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止まった時計の針を動かすもの

簡易金継ぎをはじめた頃、勤め先の店主の奥様がご自宅から持ってこられたのは阪神淡路大震災で欠けたうつわでした。使用時にできる欠けとは違う欠け。それだけでも想像もできない力の大きさを感じました。
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以前はご自身でもお繕いされていたものの、一人ではなかなか手がつかなくてとそのままになっていたものを仕上げて二十数年ぶりに使えるわ!と喜んでいただけたこと、嬉しかったです。
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昨今の金継ぎブームも東日本や熊本の震災を経てのこと。ふだんは目に触れないところにしまわれていても、残された傷はひっそりと今もそこにあるもので、手をかけて直したいと思う人が増えたのは止まったままの時の痛みと、当てられた手のあたたかさを知る機会が増えているからかもしれません。
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併せてのご案内で恐縮ですが、今年もかんたん金継ぎのワークショップ、折を見てひらきます。タイミングによってはお待たせすることもあるかもしれませんが、リクエストをいただいた方にはご都合を伺ってお日にちを決めたり優先的にご案内させていただいたりしております。
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直近では1/29(水)18時〜神戸・岡本にて(残席あり)。
3月は外部でさせていただく予定です。
1月の詳細はこちらから
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こちらは先月参加された方のもの。
自分でお繕いするとそれだけで可愛く見えてきますね。

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#かんたん金継ぎ

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