9月の映画鑑賞

冷静と情熱の間の如き温度差で双極性障害と抑うつの狭間で揺れていたら9月前半が終わった。最高に盛り上がった後ベッドの上で転がり続けるのも苦痛この上ないが、頭と体と心が言うことをきかないので致し方ない。
動ける日は地を這う獣のように動き、動けない日は諦める。そんなことをしていたら体重はマシマシになったのだが、ひとまず心身共に平穏を取り戻すことを優先したいと思う。
そんなわけで、バイブスを上げるべく「チャイルド・プレイ4チャッキー」の花嫁を見ることにした。
実は、最近知り合った方にお勧めしていただいたので加入しているサブスクで探しまくったのだが、あまりに見つからないので大人しくレンタルで借りてきた。一緒にクルエラも借りようと思っていたのにレンタルコーナーにびっしり並んだタイトルに圧倒され、チャッキーの花嫁しか頭に残らなかった。
以下は何の中身もないネタバレありの感想である。

あっ、なんか冒頭はちょっと初代っぽいと(初代もううろ覚えだが)思ったら、ティファニーとかいう悪い美女が登場した瞬間、一気にアガり始める空気。ヴゥ゛ンとマフラーから爆音を出すバイクのように開幕したホラー・コメディ。
事前に「この作品は評価わかれるんですよ」と聞いていたけどめちゃくちゃいい出だしである。ティフの極悪っぷりもいいし、彼女の部屋がゴシック、ロックといったテイストで超かわいい。
海外の人のお部屋ってセンスいいよなー、なんて思ってたらチャッキーを縫い合わせるティフ。その後、割りと早い段階でチャッキーの中のおじさんことチャールズがろくでなしだと再確認し、復讐を決め込むも返り討ちに合うまでトントン拍子。
このシリーズのいいところって、無駄のなさだと思う。話のテンポがいいので見やすいしわかりやすい。
お人形になったらなったで可愛いティフに変身するのはいいよね。私もドール好きだからティフがいたら着せかえしただろうなって思った。
この一作だけで好きなテイストがたくさん詰め込まれているので、円盤を買うなりなんなりして自分の作風に落とし込みたいなと思う世界観だった。
そして始まる2組の地獄のハネムーン。主人公よりチャッキー夫妻にスポットを当てることにより面白さ倍増。主人公組の美男美女のロマンチックよりヒステリックなやりとりより絶対こっちの方がいい。スプラッタ要素も「いや、そうはならなくない?!」というツッコミもかっ飛ばして行く。最高にロック……。
この後の展開もコメディ以外のなにものでもない。個人的には大満足の作品だった。


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