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ベトナム鍋図鑑/『本場ホーチミンのハゼ鍋』


ハノイのハゼ鍋はこれの第1回で書きました。今回テト休みにホーチミンに行き本家本元のここで食べてきました。ホーチミン3区のLẩu Cá Kèo Bà Huyệnです。
古いアールデコ調のアパートや学校が建ち並ぶ閑静なエリアに突如として現れる大型店です。
朝の散歩で下見をして開店準備中なのを確認しました。テト休み明けでまだ休みかと思って。
ホテルから徒歩10分の距離で途中にイカしたバーが何軒もあって、泥臭いハゼの後は爽やかカクテル呑んで、、みたいなホーチミン最後の夜のプランができあがりました。
 
夕方6時前、フラフラと出かけて行きました。人通りの少ない道を進みこの店のある通りに出た途端、おーっと声を上げました。まさに地上の楽園、周りに店がない中、燦然と光り輝く鍋屋。歩道や隣の駐車場にまでテーブルが並び、既に9割方埋まっています。
果たして外人のワタシら、席にたどり着くことができるのかぁ?!
 

路上席も盛況


どうしたらいいもんかと途方に暮れる間もなく、店のニーさんがあっちの席に座って、と指差しました。あーっとそこは高いエアコン席じゃないですかあ。
普通のワイルドな席でいいんだけどニーさんの目に高齢者への労わりを感じたので有難く座りました。
そしてまた有難いことに英語付きのメニューをすぐ持ってきてくれて。さすがホーチミン。
 

鍋のSmallが180k.ドン≒1,000円


揚げハゼ


注文したのはメニューの一番上に書いてあるハゼ鍋のsmall size。周りを見ると揚げたのもウマそうだったけど、二人では食べきれそうもありません。空芯菜のニンニク炒めだけ取りました。それがまた新鮮でめっちゃウマい。
タレはヌォックチャムに唐辛子が浮いたのと、醤油系の2種類。醤油系はたぶん空芯菜用です。
 
野菜はバナナの花、もやし、クレソンって言うんでしょうかウサギが好きそうなやつ、セロリみたいなフキみたいな茎系、ぎざぎざ葉っぱは追加メニューにあるWater Mimoza。ニラ系のクセのある香りがします。その他不明で麺は定番のBun。
 
全部揃ったところで大量のネギ、ニンニク、油揚げが浮かぶ中にハゼが見え隠れする鍋が登場しました。食べながら数えたら全部で8匹いたかな。
それから固形燃料に火をつけて煮上がるのを待ちます。途中で蓋を開けるとハゼが泳いでいるように見えますが、そういう残酷系ではありません。
 
まずはハゼだけを1匹つまみ上げてタレに浸けて食べて、そのあと野菜を放り込んで野菜鍋風にします。
ハゼは骨が硬くて、アタマと尻尾を持ってうまく身を剝がしながら食べます。若干泥臭いのは致し方ないというか、そこを味わうのがこの鍋の醍醐味とでも言いましょうか。
やっぱりこの大人気のヒミツはスープの味の奥深さにあります。ブンが何杯でもイケそうで堪能しました。
 
帰り道は蝶みたいに迷いましたが、サイゴン地ビールのPasteur Street Brewingの店に入りました。ハノイではあり得ないアカぬけたインテリアで2,3杯飲みました。
ホーチミンの夜は更けてゆく~ と思ったらまだ7時半だったりして、、ワタシらホテルに戻って寝たけど。

ビールの夜

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