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【DM】またデュエマが燃えたらしい

どうもシラキサトウです。

Twitterは精神衛生上、良くないと思っている今日この頃。

さて、またデュエマ界隈が燃えたみたいです。

今回は「高額記事をnoteで販売していたDMPのイカサマ行為」とその数日後「有名選手がDMPランキングに多重登録」という常識的に考えれば炎上するだろうなァ、という2つについて。

ちなみにこの2つの事項は両方とも東北で起こった事象ですが、別の人物ですのであしからず。

高額記事をnoteで販売していたDMPのイカサマ行為

内容としては「デッキに同名カードを5枚入れた挙句、試合ごとに大会開始時と違うデッキリストで不正に自分の勝率を上げようとした」というカードゲーマーの風上にも置けない行為です。

過去にグランプリで「《終末の時計 ザ・クロック》を判別できる状態で、6枚デッキに投入していた」という事件がありました。

その時の当該選手はグランプリ失格+1年間の大会出入り禁止という罰則を受けました。

今回の件はこれに加えて、当該選手が使用していたデッキの記事を1000円で販売していたことがさらに問題を加速させています。

「イカサマで勝ち取った記録を盾に、記事の信ぴょう性を上げていた」ことが問題です。マッチポンプもいい所です。他にもこういう有料記事にはイカサマだけではなく、「作られた勝利」(要は八百長)が関与しているのではないかと危惧しています。

ちなみにふらわ~ずチャンネルさんに「作られた勝利」について詳しい動画がございますので、こちらをご覧いただけますと幸いです。

あとここからちょっと個人的な話になるんですが、自分はデュエル・マスターズの有料記事というのがどうも好きになれません。(別に自分が副業禁止の会社でこういう記事を書いていて、マネタイズできないからではありません。断じて)

というのは、『デュエル・マスターズ』はWizards of the Coast社(以下、ウィザーズ社)とタカラトミーのIP(知的財産)です。ウィザーズ社のIP仕様ガイドラインには以下の項目が定められています。

1.一言で: フリ ー。ファンコンテンツを創造してコミュニティにシェアする際にウィザーズ社のIPをフリーに使用することができます(#3に列記された例外があります)。フリーとはどういうことかというとフリ ーということです。
・あなたのファンコンテンツにアクセスする際に、金銭の支払い、まとめや調査、定期購読への加入、電子メールの登録などを要求することはできません。
・いかなる第三者にも、どのような形態の報酬であろうとも、あなたのファンコンテンツを売ったり使用許諾を与えたりはできません。
・あなたのファンコンテンツは、他者(ウィザーズ社を含む)が、視聴したり、アクセスしたり、シェアしたり、使用する際には、あらゆる支払い、あなたからの許可、クレジット表記を必要としないものでなければなりません。
・しかしながら、コミュニティがあなたのファンコンテンツにアクセスすることを妨げない限り、スポンサー契約や広告収入、寄付などを通して利益を得ることが可能です。

これを見ると、ウィザーズ社はファンコンテンツにアクセスする際に、金銭の支払いを要求することを認めていません。ただし、寄付をお願いすることは認められています。

要は、記事を全文公開した上で、最後に寄付をお願いすることは、ウィザーズ社側としてはファンコミュニティを盛り上げるうえで必要でしょう。しかし、記事のほとんどを有料化してしまった場合、この規定に引っかかる場合があります。

もちろん、すぐに訴えるようなことはしないでしょう。しかし、それはウィザーズ社が黙認しているわけではありません。いつでも有料記事の配信を停止させ、収益をこそぎ取る権利はウィザーズ社側にあります。気を付けましょう。

有名選手がDMPランキングに多重登録

内容としては「DMPランキングに多重登録して、自身のCSの当選率を上げた」ことです。

DMPランキングの規約上は多重登録については一切触れていません。システム上は多重登録が可能となっています。

しかし、倫理的にはあまり好ましいものではありません。

というのも、デュエル・マスターズのCSは先着順となっています。

CSの登録のために時間通りに登録しても登録が漏れてしまい、悔しい思いをすることがあります。カードゲームの実力ではなく、アクセスの速さで一次予選が開かれている現状はあまり好ましいものではありません。

もし、それが複数のアカウントから登録できるとなれば、同じ時間のアクセスであれば受かる確率は倍になります。また、サブアカウントを辞退させれば表向きには問題は起こりません。

