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日本の鉄道ファン、鉄道マニアの10の特徴

筆者は、ツイッターやYoutubeや5ちゃんねる掲示板で、日本の鉄道ファン、鉄道マニアの人たちの発言や動画投稿をたくさん閲覧して、その社会行動面での特徴を、今の日本社会の実情と照合して、自分なりに分析してみました。鉄道以外の、バス、道路、ダムとかでも同じ傾向が見られそうに思います。 

(1)彼らは、鉄道会社、鉄道設備への権威主義的な心理的依拠を行う。彼らは、鉄道設備の存在への絶対視、神聖視を行う。その感情は、日本人が日本国や天皇制に対して抱く依拠感情に似ている。彼らは、鉄道を国有、半国有、国の管理下の存在として意識する。日本では、JRとかその前身は長らく国有だったし、私鉄の敷設も国の許可が必要である。彼らは、日本の鉄道を日本社会存続、特に首都圏、京阪神圏とかの大都市部の存続のための要諦と考え、その国家的重要性を認識し、鉄道の存在に大きな社会的権威を感じている。彼らは、鉄道設備を無意識のうちに心理的上位者扱いして崇拝している。彼らは、鉄道の存在に心理的に頼っている。彼らにとって鉄道が心の支えになっている。鉄道は、彼らにとって、自分の国や親方代わりの存在という感じになっている。
(2)彼らは、鉄道設備の永遠視、歴史的存続の当然視を行う。彼らは、鉄道の会社や設備、車両の存在や動向を、ゆるがない前例として歴史に永遠に残り続ける価値ある存在であるとひたすら考え、心理的にひたすら依拠する。彼らは、鉄道やその史跡の永続性を信じて、鉄道写真、鉄道動画、時刻表、切符、鉄道模型を、ひたすら撮影したり、集めまくるとか、自分の手元でひたすら長期保存するとか、鉄道廃線跡の探索や現状確認に熱中するとかを行う。
(3)彼らは、鉄道設備の擬人化を行う。彼らは、鉄道車両とか、何かしら人間的な気持ちを持った存在のように、心理的共感の対象として扱う。彼らは、鉄道設備や鉄道車両の一生を重視する。彼らは、その導入からの転属、廃車への栄枯盛衰や不運な運命をひたすら追い続け、それらの運命に、強い同情、共感の心を持つ。彼らは、廃車車両や廃止路線に対して、長年働いてお疲れ様とかいう感情を抱く。彼らは、鉄道の擬人化キャラクター、例えば、鉄道会社が主に設定した、女性駅員や運転士の仮想キャラクターとかに心理的にはまる。彼らのそうした温かさを追求する感情と、ひたすら冷たい物理的存在としての鉄道設備、鉄道車両という現実の感覚との大きなギャップが存在する。
(4)彼らは、鉄道設備、車両の運行担当者を、鉄道設備、鉄道車両の部分的構成要素、部品として、鉄道設備、鉄道車両と一体化して捉える。彼らは、例えば、鉄道車両の運転士とかを、車両との心理的同一視、車両や施設の一部分視する。彼らは、鉄道車両の前面展望とかの撮影に付随して撮影される運転士の運転姿の撮影とかで、一般乗客の顔の映り込みに対して必死でモザイクをかけるのと違って、独立した人格やプライバシーをあまり認めずに公然と撮影する。彼らは、駅員も駅の設備の一部構成部品のように捉えようとして、公然と撮影する。 
(5)彼らは、鉄道会社との心理的一体感が強い。彼らは、鉄道会社そのものの存続を、駅員や社員の立場に立って考えようとする。彼らは、鉄道会社の経営者気取りを一生懸命になって行う。彼らは、例えば、鉄道人身事故対応とか、路線の新規敷設とか、列車運行ダイヤの作成とか、自分ならこうやるのに、今の経営陣、運営、運行指令は無能だなとか批評、評論するのが大好きである。彼らは、自分が鉄道会社の運営者や業務担当社員になったつもりになる。彼らは、表面的に鉄道会社への運営批判を行いつつも、実際は鉄道会社の運営応援団としての性格が強い。彼らは、鉄道事業の存在をひたすら肯定的に捉える。彼らは、鉄道会社や鉄道設備への友人のような心理的親密さ、仲間意識を持ち続ける。彼らは、鉄道会社、鉄道車両を、自分の身内扱いし、しばしば公私混同して、自分個人の撮影とかのために施設内に侵入したりする。それは、日本国の応援団になって、日本国と心理的に一体化する日本の右派と考え方が似ている。
