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諸富祥彦さんの『NHK100分で名著ブックス フランクル 夜と霧』(2013)にあることば。精神科医ヴィクトール・E・フランクルが体系化した独特のアプローチ「ロゴセラピー」(ロゴス=意味によるセラピー、癒し。

以下、44~45頁を自分のためにメモしておきます。

 ロゴセラピーでは、人がみずからの生きる意味を見出し、人生を紡ぎあげていくのを援助していくのです。フランクルの思想のーーしたがってロゴセラピーの考えのーーエッセンスは、次のように言えます。

 どんな時も、人生には、意味がある。
 なすべきこと、満たすべき意味が与えられている。
 この人生のどこかに、あなたを必要とする「何か」がある。
 あなたを必要とする「誰か」がいる。
 そしてその「何か」や「誰か」は、あなたに発見され実現されるのを「待って」いる。
 「何か」があなたを待っている。
 「誰か」があなたを待っている。
 私たちは、常にこの「何か」「誰か」によって必要とされ「待たれている」存在なのだ。
 だから、たとえ今がどんなに苦しくても、あなたはすべてを投げ出す必要はない。
 あなたがすべてを投げ出しさえしなければ、いつの日か、人生に「イエス」と言うことのできる日が必ずやってくるから。
 いや、たとえあなたが人生に「イエス」と言えなくても、人生のほうからあなたに「イエス」と光を差し込んでくる日が、いつか、必ずやってくるから。


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