キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘


2024年最初の読書は17年ぶりの戯言シリーズの続編を読みました

西尾維新先生の作家業20周年の記念というより
戯言シリーズぽいタイトルを思いついてしまったとのことで執筆された本作品

サブタイトルからも分かる通り
あの玖渚友といーたんの娘
人類最強の相川潤の名を受け継いだ
玖渚盾
が主人公の物語

シリーズもののいいところは
きちんと最初から最後まで読むと
いろんな登場人物同士にいろんな物語が生まれ
年月の経過をきちんと描くタイプの物語の場合は
月日が経ちそれぞれが成長し子供から大人になり
学生が社会人になり妻や夫になり親になる
まるでみんなの人生の全てを知れるかのような
神の視点で見守ることができる

残念ながら娘を主としたお話だったので
いーたんの語り部を読むことはできなかったけど
相川潤は相川潤のまま変わらない姿で登場して
くれたのでやっぱりなんかどこか懐かしい気持ちになりました

人って変わるけど変わらないよなあ


戯言シリーズではお馴染みの
殺人事件が起きるのだけれど
推理タイムがなかなかの後半だったのもあり
事件の真相がわからない!どゆこと!?
時間が長かった

後半畳みかけるように真相に迫り犯人を突き止め
そして親の言いつけを破った報いを受けるかのように野晒しにされそうなところを救ってくれたのはやっぱり相川潤でした

家庭環境や親子関係というものがテーマの本作
どんな家庭にも家庭ならではの決まり事や
言いつけがある
普通じゃないことを普通にやる家庭もある
ちょっと近未来のクローン人間やらコピー
という話も出てきたが
IT産業に力を入れている今
少子高齢化問題を解決する策として
AIベイビーやクローン人間が作り出されても
おかしくない時代なのではないかと
ちょっと思ったりして

わたしの家庭では特に決まり事はなかったけれど
唯一あるとするなら
シャワーは使うな
だったかな
浴槽に張ってあるお湯を使いなさい

みなさんの家庭の決まり事はなんでしょう
一つずつ出してもかなり盛り上がりそうな話題


機械に触れるな
と言いつけられた玖渚盾のこれからの人生が
とっても大変だろうけど
また続編待っています

この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?