白石真人

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最近の記事

SZA

Facebookを見ていたら、今年のフジロックのメンツが発表されていた。 トリはクラフトワーク、ノエル・ギャラガー、そしてSZAという見たことのない名前。 まず読めない。ウータン・クランにRZAという人がいたがあれはレザと読んだはずだ。 SZA。スザ?セザ?しかしフジロックのトリを務める人なのだから名のある人なのだろう。そしてその名前を知らないという事は、もうおれは前時代の人間なんだ、という現実を痛感したのである。 まあ別にいい。新しい音を常に欲しているわけではないし、おれの

    • Gomezと「Shot Shot」

      ゴメスを初めて聴いたのはTVK(テレビ神奈川)のミュートマである。 Shot Shotは泥臭いロックでありながら、サンプリングが多用された変なサウンドだった。映像処理により蠢く黒い影となったメンバーがフリーキーなサウンドを鳴らしていて、メチャクチャかっこいいな、と感じたのを覚えている。 ゴメスはよほど偏屈な音楽雑誌でしか取り上げられなかったし、多分ほとんど来日もしていないと思う。(一度だけ、フジかサマソニに来てたような気もする。そしてそれに行かなかったおれは未だに後悔している

      • Norah Jonesと「Those sweet words」

        https://music.youtube.com/playlist?list=PLBJroZtbvUddyJShwE-OdLtewTdO46CSW&si=WuaKtIQhTEhqUUUj ノラ・ジョーンズは「Don't know why」で知ったクチである。 柔らかいサウンドとメロディ、そして耳元で囁くようなノラ・ジョーンズの声。 シンプルにいい曲だなあ、と思ったが、その時はまだノラ・ジョーンズがその後、おれにとって特別好きなシンガーになるなんて思っていなかった。 ちょっ

        • Coldplayと「Viva la vida」

          https://music.youtube.com/playlist?list=PLBJroZtbvUddyJShwE-OdLtewTdO46CSW&si=XgM4yx6X-T6wd9nf レディオヘッド予備軍と呼ばれたバンドが3つある。 ミューズ、トラヴィス、コールドプレイ。 今となっては全然レディオヘッドじゃない。ミューズはクラシカルなプログレッシヴロックバンドになったし、トラヴィスは牧歌的な良心的グッドメロディを歌い続けている。共通するのはファルセット、なのかな? コ

          Aphex Twinと「Nanou 2」

          https://music.youtube.com/playlist?list=PLBJroZtbvUddyJShwE-OdLtewTdO46CSW&si=0671gDw6wYxZXLHc エイフェックス・ツインを初めて聞いたのは二十二歳の頃である。 ロックに行き詰まったおれはクラブミュージックに傾倒していた。ヒップホップ、テクノ、ビッグビート、ダンスホール、ドラムンベース。 元々がロック小僧なので、ケミカル・ブラザーズとか、エイジアン・ダブ・ファウンデーションとか、やっぱ

          Aphex Twinと「Nanou 2」

          The Strokesと「The modern age」

          ストロークスはおれが唯一、羨ましいという感情が混じった「憧れた」バンドである。 好きなバンドはたくさんある。でも、こうなりたかったな、って思わせたのはストロークスだけだ。 ジャケットに古着のTシャツ。細身のパンツに、ハイカットのコンバース。 今でこそありふれたようなファッションだけど、これを音楽業界で最初にやったのはストロークスだと思っている。 ファッションもそうだし、モノクロがかったヴィジュアルイメージと、埃っぽいサウンド。そして、醒めているようで熱のこもった、ジュリアンの

          The Strokesと「The modern age」

          Foo Fightersと「WALK」

          https://music.youtube.com/playlist?list=PLBJroZtbvUddyJShwE-OdLtewTdO46CSW&si=if6o9Q59f2fxsKjf フー・ファイターズとの付き合いは長い。 おれが高校生になってすぐに、カート・コバーンは死んだ。 正直ニルヴァーナは聴いたことがなかったけど、友達が何やら騒いでいたので「有名な人が死んだんだなあ」という実感はあった。 デイヴ・グロールはすぐにフー・ファイターズを始めた。I'll stick

          Foo Fightersと「WALK」

          Pink Floydと「One of these days」

          一番好きなアーティストは何、と聴かれるとピンク・フロイドとスクエアプッシャーと答えている。 実際その2アーティストが飛び抜けて好きというわけではない。他にも好きな音は山のようにある。Norah Jonesでもいいし、Teenage Fanclubでもいいし、ToolでもBlurでもProdigyでも本当はいい。 でも、好きなアーティストがピンク・フロイドとスクエアプッシャーって答えるようなやつっていうのは例えばビートルズだとかツェッペリンだとか、アンダーワールドだとかレディオ