(6)彼らは、高速でシステマチックに稼働する冷たい硬質な物理的存在としての鉄道設備、鉄道車両やその運行システムに興味を抱く点で、思考が男性的で、男の子の興味の延長、持続になっている。彼らが、鉄道車両の運転ゲーム、鉄道模型走行に熱中するのもこの一環である。彼ら男性ファンは、人間に興味がなかなか行かない点で、対人関係最重要視の女流の社会規範でひたすら動く日本社会では、対人関係が不得意だったり、あるいは、伝統的に一か所定住指向の強い日本社会で主流の存在である、機械やシステムとかよりも人間に興味が行きやすい女性の興味や嗜好に合わせて動こうとする女性的視点が欠如しているということで、しょせんは社会的周辺者、社会的カースト下位者、社会的未成熟者としての存在にしかなれない。日本の鉄道ファンが、日本社会で鉄道オタクと呼ばれて社会的に軽蔑されたり冷遇されやすい理由はこれである。女性の鉄道ファンは、女性の間で鉄道趣味がマイナーで、その数がいまいち増えなかったり、その興味が鉄道車両の車内でのくつろぎや居住環境の重視とか、駅弁や沿線名物、名所への興味重視、駅構内の買い物、食事設備や環境の重視になるといった、男性ファンとは異なる特徴を持っている。あるいは、女性ファンは、女性に直接声を掛けにくい男性ファンのアイドル、姫君状態になりやすい。このことは、鉄道の存在が本来的に内包する、人間そのものよりも機械やシステムの運用に興味がわきがちな男性的性格に合致していることと関係がある。
(7)彼らは、趣味上の完全収集癖がある。彼らは、趣味データや物品に関して、完璧収録指向である。彼らは、日本全国の全ての鉄道路線を完全乗車しようとする。彼らは、特定の鉄道会社の車両を全てもれなく暗記する。彼らは、特定の鉄道路線の駅の発車メロディーを完全収録する。彼らは、列車車窓や前面展望の撮影で、その列車や路線の全ての運行区間を省略なく完全に動画撮影しようとする。彼らは、撮影する鉄道写真の構図を完璧にしようとする。彼らは、特定の鉄道模型シリーズをもれなく全部集めようとする。
(8)彼らは、趣味上の前例をひたすら重視し、それに依存する。彼らは、過去の鉄道車両や列車ダイヤとかの知識の量や細かさ、正確さ、あるいは、その知識の知る人ぞ知る豆知識としての面白さを周囲に誇示する。彼らにとっては、鉄道写真撮影場所や撮影構図の有力候補が既に出尽くしていて、事実上前例、しきたりとして決まっており、みなそれをこぞって採用する。彼らにとっては、路線ごとの車両運行の列車ダイヤが予め決まっていて、みなそれに合わせて行動する。彼らの中には、鉄道路線や列車の歴史的経緯や、鉄道車両の移籍とかに関する多くの前例データを、写真撮影とかの独自取材で集積した趣味上の大御所的存在の人がいて、彼らは、その意見に逆らえないし、自分もそうした存在になろうと一生懸命精進しようとする。彼らは、今まで自分が集めた鉄道部品、鉄道模型、切符、グッズの集積度合いを誇示する。彼らは、自分が過去に撮影した、今はもう乗車できない列車や路線区間の写真や動画を撮影したことを誇示する。彼らは、鉄道動画撮影で、既存のテレビ番組の構成のあり方をひたすらまねして、そのフォーマットに依存する。
(9)彼らは、趣味上の難易度の高い課題を実行、クリアして、自分の持つ力を、周囲に向けて誇示する、注目を浴びようとする、粋がる。彼らは、そうした他人の誇示結果を称賛するか、嫉妬する。彼らは、経済面、時間面、気力持続面とかで難易度が高い旅行計画とか写真、動画撮影とかを実行して、注目を浴びたい、称賛されたい、いい恰好をしたい、粋がりたい、あるいは、高い視聴回数を稼いで、高い広告収入とかを得たいと考える。彼らにとっては、鉄道写真がみな同じ撮影場所や写真構図になるので、写真の出来の良し悪しがカメラの性能、値段で決まるため、良い鉄道写真を撮るのがお金持ちばかりになり、鉄道写真の趣味が、経済力誇示の道具と化している。彼らは、開業一番乗りや、1日1本早朝の運行や、僻地を走っているとか、運行車両がひたすら珍しいとかで、スケジュール面でなかなか乗れない列車、路線区間に乗車し、その記録を撮影して、周囲に対して誇示する。彼らは、寝台特急、グリーン車、海外の鉄道みたいに、乗るのにとてもお金がかかる列車、路線区間に乗車し、その記録を撮影して、周囲に対して誇示する。彼らは、乗りとおすのにひたすら長時間かかる列車の車窓や前面展望を全て連続動画撮影して、時間的余裕と、撮影の気力を維持する能力の高さを誇示する。彼らは、秘境路線や秘境駅のように、遠方過ぎたり、行くのに不便過ぎて、普通の人たちがなかなか行けない穴場の鉄道設備の撮影記録を行い、周囲に対して紹介する。彼らは、お金持ちだったり、時間に余裕が無いと実行が難しいことをひたすら写真、動画撮影して記録して公開し、自分たちの社会的立場の高さ、有利さを誇示する。
(10)彼らは、鉄道利用のための交通移動や旅行に伴う地理的知識や、その最新事情に詳しい。彼らは、地図を見たり、活用するのが得意である。彼らは、各地の観光地、名所、景勝地、アニメの聖地とかの存在に詳しいし、それらに対して、頻繁に、旅行計画立案や来訪を繰り返したり、新たな来訪先の開拓に夢中になる。彼らは、旅先でのホテルや旅館の宿泊や、旅先の飲食店での食事に慣れており、豊富な旅先現地情報を持っている。彼らは、旅行ルート、通行ルート、通勤や通学のルートに詳しい。彼らは、乗換案内に詳しい。彼らは、鉄道以外の交通機関や道路の事情に詳しい。

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