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小川町21年度報告会

このPJから学んだこと・気づいたことはたくさんありすぎますが、沢山ありすぎるので、簡潔にする努力をすると大きく3点。

まず、地域に生きている人からの学び。
研究室に所属したての頃、「都市から学んだ10のこと」(西村幸夫 著)を読み、そこに地域に堂々と生きている人(魅力的な人)についての章があった。地元愛も乏しく、まちづくりに強い関心もなかった当時の自分は、地域で生きている人、その存在のイメージを描くことができなかったものの、そんな人に出会いたい、学びたい、と思っていた。小川町に足を運び、関わることができるようになって、五十嵐さんと岡本さんにであった時、出会えたという感動を感じたのを今でも鮮明に思い出す。
緊急事態宣言下、私たち研究室の学生をほぼ知らないにも関わらず、オンラインの環境を整え、体験を充実したものにしようと奮闘してくださるおいでなせえさんに、心を打たれ、ここで学びたいと強く感じた。先生はよく、学生は地域に育てられるというが、振り返るとその通りだなと思う。特に印象的なのはツアー造成、議論に何度も行き詰まり、五十嵐さんに相談をすると、自分達の道を切り開く言葉を何度のいただいた。直前までたくさんのご迷惑をおかけし、ご心配をおかけしてしまったという感じだが、そのひとつひとつの言葉は私にとっての観光まちづくりの世界を豊かにした。
言わずもがなハードすぎる西川研究室の活動をみんなで乗り越えてきたのは、地域の方に自分達のその時点での100%を見せたいという気持ちからだったきがする。(最後の報告書作成は、本当にこれに尽きるというかんじだった)

次に、本質に立ちかえること。
何十回、何百回、もの議論を積み重ねた小川町PJ。

「観光」ってなんだ、私たちの「共通認識」ってなんだ、「体験の価値」ってなんだ。思い悩んだら、本質に立ちかえる。私たちが少し逃げて、なんとなくで決めると、先生からするどい「本質」を求める質問が飛んでくる。そのような感じで常に本質に立ちかえり、最後には論理的に述べるように、常に取り組んできたきがする。未だ、これが能力として身についた気はしないが、このひたすらの議論はきっと何かの力になっていると信じたい。

最後に、粘り強く最後まで続けること。
これまで色々なことにチャレンジして、いろんなものを楽しんでいる自分、何にでも手をださないと気が済まない自分にとっては、なかなかのイレギュラーだったこの2年間。小川町PJに関してはどんな時も精一杯取り組んだつもりで、すべてが自分事に捉えられることができた気がする。この経験はやりききらなくては感じることができない気持ちだと思う。「ゼミにそんなにも時間をかけて大変そう」、「少しは休みなよ」と言われることも多かったけれど、止まらずここまでこれたからこそ得られた感情だった。とあるゼミ生が報告会帰りに、「自分は最後まで突き詰めて、やりきることができる性格だと思えた」と言っていて、本当にその通りだと思った。この達成感というか、なんとも言えない喜びはきっと西川研究室のメンバーはクセになったのではないだろうか。

 西川研究室のメンバーは、いつも何時間も永遠の議論をした。みんなで楽しい話をしたわけでもなく、振り返るとあまりお互いのこともあまり知らない。けれど、最後の報告会の圧倒的安心感。みんなと全てを乗り越えてきたのだから、大丈夫という安心感。いつも、「友達というよりは、私たち、ビジネスパートナー」とか言っていたが、最強すぎるビジネスパートナーが確実に7人できた気持ち。時にはみんなの能力の高さが羨ましくなり、比較しては落ち込むようなこともあった。けれど、どんなときもできる誰かの真似をして、見様見真似で取り組むことで、少しずつできることが増えたりした。いろんな才能持ちのメンバーありがとう。

これからは卒論という1人の戦いだけれど、みんなで叱咤激励、乗り越えたい。

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