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文章創作に使う道具の話

日用品って、どれが最適なのかわからなくないですか?
私は、よっぽどいいものに巡り合うまでは難民しがちです。
一度惚れ込んでしまえば、何年でも同じものを使い続けるんですけどね。

シャンプーしかり、ボールペンしかり。
いろいろなものを試しながらさまよっているのですが、実は執筆のための道具も「これ」と決まらず、書くために買った道具が手元にたくさんあります。

1:キングジム「POMERA DM100」

学生時代、通学電車内でもレポートや課題小説を書き進められるということで買いました。
学友たちとおそろいで買って、まだ持っています。が、最近あまり使えていません。

乾電池式で、軽くて、動作も早く、結構なデータ量を保存できるので、当時とても重宝していたのですが……ド近眼の私には、ちょっと画面が小さい。
文字サイズの調整もできるけど、字を大きくすると表示できる情報量が減ります(当たり前)

長編とか書こうとすると、自分がなにをどこまで書いたんだかわからなくなってしまいます。しっかり文を書こうと思うと、私にはそれなりのサイズの画面が必要なんだな……ということを学ばせてくれた電子文房具でした。

インターネット接続ができない仕様も、私には不向きなようで。
集中できていいのですが、書きながらウェブ上の資料やクラウドに保存した設定資料を参照したいときに、結局他の機器でネットを見ます。
だったらパソコンでいいじゃん……となったのもあまり使わなくなった一因ですね。

2:ノートパソコン

今この記事を書いているのが、5年くらい前に買ったノートパソコンです。
ポメラの反省を生かして「そこそこ大きな画面」と「インターネット接続可能」なものを入手しました。

私の場合、パソコンを使って文章を書くときは「頭の中に書きたい言葉が既にある」ときです。

なにしろ文字を手書きするよりキーボードで打ち込んだほうが早いので、まとまった文章が脳内に組み上がっているときは、ペン先が文字をつづるのを待っていられません。
たくさん書くときも、キーボードを使ってひたすら打ち込んでいった方が早くて楽なので、実際の「執筆」に使うのはパソコン1択と言ってもいいです。

感情が爆発して吐き出さずにいられないときに、感情のままに言葉を打ち込むのも、キーボードを使うのが一番適しています。
感情は賞味期限が一瞬しかない生ものなので、どれだけ素早く文字の形にとどめてやれるかが勝負だと思っています。

3:FMV「QUADERNO」

三年くらい前に買った初代モデル。A5サイズの電子ペーパーです。

書くべきことが頭の中で固まっているときはキーボードが欲しいのですが、考え途中のものを書き散らかして可視化するのには、紙とペンが一番しっくりくるんですよね。

ただし、紙はかさばるしどこかへなくします。
そして、整理されていないことを整理するために書くノートなので、大量の書き損じをします。
後で見返してわかるようにするには消しゴムが必須でした。
ノート出して、シャーペン出して、消しゴム出して……。と使うものがこまこま多くなるのが鬱陶しい。

そう思っていた時に買ったのがクアデルノでした。
これを買ってから設定やプロットを煮詰める作業がすごくやりやすいです。

ブレインストーミングをするときにも、好き勝手書き出した単語を範囲選択して位置を移動させることができる。
書き損じや、書いてみたけど思考の邪魔になりそうなワードも、字を書いたペンの操作一つで簡単に消せる。
作品ごとにデータを分けて作成もできる。これ一台で、いまノート47冊分持って歩いています。

スケジュールテンプレートもあるので、仕事の予定や〆切の管理もこれ一つにまとめられる。
仕事の整理のために使ってます、という顔で勤務中に思いついてしまった作品の構想をメモしてみたり(不良社員)

とにかく便利です。次世代機が出ていると知ってちょっとそわそわしていますが、結構いいお値段なんですよコレ。今のやつも十分使えているので、ひとまず買い替える予定はありません。

良い買い物をしました。

4:スマホ、タブレット

ポメラを電車内で使っていたと書きましたが、これは意外に捗りませんでした。
というのも、キーボード入力をすると多少なりとも腕が動くので、隣席の人に気を使いながら書くというのが結構なストレスになります。めちゃくちゃ肩がこる。

さらにノートパソコンになると、でかくて重いので持ち運びに不向きです。
どのみち電車に乗っているときは眠いか疲れているかで、集中できません。

なので、「通勤中に本文をもりもり書く」ことは潔く諦めました。

が、だからといって無目的にネットの海を徘徊しているだけでは時間がもったいない。
そう思って、隣席にあまり気を遣わずとも入力ができるタブレットを買ったりしました。スマホを二回り大きくした程度の、比較的コンパクトなものです。

SIMは入れず、WI-FI環境のある自宅で執筆中の作品を端末に落とし、通勤中は自作を読み返して校正する時間にしました。
絵を描いているときもそうですが、作っているときと違う画面で作品を見ると、アラを見つけやすくなることがあります。その効果もあってか、この戦法は校正が捗るような気がします。

ただし、せっかく買ったタブレットは片手で長時間持ち続けるには少々重く、現在埃をかぶっています。
現在は、普段使っているスマホにWordのアプリを入れて校正に使っている状態です。

まとめ

私が使っている、または使っていた執筆絡みの道具たちを紹介しました。

現状まともに使用しているのは、ノートパソコンとクアデルノ、あとはスマホくらいですね。
私には合っていなかった道具たちも、誰かにはしっくりくるのかもしれません。

書きたいものはあるけど、書くことを習慣にするための適した道具が見つからない……という人の参考になれば幸いです。

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