しかし、その行為自体は公平性という観点から見れば褒められる行為ではないでしょう。これはルールの穴をついた不正じみた効果処理に似ています。

この行為について、その選手から謝罪と弁明がありました。

彼は強いDMPであるとは思います。しかし、noteで記事を売っているという側面から考えても、「多くのCSに出るためのサブアカウント作成」「CSで結果を残すことを後ろ盾に、マネタイズするのためのグレーな不正行為」と捉えることもできてしまいます。

また、彼と一緒にいるプレイヤーたちが声を上げていないのも何か不自然です。もしかすると、同じ行為を行っていたのかもしれません。ルールに則っているとはいえ「非紳士的」であることには間違いないでしょう。

今後、DMPランキングの規約改定と彼がどのような処遇になるのか、注目しておきましょう。

この2つの事件に関する見解

今回の事件に関して思ったのは、DMPの倫理の問題、そして公式のデュエル・マスターズという競技に対する姿勢の問題です。

まずDMPの倫理についてですが、一部の人たちはスポーツマンシップが欠如しているように思います。

公正なプレーを尊重し、相手の選手に対する尊敬や賞賛、同じスポーツを競技する仲間としての意識をもって行われる活動

スポーツマンシップはスポーツだけに適用されるものではありません。ゲームであればすべて同じことが言えます。スポーツももとはたかが遊び。しかしそれを競技として楽しむ上ではスポーツマンシップが何よりも重要になります。

もし、「競技」を名乗るのであれば、スポーツマンシップが何より重要だと思います。これを尊重できない人は「ただカードゲームが上手いキモいオタク」です。

TCGのルールによく定められている非紳士的行為はunsporting conduct=非スポーツ行為の訳語です。(TCGの元祖であるMtGの非紳士的行為を参照の事)

競技化するのであればスポーツマンシップの育成、及び尊重が重要であると考えます。


また、公式はデュエル・マスターズを「たかが遊び」と捉えていて、競技としてはあまり真摯には向き合っていないように思えます。

DMPランキングページとCSの不備からもその辺りは読み取れます。

多重登録が可能なことから始まり、そのCS自体が先着順でのアクセス速度勝負になること、CSでしかポイントがたまらないこと、CSの配布プロモが高額なため金券と化していることなどなど。

競技を名乗るのであれば、先着順制度はやめた方がいいです。これだけでは早い回線を持っている人が有利になるだけです。

また、県ごとで登録しているのに遠征を助長するようなシステムもあまり好ましいものではありません。少なくとも、CSだけでも全国大会でのエリア分け内で完結させてほしい。

また、CSでしかポイントがたまらないこと自体もCS登録戦争に拍車をかけていると思います。もし、デュエマフェスなどでもポイントが貯まるようになれば、よりエンジョイ側勢が競技側へ移ることができるでしょう。(MtGの旧制度では店舗大会でもポイントが貯まりました。大規模イベントだとポイントが10倍になります)

そして、CSのプロモなどですが、換金額が賞金制のカードゲームとあまり変わりがなくなっているように思います。もしやるのであれば争奪戦のようにした方がいいように思います。もしくは貯まったポイントに応じて配布するなどの措置を取った方が公平かつモチベーションを保ちやすいと思います。

こちらの提案の基礎としたのはMtGのPWP制度です。もし、こうなれば競技性はより増すでしょう。「たかが遊び」ですが、「競技」をゴールに据えることで、子供から大人まで楽しめる。「遊び」を「たかが遊び」で終わらせないことが今後は重要なのではないでしょうか。

あと、裁定などに対しての不備が多すぎるので公式がジャッジコミュニティ、もしくはMtGでのDCIに該当する競技団体を作るべきだと考えています。デュエル・マスターズの裁定は新カードが出る度に右往左往し過ぎです。それを解消し、商品に対する信用度を上げるためにも必要な措置だと思います。商品の信用は売上に直結しますし、タカラトミーの株主としても信用度を上げてもらわないと困ります。

公式は今年のデュエマ売り上げが好調なことに胡坐をかかず、信用度をより高めていただきたいです。

最後に

今回の記事は決して個人を糾弾する目的で書いたものではありません。よりデュエマが楽しみたいだけなのです。だからこそ不公平が何よりも嫌いなのです。公平性こそがゲームを面白くするのです。ルールとマナーを守って楽しく。皆さんも初心に立ち返ってよきTCGライフを。

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