変わった妻と変わらない夫

私が出産する前、旦那が知人からある事を言われたそうだ。

女は子どもを産むと変わるよ

巷でもよく耳にするフレーズだ。
それに対して同じくらいよく聞くのが

子供が生まれたのに夫が全く変わらない

という奥さんの言葉。
これは一体どういうことなのだろう?

私は長男を産んでちょうど1年になる。
この1年でママ友と呼べる人も増えた。
その会話の中でたまに出てくるのがやはり夫への愚痴だ。
「朝から私は子どもにご飯食べさせたり着替えさせたりバタバタ準備するのに、夫はギリギリに起きて自分の準備が終われば出ていく」
「飲みに行って丁度子どもが寝るときに帰ってくるせいで子どもの寝る時間が狂う」
「寝せようとしているのにちょっかい出してくる」
うーん、それは確かに頭にくるかも。
そんな内容が盛り込まれている。

ではなぜ夫婦間で差が出てくるのだろう?

まず妻は母になった瞬間から子どものおっぱい(ミルク)やオムツの時間に追われる生活を余儀なくされる。
ミルクなら3時間置きに飲ませなきゃいけないし、子どもが寝ている間が自分の貴重な睡眠時間になるからいつ子どもが寝るかは大事な問題だ。
そんな生活を続ければ、嫌が応にも子どものリズムにあわせた動きにせざるを得ない。
なのに、夫は休みの日にも好きな時間まで寝て好きなことをしている。
二人の子どもなのに不公平じゃないか。
子どもはそれはもう可愛いし嫌々やっているわけではないが、疲れないといえば嘘になる。
少し子どもをみててくれたらその間に家事がはかどるのに・・・
やらなきゃいけない事があるのに協力してくれない。
「なぜ夫は変わってくれないのだろう。」

それに対して夫はどうだろう。
今の時代育休をとって一緒に育児をする男の人はまだ少ないだろう。
妻が四六時中子どもの世話をしている間
自分は仕事に向かわなければならない。
仕事のリズムを変えるわけにはいかない。
同じ時間に出社して、
たまに残業をしたりして、
つきあいで飲み会に出席して、
それから家に帰るのである。
圧倒的に子どもと接する時間が妻より少ない。
オムツを変える回数も、ミルクを作る回数も、妻にかなうわけがない。上手くできないと子どもが嫌がったり泣き出してしまう。泣き出して自分が抱っこしても泣き止まないのに妻が代わると一瞬で泣き止む。自分だって親なのに。
そして仕事帰りに疲れて帰って今までは妻に癒して貰っていたのが、子どもを寝かすからあっちにいってと邪険にされる。
確かに子どもは可愛いし、嫉妬しているわけではない。でも蔑ろにされていい気はしない。
夫婦の会話をする時間がめっきり減った。
「妻は子どもを産んで変わってしまった。」

こうやって夫婦の意識の溝ができていく。
ではどうすればいいのか。
1度自分を振り返ってみてほしい。

【夫が変わってくれないと思ったら】
【夫に変わったと言われたら】
・夫と子どもの接する時間は十分ですか?
・夫としっかり話す時間を作ってますか?
・夫に子どものリズムを説明していますか?
(もし説明するのなら表を作ってみるのもあり。
でもこのとき、表を作ったからすべて分かってくれると思わないこと。
前もって次に何をしたいのかしなきゃいけないのかを口で言う。
例)今5時だから6時にごはん食べさせて7時にお風呂いれて、9時には寝かせる為に食器を片付けたいから協力して。)
・あなたの旦那さんに対する態度は変わっていませんか?
・旦那さんを邪険にしていませんか?
・旦那さんが寂しそうにしているのをその時は無理でも後からフォローしていますか?


【妻が変わってしまったと思ったら】
【妻から変わってと言われたら】
・子どもの世話を積極的にやっていますか?
・自分にはできないと決めつけていませんか?
・妻が忙しそうにしているのをちゃんと見ていますか?
・妻の話をちゃんと聞いていますか?(愚痴でも)
・妻の1日の流れを知っていますか?
・妻が子どもに何かしているのを途中で遮っていませんか?

結局は相手を理解しようとしているかどうかだと思う。1度立ち止まってなぜそうなのかを考えてみてほしい。
子どもも勿論大事。でも大切な伴侶がいてこそ存在する子どもということを忘れてはならない。

ただし、
話を全く聞かず暴力に走ったり、借金をじゃんじゃんこさえてきたり、子どもに悪影響しか与えないような伴侶は除く。

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