生も死も抗議も踊りも、すべてはテンポ120のうちに/『BPM ビート・パー・ミニット』感想
原題が『120 BATTEMENTS PAR MINUTE』なので、おそらく映画の印象的な場面で使われている曲はテンポ120なのだと思う(違うかな?)
そこだけ際立って、というわけではないが、やはりラストシーンは印象的だった。
恋人が死んですぐにほかの男とセックスする、仲間が死んだ感傷もそこそこに過激な抗議活動に身を投じる、文字にすると非情さが際立ち、実際に映像で見てもその切り替えの早さに驚いてしまう行為だけれど、その行為に付随する葛藤をわざわざ描かなくても、しかしそうしなけ