見出し画像

近況報告

ご無沙汰しております。もう、冬の気配が迫っているのかな~と感じます。

引っ越しをしました。なんと、山梨県。

ブドウとワインの王国。

引っ越しの理由ですが…帝京大学文化財研究所の准教授になりました。

山梨県…水中考古学者の本拠地とするには、少し違和感を感じるかもしれません!が、個人的には住んでいる場所と研究内容は特に関連する必要もないでしょう。山梨県も、海なし県というだけで、世界的な感覚からすれば、海にめっちゃ近い場所に住んでいることになりますよね。大陸の真ん中に比べれば。

せっかく取得した博士号(PhD)も無駄になってしまうのかと思っていましたが、なんとか、たどり着くことができました。なかなか突然の話だったので、自分でもびっくりしています。内定が正式に出たのも9月に入ってからでした。

保存処理、骨や植物、建築…そして水中。なんでもできる研究所!

4月からは、大学で「水中文化遺産」の授業を受け持ちます。研究所は山梨にありますが、大学は八王子キャンパス(多摩動物公園のそば)です。頻繁に通う必要があり、ちょっぴり大変。研究は、今まで以上に精力的に進めながら、大学生の指導も行っていきます!

一般社団法人うみの考古学ラボ、設立1年。

こちらもバタバタながら進めています。税金・収支報告が面倒ですね~。クラウドファンディングで数百万円の収入があったので、大変です。まあ、科研費のようなものですが、事務手続きもすべて自分で行う必要があります。

代表理事をしています、うみラボです。

うみラボのキャラクターも作成しました。近日中に紹介いたします。

これからは、准教授として①リサーチ②授業・学生指導③社団法人の理事、この3本の柱。

さて、これまでの調査は…

丹後の調査

丹後の高校生あやちゃんがきっかけとなり始めたプロジェクト。クラウドファンディングで資金を集め、9月に調査を実施しました。『丹後で水中遺跡を見つけること』を目標にしておりましたが、はい、ちゃんと見つけました!

目標達成!皆様のおかげです!

久美浜の東、旭漁港。ここは、江戸時代の積出港。その証拠となる係船にかかわる遺構を発見しました。ハナグリ岩やモヤイ石。(モアイではない)

船を繋ぐための施設・遺構です。これが、30か所ほど。実は、このような遺構がこれだけまとまって発見されるのは非常に珍しいことで、初めてかもしれません。それだけ、この漁港は当時は栄えていた証拠になります。

旭漁港。小さな港ですが、江戸時代は大型船が…
はなぐり岩です
ちょうど台風がきていましたが、なんとか調査を実施!

こんな小さな入り江が?と思われるでしょうが、それには理由があります。そのわけとは…? はい、詳しくは、オンライン成果報告会でお知らせします。

11月17日(木)19時30分〜21時30分
11月26日(土)19時30分〜21時30分

お申し込みはこちらから!


あやちゃんも体験ダイビング!

残念ながら、報告会は有料となります。クラファンのリターンとして実施しているものですので、さすがにお金を払った人がいるのに、無料では公開できません。いただいたお金は、来年度以降のプロジェクトに使用いたします。

水中で調査中!浅いと大変でした。深い場所のほうが調査しやすいですね~


他にも、いろいろ調査など活動はしてまして…


講演会・インタビューなど受けています。

ラジオで楽しかったのは、浜美枝さん!誰それ?と思う方…多いかと思います。でも、30歳以上であれば子供のころにテレビCMなどで見たことがあるはず。日本人初のボンドガールだとか?

水中遺跡の魅力についてお話させていただきました。

そして、福島県檜原湖の調査。1888年の磐梯山の噴火により堰止湖ができ、水没した町。明治時代の村が水中に…。そんな調査をしています。


では、最後にひとこと。


こちらのNOTEも頻繁にアップデートしていきたいな~と思っています。やることが多くて…まあ、一度、日課にしてしまえば、継続してできるのはわかっているのですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?