場合は適した対策を取っても良いかもしれませんね。

他人はコントロールできないものです。そんなコントロールできないことに自分の時間を費やしていたら人生つまらなくなります。まして、他人を下げたところで自分は成長しないのですから、気づいた時には周りから人がいなくなりますね。

自分の時間を大切にして、もっといろんなことを学んで、そして遊んで、有意義にしていきたいものです。
知識が無いだけで損をする時代になっています。
他人を下げるヒマがあったら自分自身を成長させたいものです。


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