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012:皮算用のままで終わった時

見積もりが見積もりのままで終わる、それがフリーランスの宿命。なんていっても、慰めにもなりゃーしやせんが、見積もり依頼は相変わらず多い。

見積もりってことだから、それなりに要件がわかっていないとなんとも回答できない。なのだが、まぁー「ザックリでいいので」といった見積もり依頼がほとんどだ。

紙モノで言うと、何ページぐらい新規で作る?取材はある?(できる?)撮影指示も必要?私の方で画像探す?などなど、まぁ業務のフレームのさらに外側が決まっていないこともよくある。

WEB系でもそのページどれくらいのボリューム感?ワイヤーも必要?ディレクションは私でする?など細かいことわからないと、見積もりはどんどんざっくり「一式」と化す。

見積もりを立てるときに、何をベースにしているのか?

今回ピンチを乗り切った武勇伝ではないが、まぁどうしても書いておきたいので、しばしお付き合いを。

  1. 見積もりは相手が承認を得るためのもの

  2. コンペ・相見積もりで、競合ライターとの戦いにあるもの

1の承認を得るためなら、それなりの細かい明細と根拠が必要
2なら大体の敵さんの概算感を読みながら、提示する。

で、ポイントはどうしても取りたい仕事かどうか。今後の付き合いにも大きく関係してきそうなら、多少割りに合わない感は投資のようなものなので必要。そうでなければ、だいたい何日仕事かを割り出して、単価設定する。

フリーランスとはいえ、週休2日で考えてみると、だいたい稼働日数22日。
家族と家のローンもろもろ抱えている大黒の柱様と言う場合は、国保・年金諸々考えて、月収45万円は欲しいところ。それで年収540万円。計算の都合上月収44万円、稼働日数22日としたら、1日2万円売上ないと厳しい。

で、この場合2万円@1日が基準となるのだ。仕事のボリュームを判定しながら10日仕事だな、こりゃ、となると20万円となる。これが概算の見積もり。でこれを、明細単位で振り分けていく。

まぁ、この辺りの話は別途するとして、これってただの「見積もり」。つまり「皮算用」なのです。見積もりを出したとて、仕事につながるわけではない。皮が剝げなかった見積もりたちは、たくさんありますとも。

僕は代理店に頼まれて、見積もりを作ることが多い。その代理店がおおもとのクライアントにプレゼンする。プレゼンの現場に、自分が不在ってことの方が多くなってきた。勝敗を相手に委ねるモードの見積もり、負けたら負けたで敗因すらよくわからないものなのだ。

とにかく、皮算用モードが発動すると、これ2年後は課税事業者になるから税理士もそろそろアタリをつけて、そうそう、マイクロ法人とかいやいやフツーに法人化しちゃって、でそうなると、アレだ。報酬は固定になるから、変えたい場合には。。。なんて風に、いろいろ考えちゃうものだ。

でもね、でもね。見積もり出して通るって、そうそうないよ。ピンチに陥りがちなのは、見積もりばかり出して実務が少な目になっている月はヤバい。2ヶ月後の収入が少なくなるからだ。

この皮算用ピンチの脱し方は、そもそもピンチに陥らないように心がけるってことだ。こんだけ収入が見込めるからぁ、なんてウンチなことは考えず、来たらラッキーぐらいの距離感で、通常ワークを頑張るのみ。つまりピンチを自分で招き寄せないように、欲をかかず、毎日の仕事を大切にするしかないのよね。

精神論かっ、って言われそうだけど、ほとんどの精神論で解決しますから。さぁ、頑張っていきましょう!


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