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運転席のガム

「考え過ぎちゃう?」

とはよく言われる。自分でも思う。けど瞬時に深掘ってもうてドキドキしたらビビったりするんだから仕方ない。止まらない。というお話。

教習所に通い詰めて、2ヶ月ちょっとで運転免許を取った大学4回生の私。あの頃のバイタリティが懐かしい今日この頃。ペーパードライバ―歴が免許取得年数の8割を占めている「助手席専門」の私が偉そうに…いや、だからこそ、ドライバーさんに「それ大丈夫なん?」と思うことを書き残しておきたい。

家族や友人・知人の車に乗せてもらうとワクワクする。運転が好きな友人はまるで「あっしーちゃん」かのように車を出してくれたりもする。
助手席に座り、心の中で「レッツらゴー!」と盛り上がりつつ、ふと運転席近くのガムを見て「はっ」となった。グリーンガムとかキシリトールガムとかなら「社内禁煙で口寂しいからかな?」くらいに思うのだろう。しかし、そこにあるのは黒いガム。色的にそういう名前でもある。しかも大容量ボトル入りときた。つまり私はこう思うわけだ。

「そんなに頻繁に眠いまま運転してんの?」と。

激辛好きの私の舌がバカになっているだけなのか、黒いガムを嚙んだくらいで覚める眠気になど遭遇したことはない。彼・彼女らの眠気がガムで解消されるものであって欲しい。

私が助手席にいる時はドライバーの顔色をうかがっていられるから安心だけれども…と思いつつ、車の揺れは心地好く、α波満載で私は眠ってしまうのだった。

黒いガム、もらって食べてみようか…。

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