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ベトナム鍋図鑑/『道端で食べるFridays Grillのアルミホイル焼き肉鍋』


ここはワタシの短い歩行通勤経路上にある店で、朝は歩道でニンニクのみじん切りをしたりテーブルを拭いたり、昼と夜は客がワイワイ言いながら食べていて歩道を歩けない、ハッキリ言って迷惑な店です。
何年か前に一度だけ入って食べたことがあり、その時の写真を見ながら描いています。
シゴト上の付き合いがあったベトナム人と行きましたが味や値段は忘れました。唯一覚えているのはその人とこの店のオカミが知り合いで、その人が言うにはオカミは最近ホキョー手術をしたと。なんのこっちゃと思って詳しく聞いたらホーキョー手術だったというオチ。ある意味補強ではあるけれど。
 
それはそれとして最近ケッコウ繁盛していて、最初は5~6テーブルの外との仕切り壁のない小さな吹きさらし店舗だったのが、狭い通りの1軒挟んだ隣りにエアコン付きの2階建てを借り、大通りに面した隣のもともとカフェだったジブンの店にも広げて、今や50テーブルは優にある大型店となりました。
手軽な値段で見栄えも悪くないのが流行っている理由です。お客には油除けの紙エプロンが配られたりして、そこはかとない工夫がされています。
 
メニューに肉が生き物別部位別で何種類かあり、注文すると黒いプラスチックの弁当箱みたいなのに入れられて供されます。待たせません。
食べ方は鍋に敷かれたアルミホイルにマーガリンを塗り肉と玉葱、エノキ、細葱などの野菜を並べて焼いて食べます。例によってフランスパンを千切って肉汁ソースを付けて食べたりするのがハノイ流。
普段ナマでは絶対食べない生卵もメニューにあり、すき焼き風に食べることもできます。意外とみんな注文している。
 
焼肉なので肉自体の旨さがほとんどすべてだと思うけど、それに関しては全然覚えていません。感涙に咽ぶほどじゃなかったってことでしょう。だいたいベトナム人は脂身を好まないので赤身っていうんでしょうか、硬い筋みたいな部分が多いです。顎の運動っ
 
冷静に考えれば脂の多いニッポンの牛肉はカラダによくない食べ物です。肥満の素以外の何モノでもない。それを、柔らかくて口の中でとろけますわ、とか言って食べてるんだから。
とは言えWagyuって言葉はベトナムでも普通に使われていて欧米スタイルのステーキ屋でも一段と高い値段で供されます。中にはオーストラリア産Wagyuとか。
 
先祖代々ニッポンに住み続けている人だけがニッポン人ではないように、オーストラリアで育てられたWagyuがいても全然おかしくありません。その辺りある種の思想を持った人は容認できないだろうけど。
実際オーストラリアの広々とした長閑な牧場で育った牛のほうが、ニッポンの狭苦しい工場みたいな場所で飼われているのより旨いだろうというのは想像に難くありません。
 
 
絵を描いて久し振りに食べて見るべかというキモチがムラムラと沸いてきました。実際店の前を通る時に漂ってくる匂いにはそそられるモノがあります。
テト前のカイシャ昼宴会にでも行くかな

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