【映画感想】永遠に僕のもの

昨日の夜、ふと思い出してアマゾンプライムを開いた。そういえば見たい映画があったことをなんとなく思い出したのだ。数年前、Twitterでちょっと話題になった「永遠に僕のもの」
告知画像が兎に角きれいだったのが印象的で、ウォッチリストに入れて放置していた。

私にとって映画鑑賞は、「好きだけど、90分とか120分とかその場に拘束されるのは少し面倒」
だから余程見たいものがなければ映画館にはいかない。今年だってハサウェイと整形水くらいしか映画館で見ていない。映画館自体はその場の雰囲気を含めて好きだけど、端末操作に慣れてしまった今となっては足を運ぶ機会も随分減ってしまったのが現状だ。
逆に言えば、アマゾンプライムやNetflixがある環境で生活しているので、映画を自由に見られる機会自体は増えた。
だから昨日は「飽きたら寝よう」くらいの感覚で見始めたのだけど、結局最後まで見てしまった。少しネタバレあり。

まず、主演の俳優さんが独特な美しさを持っている。自然体で、滑らかな動きに天使みたいな顔。私も一時期2.5次元ミュージカルのイケメン俳優を追いかけていた時期はあったけど、日本人のきれいとか可愛い顔とはまた違う美しさがある。本当に天使かと思った。
この話が実在の事件をモチーフにして製作されたと知ったのは鑑賞後のことだったので、すんなり世界観にも入ることができた。

あまり映画の内容に触れた感想にするつもりはないので、私の感想は本当に足りないところがたくさんなんだけど、この作品の中にはただの犯罪演出ではない美学と純粋な愛憎の描写がふんだんに盛り込まれている。自然体の10代の若者らしく、けれどどうすることもできない感情を主人公のカルリートスは抱えていく。最終的に彼が選んだ手段は僅かの間は彼を満たしたかもしれない。しかし結局のところ、本当にほしかったものは自分の手の中で砂のようにこぼれていった。これは終盤のあるシーンで明確に描かれているんだけど、その時のカルリートスの表情がね、ああ、って感じなんですよ。
盗んでも盗んでも満たされない。その名前が意味した自由は次第に愛と共に彼自身にのし掛かっていった。これを愛と呼ぶべきか恋と表現するべきかは少し迷うところだけど、とても美しい映画です。
音楽の使い方もねー!!!最高……なんですよ。

見終わってすぐ、Blu-rayアマゾンで頼んじゃった。

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