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ロンドン旅日記7日目

ロンドンを離れるのは明日だけれど、フライトが午前なので実質今日が最終日。今日はロンドンを出て、違う街、電車で1時間ほど北上する、ブレッチリーへ。

ロンドンからも近く、オックスフォードとケンブリッジの間くらいに位置するブレッチリーは、二次世界大戦中に政府暗号学校(学校といっても政府の機関のことだそう)が置かれ、特にドイツのエニグマなどを用いて暗号化された通信の解読が進められていたところ。

そう、カンバーバッチ主演『イミテーション・ゲーム』の舞台となった場所。ここで暗号が解析されたことにより、戦争は何年も短くなり、何万人もの人の命が救われたと言われている。

ブレッチリーの駅を出ると、カフェもニューススタンドもパブもレストランも何もない、ちょっと寂しい印象。そこから5分ほど歩いたところに、当時の建物を活かした暗号についての博物館がある。前日までにオンラインでチケットを買っておかなかったことを後悔するくらい入り口には長い行列。

当時使われていた機器や資料たち。当然日本の通信も傍受され解析されている。

チューリングの私物や、コンピューターの父と呼ばれる功績にかかる資料、当時実際にあった場所に再現された仕事場など。

チューリングの功績はもちろん大きいのだろうけれど、Bombeが出来たからといってすぐに暗号が解析出来るわけではもちろんなく、通信をキャッチすること、正確に記録すること、解析したものを翻訳、整理すること、などの様々な過程が存在するし、Bombeの設計や製造にも沢山の人が携わっていて、沢山の人の地道な努力がここに集結していたことを感じる。

怖い展示だけかと思いきや、中にはピクニックの出来る広い場所もあり、とても賑わっていた。ユニフォームを着た男性ととてもクラシカルなスーツを着た女性が沢山いらしたので、それがここに来るときのルールなのだろうかと思っていたら、たまたま"1940s Vintage Weekend"というイベントと重なっていたらしい。


貴重なものが色々見られて面白かった。何十年も機密性の高さから公表されていなかったものがこうやって後世に伝えられるようになったことはとても素晴らしい。

さて、ちょっとまたカンバーバッチ見直さないといけないわね。。。

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