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#3 「名古屋」のはなし

「名古屋は魅力がない都市No.1」
そんなことを言われてしまう名古屋。
悔しいですが、名古屋民でさえ感じてしまっているのが現状です。
名古屋に友だちが来たらどこを案内するだろうと、よく友人からも聞かれる話なんです。わたしがそのことに注目し始めたのは5年前でした。

名古屋を盛り上げよう!

大学での授業の一環で名古屋を盛り上げるデザインを制作することになりました。どんなものでも、名古屋のどの地域のものでもいい自由な課題です。その時は、名古屋は魅力がない!と今よりは言われてはなかったのですが、東京は日本の首都ですし、大阪は独特な文化があり、京都は日本で1番の観光地。
さて名古屋は?と考えてみたのです。
胸を張ってアピールできるポイントはあるでしょうか。
もちろん他県に負けないものは数え切れないほどあります。あるにもかかわらず、名古屋市民でさえ聞いたことしかない宝物がたくさん隠れているんです。

有松絞り

そこで私が1番に盛り上げたい、広めたいとすぐ思いついたのが「有松絞り」です。みなさん知っていますか?
多くの方が知らないかもしれません。だって、名古屋市民でさえなんとなくしか知らないのが現実なんです。
なんでこの有松絞りが1番に思いついたのか。主な理由は、私の出身の緑区の伝統工芸だから。住んでいたのは有松の方ではなかったのですが、緑区民にとってはとても馴染みのある伝統工芸なんです。
簡単に説明すると、布地に紐をぎゅっと巻きつけて(これが絞りです)藍で染めていく。染色技術の1つです。緑区の有松以外にも熊本などに絞り文化はあるのですが、他と何が違うのかというと、その技法の多さ。課題のために技法を調べていましたが、その数100種類以上!その中でも、職人さんが専用の道具で長年の修行がないとできないものが多いですが、自分で出来るものもあるんです。なので緑区の小学校ではハンカチなどを絞り、藍染できる機会がたくさんあったんです。ものづくりが好きだった私は毎回とっても楽しくて。そんな経験を他の地域、他県の人にも知ってほしいなあ。広めたいなあ。
そう思ったのがはじまりです。

大学生のわたしが考えた「有松絞り」

「100種類以上もある技法の多さ」
「自分で手軽にできる」

この2点に注目したわたしは、課題制作ののちに展覧会に出展することもあって、「技法の数の多さがパッとみてわかるパネル」と「有松絞り体験キット」を制作することに。
百聞は一見にしかず。先に成果物お見せします。

とりあえず変わった展示がしたかったので、パネルの前に暖簾のように100種の技法を印刷した布地を吊り下げました。パネルは確か2300mmくらい。今思う事は沢山ありますが…笑

社会人になってから色々な経験を積んだ今、同じテーマだったら何が出来るか。3年ごとに考えてみると面白いかも。やってみます。

「名古屋のデザインがしたい」
そう思わせてくれたこの課題。初心を思い出させてくれます。明日も頑張っていきましょう😌



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