          Pink Floydと「One of these days」

          おとぼけビ~バ~

          YouTubeを見ていたら、ブラストビートだかなんだかわからないけどものすごいドラムを叩いているガールズバンドの曲を見かけた。 エクストリームメタルとかグラインドコアとか、まあ要するに変態的でハードな音楽だ。 でも歌っている子もドラムを叩いている子も美人だ。音はゴリゴリ。 近年はメイドがメタルをやったりアイドルがデスボイスを出したり、何でもありなことも多くなってきたので、また変なのが出てきたなあ、位にしか思わなかったのだが、ドラムの子が親でも殺されたのかというくらいの目で超絶

          おとぼけビ~バ~

          No Doubtと「Running」

          高校生の頃、グリーン・デイもランシドもNOFXも好きだったけど、ノーダウトはそんなに聴かなかった。 パンクの女性ボーカルっていうのがあんまり受け付けなかった。 まあ、ガキだったのでもっと激しくて速いやつが好きだったっていうのもある。 ノーダウトはそこまで速い曲はないので、名前はまあ知ってるけどそんなに聴かない、という感じだった。 ちょっとだけ大人になって、レゲエやダンスホールっていうところもちょっとずつわかるようになったら、ノーダウトのHella GoodやHey Baby

          No Doubtと「Running」

          TOOLと「The Grudge」

          トゥールを初めて聴いたのはいつだっけ。 まあとにかく、The Grudgeがおれの初トゥールで、今のところ最高傑作。2001年のアルバムだから、その頃に聴いたんだと思う。 他にも好きなのあるけどね。Rosetta Stonedとか。Right in twoもすごい好き。 でも、Grudgeにはおれがトゥールに対して感じている魅力が全部ある。 脳みそをかき回す変拍子、ヘヴィなリフ、静と動、空気感。 ハムバッカーのレスポールでしか出せないぶっとい歪み、最高。 おれの三大レスポール

          TOOLと「The Grudge」

          Blurと「No Distance Left To Run」

          ブラーを初めて聴いたのは14歳くらいの頃。 姉ちゃんの部屋にあったCDを聴いたんだっけな。パーク・ライフと、グレイト・エスケープがあったと思う。 洋楽というものに慣れていない頃ではあったけど、ジャケットに写るデーモンやグレアム、アレックスがかっこいいなあと思っていた。デイヴは・・・まあいいや。 姉ちゃんのものだったので、そこまで聴き込まなかったけどガールズ&ボーイズなんかは楽しい曲だな、と感じていた記憶がある。 んで、当時HEY!HEY!HEY!という音楽番組で、洋楽チャート

          Blurと「No Distance Left To Run」

          The Beatlesと「Don't let me down」

          ビートルズを初めて聴いたのはたぶん15歳くらい。 確か、Twist & ShoutがなんかのCMで使われてて、それを最初に覚えたなあ。シェケナベイベナー、って。 CDは赤盤と青盤と、当時出たアンソロジーの1と2を買った。 新曲の2曲、Free as a birdとReal loveはReal loveのほうが好きだった。 当時他に好きだったのは何だったんだろ。Ticket to rideとかFrom me to youとかをよく聴いていた気がする。ちょっと初期の方。赤盤の方。

          The Beatlesと「Don't let me down」

          R.E.M.と「Imitation Of Life」

          1アーティストにつき一曲だけ選んだプレイリスト、というのを作っていて、その曲を選んだ理由みたいのを書いていこうと思う。 R.E.M.のことはあまり知らない。あんまり聴いてない。 でも評価は高い。日本ではあまり人気ないと思う。 よくわからないんだよね。サウンドはバーズ風なアコースティックロックみたいな感じなのかな。作品によっては違うのもあるらしい。 でもこのImitation Of Lifeと、代表曲らしいLosing My Religionはアコースティックなロックでおお

          R.E.M.と「Imitation Of Life」

          Teenage Fanclubと「Broken」

          夜寝付けなくて、「1アーティストにつき一曲だけ、一番好きな曲を選んだプレイリスト」をポチポチと作っていた。 パッと決められるのもあれば、悩ましいのもある。ストーンテンプルパイロッツは悩んだ。悩んで、Interstate love songにした。 レッド・ツェッペリンは天国への階段だし、イーグルスはホテル・カリフォルニアといった具合に王道なものもあれば、ジミヘンはパープルヘイズやヴードゥーチャイルドではなくクロスタウン・トラフィックだし、レディオヘッドは勿論クリープではな

          Teenage Fanclubと「Broken」

          THE BEACH BOYS

          ビーチ・ボーイズの一番好きな曲って決めるの難しいなあと思う。 明るいロックンロールか、しっとりと美しいハーモニーか、「意外なほどにひんやりとした絶望」か。俺としてはその3つがビーチ・ボーイズの魅力である。 その3つを表現した曲もこれまた山のようにある中で、特別な3曲を選ぶ。 Wouldn't it be nice ビーチ・ボーイズっていうバンドの最高峰だと思う。ブライアンが(まだそれなりに)元気で、カールがその恐るべき才能を開花させる寸前で、マイクも、デニスも、アルも