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慣れ合いの習い事はニガテだ

趣味で続けている習い事がある。
少しくらいうまくなったって、プロになれるわけでもなし、
発表会に出たところで、小さい子たちと違って親族やら友達(そもそもいない)がお愛想で来てくれるわけでもなし。
完全に自己満足の世界である。
途中、くじけそうになりながら、心が離れそうになりながらも、かれこれ15年を費やしているのだから、何だかんだと言ってその習い事に対しての情熱と愛があるのだ。

15年という月日の間、お教室が何度か変わりつつも、
変わらないのは、ほぼ女性しか集まらない習い事、ということだ。
そういう習い事に通っておきながら、女性が集まる習い事は昔から苦手だ。
すぐに群れるし、仲間を作る。
帰りも着替えが終わったらそれぞれに帰ったらいいのでは、と思うが、
仲間のお着替えが終わるまでお喋りをしながら待っていたりする。

こういうの、嫌いなんだよね。

オンナでありながら、オンナの習性にイマイチ共感できない私は、
ごあいさつ程度の世間話は別として、誰とも親しく話さないし、
着替えなんて一人で黙々と着替えるし、
帰る準備が出来たらとっとと帰る。
(着替えるのが遅くて、群れとはスピードが合わないということもあるが)
習い事の帰りにお茶するとかご飯に行くなんてまっぴらごめん。
その場で繰り広げられる噂話や陰口なんて、心底どうでもいい。
上っ面なお世辞やおべんちゃら、個人的な事情を言い合ってる人たちとは離れて準備している私は、さぞかし、とっつきにくくて嫌な奴だと思われているだろうなアと思う。
だけど、私にとって、習い事とは、
お金を払って何かを教えていただくことで、
友達を作りに行く所じゃない。
もちろん、通う仲間の中で気が合って友達になるのはまた別であるが。
友達を作りたいなら、もっと気軽なサークルに行って欲しい、と思うのは私のエゴだが、慣れ合わないからと仲間外れにしている気持ちの貧しさよ。

若い頃とは違って、
集団の中のひとりでいることは怖くなくなった。
だからこそ、素人のお遊びだけど、習い事にストイックになれるのだ。
人目が気にならないからこそ、先生の一挙手一投足を逃してはなるものかという気持ちで臨む。
その割には仕事の都合でお休みしちゃうことも多いのだけどね。

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